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「次の飛行機で届けてくれませんか?」上空で頭を抱える男性客→話を聞いたCAも同情した“思わず青ざめる忘れ物”

  • 2026.11.6
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。元CAのマンゴーアレルギーです。

飛行機が離陸したあとに、「忘れ物をしたかもしれない」と気づいたらどうしますか?

すぐに取りに戻りたくても、飛行機はすでに空の上。今回は、機内で突然頭を抱え始めた、ある男性のお話です。

サービス中、頭を抱える男性を発見

平日の夕方。仕事帰りと思われるスーツ姿の男性が飛行機に搭乗してきました。

搭乗時には特に変わった様子もなく、私もそのときは気に留めていませんでした。

飛行機は定刻通りに出発。ベルト着用サインが消え、機内サービスが始まりました。

ドリンクサービスをしながら客室を回っていると、先ほどの男性が目に入りました。

座席で頭を抱え、険しい表情をしています。

「もしかして、ご気分が悪いのかな?」

機内では、お客様のちょっとした表情や仕草の変化も大切なサインです。体調不良の可能性もあるため、私は男性のもとへ行き、声をかけました。

「お客様、何かございましたか?」

「車の鍵を忘れたかもしれない」

すると男性は、困った表情でこう言いました。

「車の鍵を忘れたかもしれないんです」

詳しく聞いてみると、出発空港のラウンジにあるトイレに、車の鍵を置き忘れた可能性があるとのこと。

しかし、飛行機はすでに空の上。当然ながら、今から取りに戻ることはできません。

到着後に車を使う予定だったのでしょう。鍵がなければ、目的地に着いても車を動かせません。

これには私も思わず青ざめてしまう忘れ物だな…と感じました。

「次の飛行機で届けてもらえませんか?」

そこで男性から、こんなお願いをされました。

「このあとにもう一便ありますよね? その飛行機で鍵を届けてもらうことはできませんか?」

男性は、私たちの便から約1時間後に同じ区間を飛ぶ便があることを知っていました。

もしラウンジで鍵が見つかり、それを次の便に載せてもらえたら……。そう考える気持ちは、とてもよく分かります。

しかし、CAの判断だけで「分かりました。次の便で届けます」と約束することはできません。

鍵が本当にラウンジにあるのか。見つかった場合はどのように扱うのか。次の便で運ぶことができるのか。

こうしたことは地上の係員や関係部署で確認し、対応を判断する必要があります。

そのため私は、

「到着後、地上係員にご相談ください」

とお伝えしました。

CAでも、空の上では解決できないことがある

機内では、お客様からさまざまな相談を受けます。しかしCAだからといって、その場ですべてを解決できるわけではありません。

それでも、お客様のちょっとした変化に気づき、声をかけ、次にどうすればいいのかをご案内することはできます。

華やかに見えるCAの仕事ですが、こうしたお客様の「困った」にいち早く気づくことも、大切な仕事のひとつでした。

ちなみに、あの車の鍵が無事に見つかり、男性のもとへ戻ったのか。

私が知ることができたのは、残念ながらそこまででした。

今でも時々、「あの鍵、ちゃんと戻ってきたかな」と思い出します。


ライター名: マンゴーアレルギー

グランドスタッフ3年、客室乗務員として7年勤務した経験を持つ元航空業界人。航空業界での経験や子育てで得た学びを生かし、思わず「なるほど」と感じてもらえるような体験談をお届けします。


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