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水道管凍結の目安-4℃ 東京も0℃以下は1冬約11日

  • 2026.10.2

水道局が凍結の目安に挙げる「-4℃以下」と、最低気温0℃以下(0.0℃を含む)の日を、気象庁の観測値で8都市の直近10回の冬について数えました。東京の-4℃以下は-4.0℃ちょうどの1日だけでしたが、0℃以下の日は1冬平均11.1日。水道局は-4℃にならなくても凍結の恐れがあるとしています。

冬に気をつけたい家のトラブルのひとつが、水道管の凍結です。凍ると水が出なくなるだけでなく、水道管が破裂して水が漏れることもあります。
凍結の目安として、多くの水道局が挙げているのが「気温がマイナス4℃以下」です。では、自分の住む都市で-4℃以下の日は1冬に何日くらいあるのでしょうか。気象庁の観測値で、8都市の2016〜17年の冬から2025〜26年の冬まで(10回の冬)を数えました。
この記事で見ていくのは、次の4つです。
・水道局の目安「-4℃以下」と、局ごとの書き方の違い
・最低気温が-4℃以下になった日 8都市×10冬
・-4℃に届かない都市でも多い、0℃以下の日
・凍結を防ぐ準備と、凍ったとき・破裂したときの対処
使ったのは気象庁が公表している各都市の気象台の観測値で、日数を数えたのはweboo編集部です。

水道局の目安は「-4℃以下」 風当たりや日陰では手前でも

東京都・横浜市・札幌市の水道局と広島市は、「-4℃」を凍結の目安として挙げています。ただし、書き方には違いがあります。
東京都水道局は「水道管は、気温が-4℃以下になると凍結しやすいと言われていますが、風が当たりやすいところや日の当たりにくいところでは、-4℃にならなくても凍結する恐れがあります。」としています。
広島市は「気温がマイナス4℃以下(風当たりの強いところでは、マイナス1~2℃)になると水道管が凍ったり、破裂する事故が多くなります。」と、風当たりの強い場所の目安も示しています。
福岡市水道局は「気象庁では、福岡地方において最低気温が-4℃以下に予報されるとき、低温注意報が発表されます。」と紹介したうえで、「なお、最低気温が-4℃以上でも、氷点下の気温が長く続けば同様に注意が必要です。」と、冷え込みの長さにも触れています。
札幌市水道局は、特に注意が必要なときとして「外気温がマイナス4℃以下になるとき」のほか、「「真冬日」(1日中外気温が氷点下の日)が続いたとき」を挙げています。横浜市水道局も「気温が氷点下になると」凍結する場合があるとしたうえで、「※特に-4℃以下になるときは、注意が必要です。」としています。
つまり-4℃は「ここから凍りやすくなる」目安で、それより暖かければ凍らないという線ではありません。

出典 weboo.link

最低気温-4℃以下の日 札幌は毎冬55日以上 東京は-4.0℃の1日だけ

8都市の気象台の観測値で、日最低気温が-4℃以下(-4.0℃ちょうどを含む)になった日を、冬ごとに数えました(各年10月〜翌年4月)。
・札幌 毎冬55〜79日(1冬平均66.0日)
・仙台 0〜11日(10冬で計41日)
・新潟 0〜6日(10冬で計12日)
・広島 10冬で計4日
・東京 10冬で計1日
・名古屋・大阪・福岡 0日
札幌は1冬に2か月分ほど-4℃以下の日があり、10冬の12〜2月(30か月)のうち23か月は、月の半分以上の日が-4℃以下でした。
東京の1日は2018年1月25日で、最低気温はちょうど-4.0℃。目安の線にぴったり届いた1日です。広島の4日は2018年2月8日(-4.3℃)・2021年1月9日(-4.5℃)・2023年1月24日(-4.1℃)・2023年1月25日(-4.2℃)でした。

名古屋は10冬とも-4℃に届かず 最も低い冬で-3.9℃

-4℃以下の日が0日だった都市も、冬の最も低い気温を見ると、目安のすぐ手前まで下がっています。
・名古屋 各冬の最低は-1.8〜-3.9℃。最も低かったのは2018年1月27日の-3.9℃
・東京 -1.0〜-4.0℃
・大阪 0.7〜-2.5℃
・福岡 1.6〜-2.5℃
名古屋は10冬のうち5冬で-3.6℃以下まで下がりました。東京都水道局や広島市の案内のとおり、風当たりの強い場所や日陰では-4℃より暖かくても凍結の恐れがあるので、「-4℃以下の日が0日」は「凍らない」という意味ではありません。

0℃以下の日 東京でも1冬平均11.1日で1月に集中

同じ10冬で、日最低気温が0℃以下(0.0℃ちょうどを含む)になった日を数えると、1冬の平均は次のとおりです。
・札幌 113.2日
・仙台 55.0日
・新潟 31.7日
・名古屋 19.5日
・広島 11.4日
・東京 11.1日
・大阪 4.5日
・福岡 2.5日
東京で0℃以下になった日は10冬で111日。月別では12月13日・1月60日・2月37日・3月1日(いずれも10冬の合計)で、1月に集中しています。東京都水道局が凍結の発生が考えられる期間として挙げる「12月~3月上旬」と重なります。
大阪は1冬平均4.5日、福岡は2.5日と少なめですが、10冬のうち0℃以下の日があった冬は、大阪で9冬、福岡で7冬ありました。

札幌は真冬日が1冬29〜55日 最長17日続いた

札幌市水道局が「続いたとき」に注意を呼びかける真冬日は、気象庁の定義では日最高気温が0℃未満の日です。札幌の真冬日は10冬で1冬29〜55日ありました。最も長く続いたのは2020年12月26日から2021年1月11日までの17日間です。8都市のうち、真冬日があったのは札幌・仙台・新潟の3都市でした。

冷え込む前にできる凍結対策4つ

1. むき出しの水道管に保温材を巻く

東京都水道局は、水道管が直接外気に触れる部分に保温材を巻いてヒモで固定し、保温材が濡れないようにビニールテープなどで「すきまなく、蛇口の根本まで」巻く方法を紹介しています。保温材は市販品のほか、毛布や発泡スチロールなど家にあるものでも代用できるとしています。
特に凍りやすい場所として、福岡市水道局は次の3つを挙げています。
・屋外に露出している水道管
・風当たりが強く、日かげにある水道管
・水道管が北側にあるところ
東京都水道局は、集合住宅の玄関脇のパイプスペースでむき出しになっている管も凍結の危険性があるとしています。メーターボックスの中には、福岡市水道局はビニール袋に入れた布や新聞紙などを詰める方法を紹介しています(検針ができるようにしておくこと、寒波が過ぎたら取り除くことも添えています)。

2. 冷え込む夜は水を細く出しておく

横浜市水道局は「糸を引く程度の水を蛇口から」出しておくと、水が流れているため凍りにくくなるとしています。ただし水道料金がかかるため、浴槽などに貯めて使うことをすすめています。東京都水道局も、少量の水を流し続ける場合は、出した水を容器などで受けて浴用などに使うよう呼びかけています。

3. 寒冷地は水抜き栓で水を抜く

札幌市水道局は「水道の凍結防止には「水抜き栓」による水道管の水抜きが効果的です。」としていて、戸建て・マンション・アパート別の手順を公開しています。福岡市水道局も、急な冷え込みが予想されるときは太陽熱温水器や湯沸器などを、寝る前に水抜せんで水を抜くよう案内しています。
屋外の給湯器について、東京都水道局は凍結被害を受けやすいとして、メーカーのホームページや取扱説明書で予防措置を確かめるよう呼びかけています。

4. 冬に家を空けるときはメーターボックスのバルブを閉める

東京都水道局は、凍結の発生が考えられる期間(12月~3月上旬)に数日間家を空ける場合、メーターボックス内のバルブを閉めるよう求めています。凍結で水道管に亀裂が入ると、そこから漏水し続ける恐れがあるためです。横浜市水道局・広島市も、長く留守にするときはバルブ(止水栓)を閉めるよう呼びかけています。

凍って水が出ないときは熱湯をかけない

凍ってしまったときの対処として、東京都・横浜市・広島市・福岡市・北九州市の案内はどれも、凍った部分にタオルなどをかぶせてぬるま湯をゆっくりかける方法を挙げています。東京都水道局・横浜市水道局・広島市は、自然に溶けるのを待つ方法も示しています。東京都水道局は、ぬるま湯の温度を「人肌程度(40℃程度)」としています。
5つの案内に共通しているのが、熱湯をかけないこと。東京都水道局は「いきなり熱湯をかけると、水道管や蛇口が破裂することがありますので、ご注意ください。」としています。
蛇口の扱いは、局によって案内が違います。東京都水道局は「蛇口を閉めた状態で」溶かすよう案内し、横浜市水道局も、水が出なくても蛇口を必ず閉めるよう呼びかけています。一方、北九州市上下水道局は、タオルや布をかぶせてから蛇口を開け、蛇口の方からぬるま湯をかける方法を紹介しています。お住まいの地域の水道局の案内に合わせてください。

破裂して水が噴き出したら

東京都水道局は、まずメーターボックス内のバルブを閉めて水を止めるよう案内しています。福岡市水道局は、元せん(バルブ)を閉め、破裂したところに布やテープをしっかり巻きつけたうえで、指定給水装置工事事業者に修理を頼む(有料)流れを示しています。集合住宅の場合は管理会社への連絡を、とも添えています。

よくある質問

天気予報の最低気温が-2℃なら、対策しなくて大丈夫ですか

大丈夫とは言えません。広島市は風当たりの強いところでは-1〜-2℃でも水道管が凍ったり破裂したりする事故が多くなるとしています。また、天気予報や今回数えた日数は気象台など観測地点の気温で、家の水道管の周りの気温とは違います。北側や日陰、風の当たる場所にむき出しの水道管があるなら、-4℃の予報を待たずに保温しておくと安心です。

-4℃以下の日が10冬で0日の都市でも、水道管は凍りますか

名古屋・大阪・福岡は10冬とも、気象台の観測で-4℃以下の日はありませんでした。ただし、0℃以下の日はどの都市にもあり、福岡市水道局も、-4℃より高くても氷点下の気温が長く続けば注意が必要だとしています。凍りやすい場所の水道管は、地域にかかわらず冬の前に点検しておきましょう。

まとめ 「-4℃以下」が少ない都市ほど 凍りやすい場所を先に点検

水道管の凍結の目安と、8都市の冬の冷え込みを数えた結果です。
・水道局の目安は「気温-4℃以下」。風当たり・日陰・長く続く氷点下では、それより暖かくても凍る恐れがある
・最低気温-4℃以下の日(10冬)は札幌で毎冬55日以上、東京は1日(-4.0℃)、名古屋・大阪・福岡は0日
・0℃以下の日は東京でも1冬平均11.1日。東京では1月に集中する
・対策は保温材を巻く・水を細く出す・水抜き・留守中はバルブを閉める
・凍ったら熱湯はかけず、ぬるま湯か自然に溶けるのを待つ。蛇口の開け閉めは地域の水道局の案内に合わせる
冬の前に、家の外やベランダ、パイプスペースにむき出しの水道管がないか見ておくと、急な寒波にもあわてずにすみます。

※日数の集計元:8都市の気象台の日最高・日最低気温(2016〜17年の冬から2025〜26年の冬、各年10月〜翌年4月。気象庁「過去の気象データ検索」の日ごとの値)。数えたのはweboo編集部です。水道局の案内は2026年10月2日に確認した内容です。

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