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信じる神さまが違っても、そこには必ず美味しい伝統がある。ドイツの「大天使ミカエル祭」を前に考えたこと【タベコト in Berlin・134】

  • 2026.10.3

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

秋のお祭り

信じる神さまが違っても、そこには必ず美味しい伝統がある。ドイツの「大天使ミカエル祭」を前に考えたこと【タベコト in Berlin・134】の画像1
ベルリンは秋。そろそろ紅葉、とちの実拾いが楽しい季節です。

ドイツはいよいよ秋の気配です。この時期から徐々にクリスマスに向けてさまざまなイベントが続いてきます。

日本でもお節句があるように、こちらではキリスト教に関する行事が季節の節目になっていて、いろんなお祝いがあるのですが、その度にさまざまな形のパンやお菓子を作ります。みなさんご存じのシュトレンやレープクーヘンと呼ばれるクッキーなども、季節ならではのお菓子。日本でいえば、ひな祭りにひし餅、子どもの日に柏餅、という感じでしょうか。

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ミカエル祭の剣のパンを子どもと一緒に焼きました。ドイツの季節の台所です。
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とっても美味しかったけど、ちょっと不恰好な剣が焼けましたとさ(笑)。

秋のお祭りといえばかの有名な「大天使ミカエル祭」。特にドイツのシュタイナー学校では毎年大事にされているお祭りです。ミカエルは闇に打ち勝つ力を授けてくれる守護天使だとか。子どもたちは悪の象徴ドラゴンを剣を持って倒す勇ましい絵を描いたり、肝試しをしたり、アスレチックに挑み困難を乗り越える! という体験をしたりして遊びます。

そんなわけで「勇気」と「正義」を表す剣の形をかたどったパンを焼いて食べるのもこの行事のお楽しみ。今年は7年生の息子のクラスが学校全体分のパンを焼く係だったので、私も家で焼きました。甘いミルクパン生地でできた焼き立てほかほかの剣のパンは格別に美味しいのです! またミカエルといえば、生姜を使ったクッキーも有名。こちらもたっぷり焼いてみました。

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ジンジャークッキーは剣の形に。型を持っていなかったので、空の豆乳パックで工作して抜きました。
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大量に焼いたジンジャークッキー。これからの季節は焼き菓子が美味しくなってきますね。

どの国にも、季節ごとに神聖なものと繋がりを持ったさまざまな行事がありますね。

信じる神さまが違っても、文化や言葉が違っても、そこには必ず美味しい伝統がある。そういうものを家で子どもたちと作って食べる。それって実は簡単に誰でも台所からできる平和活動かもしれない。そういう体験を子どもたちと積み重ねていきたいなと思うのです。

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