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【東京都】画家・松本竣介のクリエイティビティを紐解く特別展示を新宿歴史博物館で開催

  • 2026.9.30

東京・四谷にある新宿歴史博物館では、10月4日(日)~11月23日(月・祝)の期間、令和8年度特別展「松本竣介と『雜記帳』―下落合の「綜合工房」―」を開催。画家として活躍した松本竣介の絵画にとどまらない創造の広がり、多彩な人びととの交流、そして家族への思いを紹介する。

松本竣介が発行した雑誌や絵画作品を紹介

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松本竣介《顔(自画像)》(個人蔵)[/caption]

淀橋区下落合(現在の新宿区中井)には、画家・松本竣介(1912~1948)のアトリエ「綜合工房」があった。「あらゆる分野から文化を綜合集積するための思考の場とする」との思いで名付けたこの場所で、竣介は絵画制作に取り組むかたわら、妻・禎子とともに小さな雑誌『雑記帳』を創刊した。

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雑記帳(復刻版)[/caption]

同誌は、昭和11(1936)年10月から1年余り発行され、小説家、文学者、科学者、画家、実業家など、多彩な人びとによる「エッセエ」や「デッサン」が掲載された個性的な雑誌。残された原稿やゲラなどからは、編集者としての2人の仕事ぶりや情熱が伝わってくるという。同展では、竣介の絵画作品について、新宿にゆかりのあるものを中心に紹介。油彩画のほか、スケッチ帳やデッサンなどを通して、創作の軌跡をたどる。

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松本竣介《郊外》(宮城県美術館蔵)[/caption]

戦時中、竣介は家族を疎開させ、自身は東京に残って新宿の地で終戦を迎えた。焼け跡となった東京を見つめながら、疎開中の家族へ宛てた手紙は、家族への深い愛情を伝えるとともに、区内の戦中・戦後を物語る貴重な歴史資料にもなっている。

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松本竣介《街》(大川美術館蔵)[/caption]

同展では、担当学芸員による展示の解説(ギャラリートーク)も開催。日時は10月10日・24日、11月7日・21日(いずれも土曜日)で、13:00から30分程度。予約不要で11月7日(土)は手話通訳付きで実施する。

講演会やトークイベント、連続講座などを開催

また、同展の関連イベントが複数開催される。

10月4日(日)14時~16時には、特別展記念講演会「松本竣介と下落合の画家たち」を開催。講師は群馬県・大川美術館館長の田中淳氏。当初の締め切りは過ぎているものの、定員に達するまで申し込みを受け付けている。

10月18日(日)14時~16時には、特別展記念講演会「≪立てる像≫の見つめているもの」を開催。講師は神奈川県立近代美術館館長の長門佐季氏。申込締切は10月1日(木)必着。

11月15日(日)14時~16時には、トークイベント「父、松本竣介を語る」を開催。登壇者は松本竣介の子息で建築家の松本莞氏。申込締切は10月27日(火)必着。

なお、特別展記念講演会およびトークイベントは2階講堂で開催。料金は各1,000円で定員は各90名。応募多数の場合は抽選となる。

このほかにも、全3回の連続講座「松本竣介の創作と交流―「人・場・『雑記帳』」―」も開催。日時は10月31日、11月7日、11月14日(いずれも土曜日)の14時~16時。講師および内容は、東京・板橋区立美術館副館長の弘中智子氏による「松本竣介とアトリエ村の画家たち」、群馬県・大川美術館学芸員の小此木美代子氏による「松本竣介のアトリエをめぐって」、元日本経済新聞社編集委員の宮川匡司氏による「『雑記帳』に寄稿した作家・詩人・思想家」。会場は2階講堂で、料金は全3回3,000円で単回受講は不可。定員は90名で応募多数の場合は抽選となる。申し込み締め切りは10月14日(水)必着。

申し込みは、往復はがきもしくはWebサイトにて受け付ける。Web申し込みの場合は、利用者登録の上、同展の詳細ページに各申し込み画面へのリンクが掲載されている。

また、料金無料で申し込みも不要のイベント「ホワイエ朗読会」も開催。10月31日(土)13時から30分程度で、会場は地下1階ホワイエ。新宿歴史博物館ボランティアガイド朗読の会「ふみのしおり」が担当し、『雑記帳』掲載の作品や、松本竣介が発表した文章や詩が朗読される。

この特別展で松本竣介の世界に触れてみては。

■令和8年度特別展「松本竣介と『雜記帳』―下落合の「綜合工房」―」 開催期間:10月4日(日)~11月23日(月・祝) 会場:新宿区立新宿歴史博物館 地下1階企画展示室(東京都新宿区四谷三栄町12-16) 開館時間:9時30分~17時30分(入館は17:00まで) 休館日:10月13日(火)・26日(月)、11月9日(月) 料金:一般300円、常設展とのセット券は500円、中学生以下無料 イベント詳細ページ:https://www.regasu-shinjuku.or.jp/rekihaku/news/112322

(山崎正和)

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