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添乗員「チケットなおしておいて」先生「どういう意味?」→修学旅行のガイド中、思わずヒヤッとした出来事

  • 2026.10.19
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出典:photoAC ※画像はイメージです

元バスガイドのくろちびです。

関西方面をご案内するときは、できるだけ標準語を意識して話していますが、普段から使っている関西弁が、ふとした瞬間に自然と出てしまうことがあります。

イントネーションや言葉の違いも含めて、関西を楽しみに来られているお客様には喜んでいただけることも多く、あえて関西らしい話し方をすることもあります。

ところが、自分では方言だと意識していなかった言葉が、実はお客様には伝わっていなかった……。

今回は、修学旅行でテーマパークへ向かうバスの中、何気なく使った関西弁が原因で到着直前にヒヤッとした出来事をご紹介します。

何気なく使った「なおしておいてください」

修学旅行でテーマパークへ向かう際、入場に必要な団体チケットをバス車内で生徒たちに配布しました。

テーマパークはチケットがなければ入場できないため、生徒たちには「絶対になくさないように」と伝えておく必要があります。

チケットの受け取り方法には、現地で受け取って配る場合と、事前に旅行会社の添乗員さんが預かり、バス車内で配布する場合があります。

この日は車内で配布する方法でした。

生徒たちにチケットを渡しながら、私は「チケットは一度なおしておいてください」と案内しました。

道路の渋滞もなくスムーズに進み、テーマパークテーマパーク到着直前のこと。

先生から「直すってどういう意味ですか?」と聞かれました。

そこで初めて、自分の言葉が生徒たちに伝わっていなかったことに気付きました。

「なおす」の意味が伝わっていない?

先生から「直すってどういう意味ですか?」と聞かれた瞬間、私は「しまった!」と思いました。

私にとっては、「なおしておいてください」はチケットをポケットなどに入れておくという、ごく当たり前の表現でした。

しかし、関西以外の地域から来た生徒たちにとっては、「何かを修理する」という意味にも受け取れます。

関西弁では、「片付けておく」「しまっておく」という意図で「なおす」という言葉を使います。

今回は、ただの会話ではなく、テーマパークの入場チケット。

もし意味が伝わらず、生徒がチケットをどこかに置いてしまったり、なくしてしまったりすれば、入場そのものに関わります。

「方言だから仕方ない」では済ませられないため、正直、伝わっていなかったことに冷や汗をかきました。

すぐに「ポケットなどに入れておいてください」と再度お伝えして、改めてチケットを手元にしまっているか確認していただきました。

幸い、何事もなく入場することができましたが、普段は意識していない言葉ほど伝わっていると思い込まず、重要な場面では誰にでも分かる言葉に言い換える必要があると実感しました。

「伝わる言葉」を選ぶこともガイドの仕事

この経験以降、関西方面をご案内するときは、方言だけでなく「自分にとって当たり前の言葉が、相手にも当たり前とは限らない」と意識するようになりました。

特に、チケットや集合時間、貴重品など、間違えるとトラブルにつながる内容については、できるだけ誰にでも意味が伝わる言葉を選ぶようにしています。

関西弁のイントネーションなど、旅行の雰囲気を楽しんでいただける部分は大切にしながらも、重要な案内では「伝わること」を最優先にするよう心がけています。

何気ない一言がトラブルにつながる可能性があるからこそ、言葉選びには気を付けたいと思った出来事でした。

関西らしさも、伝わってこそ

自分では方言だと意識していない言葉でも、お客様には伝わらないことがあります。

特に大切な案内ほど、「これくらい分かるだろう」と思わず、誰にでも分かる言葉に置き換えることが大切です。

関西らしさは楽しんでいただきながら、伝えるべきことは確実に伝える。そんな言葉の使い分けも、ガイドの大切な仕事だと感じました。


ライター:くろちび

プロフィール
 バスガイドとして4年間、奈良・京都・大阪を中心に観光案内を担当。修学旅行や団体旅行、高齢者ツアーなど、さまざまなお客様をご案内してきました。現場で実際に経験した出来事や、旅行の裏側、接客を通して学んだことを、実体験をもとにお伝えしています。


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