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高校生「嘘でしょ…!」早朝の電車内で熟睡し乗り過ごし…→目を覚ました生徒が一気に“青ざめたワケ”

  • 2026.10.30
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

毎日の通勤や通学で使う電車。
いつも同じ時間帯の同じ車両に乗っていると、自然と周りの乗客の顔ぶれや降りる駅を覚えてしまうことってありますよね。

それは乗客側だけでなく、日々車内を巡回して安全を守っている乗務員にとっても同じです。
乗客のいつもの行動パターンが、無意識のうちに記憶に残っていることがあります。

今回は、早朝の車内でお客様の「いつもと違う様子」に気づき、乗客のピンチを救った車掌の対応をご紹介します!

早朝のガラガラの車内…いつもと違う「違和感」の正体

まだ外の空気がひんやりとした早朝、乗客もまばらな車内を巡回していたときのことです。

その路線では、毎朝同じ時間帯に乗車し、途中の高校の最寄り駅で必ず降りていく制服姿の高校生たちがいました。
乗務を重ねる中で自然と顔や雰囲気を覚えてきて、「今日もみんな元気に通学しているな」と温かい気持ちで見守っていたのです。

しかしその日、列車がその高校の最寄り駅を発車したとき、あることに気が付きました。

いつもその駅で降りるはずの男子高校生が、座席の隅で深く首をかしげ、ぐっすりと眠ったままだったのです。

周囲に他の生徒はおらず、完全に一人で取り残されている状態でした。
「たまたま乗り過ごしただけかな」と通り過ぎることもできましたが、毎日の乗車風景を知っているからこそ、「いつもなら絶対に降りているはずなのに」と胸がざわざわしたのです。

「もうすぐ〇〇駅ですよ」目を覚ました高校生が青ざめたワケ

気になった私はすぐに高校生のもとへ駆け寄り、優しく声をかけました。

「お客様、大丈夫ですか?もうすぐ〇〇駅に着きますよ」

ハッと目を覚ました高校生。
ぼんやりと周囲の景色を見回した瞬間、一気に青ざめてしまいました。

「えっ、〇〇駅?嘘でしょ、僕、降りなきゃいけなかったのに…!」

パニックになりかけた高校生に詳しく話を聞くと、実はその日は期末テストの当日だったとのこと。

連日の猛勉強による極度の寝不足がたたり、乗車した途端に深い眠りに落ちてしまっていたのでした。
テスト当日に学校へ遅刻すれば、成績や進級に関わる大問題になりかねません。

間一髪の乗り換え案内!

「どうしよう、テストに間に合わない…」と頭を抱える高校生に対し、私はすぐに手元の時刻表を確認しました。

「大丈夫ですよ、落ち着いてくださいね。
次の停車駅で降りて反対側のホームに向かえば、あと3分で折り返しの電車が来ます。
それに乗れば、学校のテスト開始には間に合いますよ!」

高校生は心底ホッとした表情を浮かべ、「本当ですか!ありがとうございます!」と頭を下げてくれました。

列車が次の駅に到着すると同時に、私はホームの階段や反対側乗り場の位置を素早くご案内。
高校生はホームへと駆け出していき、無事に折り返しの電車に乗り換えることができました。

後日、その高校生が元気に通学している姿を見かけ、無事にテストに間に合ったのだろうと胸を撫で下ろしたのは言うまでもありません。

毎日の観察から生まれる「プロの違和感」と温かい目線

毎日の仕事の中で「お客様のいつもの行動パターン」を把握しておくと、そこから生まれる違和感に気づき、問題の解決につながることがあるかもしれません。

テスト期間や繁忙期など、疲労からうっかり車内で寝過ごしてしまうことは誰にでも起こり得るもの。
駅や電車内でトラブルが発生したときは、無理をせず、近くの係員に声をかけてみてくださいね。

乗務員は、皆様が無事に目的地へ辿り着けるよう、真心を込めてサポートしてくれますよ!


ライター:ひなこ

シティホテルおよび鉄道会社での勤務経験を持つWEBライター。駅員・車掌やホテルのフロント・宴会営業・レストランなどの現場を経験。現在では、現場での実務経験とトラブル対応の知見を活かした執筆活動を行っている。ホテルへの見識を深めるため「月1回ホテル宿泊」を継続中。


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