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プレミアリーグで「ラインを壊すパス」が多い選手TOP6!1位は「57本」だった

  • 2026.10.6

現代サッカーで重みを増している「ラインブレイク」という概念。パス一本で前線、中盤、最終ラインを越えることだ。それができれば、攻撃の局面は一気に進む。

『Football365』は、データ分析会社Gradient Sportsの数字をもとに、2026-27シーズンのプレミアリーグで最も多くラインブレイクパスを成功させている選手を紹介している。

なお、その定義は「相手の同じラインにいる2人の間を肩の高さ以下で通過し、なおかつボールを前進させたパス」だ。

6位:ヴィクトル・リンデロフ

所属:アストン・ヴィラ

ラインブレイクパス成功:35本

6位には元マンチェスター・ユナイテッドのCBであるスウェーデン代表DFヴィクトル・リンデロフ。成功数は35本だった。

リンデロフは比較的読みと足元の技術を評価されてきたCBだ。安定しているとは言い難いところはあるが。プレッシャーを受けても相手の位置を確かめながら、中央の味方へボールを差し込むことができる。アストン・ヴィラでも、その能力が組み立てに生きているようだ。

相手FWとMFの間に立つ選手へパスを届けられれば、守備の向きを一気に自陣ゴール側へ変えられる。そこで受け手が前を向けば、CBのパス一本で攻撃が数段階進んだことになるといえる。

5位:ユーリ・ティーレマンス

所属:マンチェスター・ユナイテッド

ラインブレイクパス成功:36本

DFが多く並ぶランキングの中で、5位に入ったMFがユーリ・ティーレマンスだ。プレミアリーグ全体で「パスを受けた回数」も5番目に多い。それだけチームが彼を経由して攻撃を組み立てているということでもある。

持ち味は視野の広さとパスレンジ。ショートパスでテンポを作り、相手中盤の背後へ縦パスを差し込み、逆サイドへ展開もできる。相手に的を絞らせない。

その一方で、TOP10のなかで成功率は最も低い76%だ。ラインを越えるパスはリスクが高く、失敗の可能性を承知で前へ進めようとしているとも考えられる。

ブルーノ・フェルナンデスらへ良い状態でボールを届けるには、その一つ手前で相手のラインを越えなければならない。36本は、彼が攻撃の入口を担っている証拠だ。

4位:サンドロ・トナーリ

所属:トッテナム・ホットスパー

ラインブレイクパス成功:38本

4位はトッテナムに移籍したサンドロ・トナーリ。50本を試みて38本を成功させているが、その内訳には特徴があるという。相手の最終守備ラインを直接突破したパスは、成功がわずか2本しかない。

つまりトナーリのラインブレイクは、背後へ通す決定的なスルーパスではなく「中盤を前進させるためのパス」が中心だそう。

彼は純粋なトップ下ではなく、やや低い位置で受けて守備から攻撃へ橋渡しをする選手であり、相手FWのプレスを越え、次にMFのラインを破り、前線へ届けられる位置までチームを押し上げるのが役割だからだと解釈できる。

3位:コビー・メイヌー

所属:マンチェスター・ユナイテッド

ラインブレイクパス成功:39本

マンチェスター・ユナイテッド勢で最高位はコビー・メイヌーだった。しかもGradient Sportsによれば、プレミアリーグで「相手の中盤ラインを突破したパス」が最も多い選手だという。

受けた瞬間に安全な方向へ逃げず、まず前を見る。相手MFの立ち位置を確かめ、間にコースがあれば迷わず差し込む。それがメイヌーに与えられた仕事であるようだ。

後方のマグワイアやリサンドロからのパスでラインを破り、メイヌーが中盤を突破し、その先でブルーノが仕上げる。ユナイテッドがこの流れを作れれば、チームはより高みに登ることができるだろう。

2位:ヤン・ポール・ファン・ヘッケ

所属:トッテナム・ホットスパー

ラインブレイクパス成功:53本

2位はトッテナムのヤン・ポール・ファン・ヘッケで53本。このパス能力こそ、ブライトンから獲得する際の大きな魅力だったようだ。

データでは、本数だけでなく「期待値以上に成功させたパス」の数もプレミアリーグ最多である。数字上では、リーグで最も高く評価されているパサーの一人だといえよう。

ブライトン時代から、縦への鋭いグラウンダーは武器だった。足元へ届けるだけでなく、次のプレーへ移りやすい速度と角度で入れる。そのようなラインブレイクこそが彼の強みである。

1位:エリオット・アンダーソン

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

所属:マンチェスター・シティ

ラインブレイクパス成功:57本

最も多く相手のラインを破っているのは、マンチェスター・シティのエリオット・アンダーソンだった。57本。2位のファン・ヘッケを4本上回っている。

ただ、これだけ成功させながら、相手の最終守備ラインを直接突破したパスはまだゼロである。約6割が攻撃ライン、残りが中盤ラインを破ったものだという。全パスのうち「危険なエリア」へ入った割合も、わずか2.5%にとどまる。

彼の仕事は、最後のパスではなくもっと手前にあるようだ。相手の最初の圧力を外し、中盤へボールを運ぶことである。

しかもGradient Sportsによれば、アンダーソンはプレミアリーグで最も多く「プレッシャーを受けた状態」でパスを出している選手だという。そして全パスのうちラインを破った割合は14.8%。昨季のロドリが記録した14.9%とほぼ同水準に達しているそうだ。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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