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ノルウェーの歴史あるロイヤルティアラ、アストリッド王女のBESTコレクション

  • 2026.10.2
Antony Jones / Getty Images

ノルウェーのハーラル国王の死去からわずか2週間後に亡くなった姉のアストリッド王女は、94歳でこの世を去るまでの数十年間、ヨーロッパ各国の王室メンバーの中で「最も控えめに、最も献身的に公務を行うロイヤル」だったと言われています。母のマッタ皇太子妃の死後はその代理として、晩年は世界最年長のロイヤルとして、王室を代表する役割を果たしました。

アストリッド王女が長い年月の間に築いたジュエリーコレクションはその死を受けて、ロイヤルジュエリーのコレクションに加わることとなりました。それらの中でも特に注目すべきティアラの4点を、着用した王女の姿とともに振り返ります。

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ゴールド・バンドー・ティアラ

1960年12月、ベルギーのブリュッセル王宮で行われた国王ボードゥアン1世とファビオラ王妃の結婚を祝う晩さん会に、半貴石がちりばめられた「ゴールド・バンドー・ティアラ」を着用して出席した王女。隣は父の国王オーラヴ5世。

母のマッタ皇太子妃(オーラヴ国王の即位前に逝去)が亡くなった後、王女は長年にわたりその代理として、「ノルウェーのファーストレディ」の役割を果たしました。

ブログ『ロイヤル・ウォッチャー』によると、このティアラは19世紀初め、ドイツにあったヴュルテンベルク王国のパウリーネ王女が所有していたものでしたが、その後はスカンジナビアの国々の王室で、何世代かにわたって受け継がれていました。

アストリッド王女は1950年代半ば、母方の祖母であるスウェーデンのインゲボルグ王女から、このティアラを譲り受けました。祖母は当時、「高価な宝石を使用していないコスチュームジュエリー」だと思っていたそうです。そのため、アストリッド王女は王室御用達のジュエラー、トストルップにこのティアラを見せるまで、本物のゴールドと宝石で作られたものであることを知らなかったといいます。

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ヴァーサ・ティアラ

ノルウェーのロイヤルジュエリーのコレクションの中でも、最も貴重なティアラの一点をつけ、結婚式に臨んだアストリッド王女。1523年から1654年までスウェーデンを統治したヴァーサ朝の「束ねた穀物の穂」をモチーフにした王家の紋章をデザインに取り入れた「ヴァ―サ・ティアラ」には、956石のブリリアントカットのダイヤモンドがセットされており、総カラット数は49.5となっています。

『コート・ジュエラー』によると、このティアラは1929年、オーラヴ皇太子(当時)と結婚したマッタ妃に贈るお祝いの品として、ストックホルムの市民が費用を出し合い、王室御用達ジュエラーのC.F.カールマンに製作を依頼したといいます。

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「ヴァーサ・ティアラ」を着用し、オスロで開かれた国王ハーラル5世の70歳の誕生日を祝うガラに出席したアストリッド王女。エスコートしているのは、デンマークのヨアキム王子(フレデリック国王の弟)です。

姉のラグンヒル王女も、何度かこのティアラを使用していましたが、母から受け継ぎ、所有していたのはアストリッド王女でした。公式ポートレートの制作や国賓を出迎えるときなど、頻繁に使用していました。

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クイーン・アレクサンドラ・ターコイズ・サークレット

2001年にノルウェーのオスロで行われたホーコン皇太子(当時)とメッテ=マリット妃の結婚式に、アレクサンドラ王妃の「ターコイズ・サークレット」ティアラを着用して出席したアストリッド王女。

このティアラは、ヨーロッパの王室のジュエリーコレクションの中でも異例の来歴がある品。「ロイヤル・ウォッチャー」によると、もともとはイギリスの国王エドワード7世が1902年、アレクサンドラ王妃の誕生日に贈ったものだといいます。

1925年にアレクサンドラ王妃が亡くなった後、娘であるノルウェーのモード王妃(国王ホーコン7世の妻)に受け継がれました。1929年のオーラヴ皇太子(当時)の結婚祝賀会で撮影された写真には、このティアラをつけたモード王妃の姿が写っています。

第二次世界大戦中、1940年にノルウェーがナチスに占領された後に宮殿から盗み出され、さらにアメリカに持ち去られるなど、数々の"災難"に見舞われたこのティアラは、1954年にマッタ皇太子妃が亡くなった後は、王室が保管するものとなっていました。

その後、1968年にハーラル皇太子(当時)がソニア妃と結婚したことを機にロイヤルコレクションの整理が行われ、アストリッド王女が所有するものとなりました。

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ダイヤモンド・エグレット・ティアラ

「ダイヤモンド・エグレット・ティアラ」もまた、ノルウェーのモード王妃のゆかりの品。王妃が1896年、デンマークのカール王子と結婚したころ、入手したものだと見られています。ただ、王妃が所有していたその他のジュエリーの多くと同じように、来歴は定かではありません。

アストリッド王女は2014年5月、オスロにあるノルウェー王宮で開かれた晩さん会に、「白鷺」を意味する名前が付けられたこのティアラをつけて出席しました。翼をモチーフに、「アン・トランブラン」技法を用いて制作されたダイヤモンドの「エグレット」の飾りは、他にあまり例のない、際立ったシルエットを作り出しています(アン・トランブランは「揺れる」の意味)。

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