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50代男性「かわいいね、どの辺に住んでるの?」帰宅中の女子中学生が声をかけられ…110番通報するも、男性を発見できなかったワケ

  • 2026.11.1
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出典:photoAC ※画像はイメージです

子供が帰宅途中、見知らぬ人から突然声をかけられたら、保護者としては心配になるでしょう。

特に、自宅の場所などを尋ねられた場合、相手の目的が分からず、不安を感じることもあるかもしれません。

筆者が警察官として勤務していた頃、帰宅途中の女子中学生が見知らぬ男性から声をかけられ、母親が110番通報した事例がありました。

警察では男性の特定に向けて活動しましたが、現場には捜査上の難しさがあったのです。

当時の状況とともに、子供が不審な声かけを受けた際の対応について紹介します。

「かわいいね」見知らぬ男性から突然の声かけ

ある日の午後7時頃、40代の女性から「娘が帰宅途中に知らない男性から声をかけられた」と110番通報がありました。

筆者が詳しく事情を聞くと、声をかけられたのは中学3年生の娘で、出来事があったのは同日の午後3時頃だったそうです。

娘が帰宅している途中、50代くらいの見知らぬ男性から突然声をかけられたといいます。

「かわいいね。どの辺に住んでいるの?」

男性は、このような言葉をかけてきたそうです。

娘は突然の出来事に怖くなり、その場から走って逃げました。

幸い、身体を触られるなどの接触はありませんでした。

しかし、娘は帰宅後、すぐに母親へ出来事を打ち明けることができなかったそうです。

そして午後7時頃、ようやく母親に事情を話しました。

娘から話を聞いた母親は、見知らぬ男性から自宅の場所を尋ねられたことなどを心配し、警察へ通報したのでした。

男性の特定に向けて活動するも…

警察では、声をかけた男性の特定に向けて、発生場所付近の確認など、所定の活動を実施しました。

また、同様の事案が発生する可能性も考慮し、発生時間帯に合わせて付近のパトロールを強化しました。

しかし、現場付近には防犯カメラがなく、男性を特定するための手がかりは限られていました。

結果として、声をかけた男性を発見することはできませんでした。

なお、その後、同様の事案は発生しませんでした。

今回の事例で注目したいのは、声をかけられた午後3時頃から、警察へ通報があった午後7時頃までに、約4時間が経過していたという点です。

不審な声かけなどの事案では、時間が経過するほど、相手の発見や特定が難しくなる場合があります。

例えば、声をかけた人物が現場から離れてしまったり、付近にいた人の記憶が薄れてしまったりすることが考えられます。

そのため、できるだけ早く警察へ情報を伝えることは、その後の確認活動を進める上でも重要です。

ただし、今回の男性が特定できなかった理由を、通報までに時間がかかったことだけに求めることはできません。

また、見知らぬ人から声をかけられたからといって、必ずしも犯罪に当たるわけではありません。

それでも、子供が恐怖を感じるような声かけがあった場合には、安全を確保した上で、早めに周囲の大人や警察へ相談することが大切です。

子供が安心して相談できる環境づくりを

今回の事例から伝えたいのは、不審な声かけを受けた際の行動だけでなく、その後の相談のしやすさも重要だということです。

怖い思いをした子供が、その出来事をすぐに保護者へ打ち明けられるとは限りません。

突然の出来事に驚いてしまったり、どのように説明すればよいか分からなかったりする場合もあるでしょう。

そのため、保護者は日頃から、知らない人に声をかけられたり、怖い思いをしたりした場合には、遠慮せず相談してよいことを伝えておきましょう。

また、子供から相談を受けた際には、まず話を落ち着いて聞くことが大切です。

「どうしてすぐに言わなかったの?」などと責めるのではなく、相談してくれたことを受け止めるようにしましょう。

子供自身にも、不安や危険を感じた際の対応を教えておくことが重要です。

例えば、次のような行動が考えられます。

また、声をかけられた場所や時間、相手の服装や容姿など、覚えている情報を警察へ伝えることも重要です。

こうした情報が、相手の特定や周辺での警戒活動に役立つ場合があります。

ただし、相手の特徴を確認するために、子供自身が追いかけたり、無理に近付いたりする必要はありません。

何よりも優先すべきなのは、子供自身の安全です。

なお、出来事から時間が経過してしまった場合でも、警察への相談をためらう必要はありません。

早めの通報が望ましいことと、時間が経ってからの相談にも意味があることは、分けて考える必要があります。

助けられる環境づくりも大切

今回の事例から、子供が不審な声かけを受けた際に意識したいポイントをまとめます。

・不安や危険を感じた場合は、相手と距離を取り、安全な場所へ移動する
・声をかけられた場所や時間、相手の特徴などを覚えている範囲で伝える
・時間が経過すると、相手の発見や特定が難しくなる場合がある
・保護者は、子供が怖い思いをした際に安心して相談できる環境を整える
・時間が経過していても相談をためらわず、警察へ情報を伝える

子供の安全を守るためには、危険を避ける行動だけでなく、怖い思いをした時に安心して助けを求められる環境も大切です。日頃から親子で話し合い、万が一の際に適切な行動が取れるよう備えておきましょう。


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