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60代男性「エアコン掃除をしていただけなんだけど…」フィルターを外そうとした数分後…救急搬送されることになった思わぬ悲劇

  • 2026.11.3
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。ライターのとしです。

季節の変わり目になると、家の中の掃除や片付けをする機会も増えてきます。

今回は、エアコンのフィルターを掃除しようとして踏み台から転倒した60代男性の事案をご紹介します。

エアコン掃除中に転倒

60代男性が自宅で転倒し、頭や腰を強く打ったとして救急要請が入りました。

救急隊が到着すると、男性は意識があるものの、腰の痛みが強く、自分で立ち上がって歩くことが難しい状態でした。

話を聞くと、男性はエアコンのフィルターを掃除しようとしていたとのことでした。

踏み台に乗り、フィルターを取り外そうとしていたところ、何かの拍子にバランスを崩してそのまま床へ転倒したそうです。

転倒した際には、腰だけでなく頭部もぶつけていました。

本人としては、いつもの家事の延長だったのだと思います。

室内での作業ということもあり、ここまで大きなけがにつながるとは考えていなかったのかもしれません。

ただ、踏み台に乗っている高さからの転倒は、床の上でつまずくのとは少し状況が違います。

頭と腰の両方を確認

男性に声をかけながら、まずは意識状態を確認しました。

受け答えはしっかりしていましたが、頭部を打っている以上、頭の痛みや吐き気がないかなども確認していきました。

同時に、腰のどこが痛むのか、足にしびれや動かしにくさがないかなども見ていきました。

男性は腰の痛みが強く、「立つのはちょっと無理そうです」と話していました。

無理に起き上がってもらえば、痛みが強くなるだけでなく、再びバランスを崩す可能性もあります。

そのため、状態を確認しながら、できるだけ負担をかけないように搬送の準備を進めました。

「掃除をしていただけなのに」

男性は、

「エアコンの掃除をしていただけなんですけどね」

と少し困ったように話していました。

大きな事故を起こそうとしていたわけでもなく、危険な作業をしていたという感覚もなかったのだと思います。

だからこそ、本人にとっても、突然歩けないほどの痛みが出たことは予想外だったはずです。

救急隊としては、頭部を打っていることと、腰の痛みで歩行が難しいことから、医療機関で詳しく診てもらう必要があると判断しました。

受け入れ可能な医療機関へ連絡し、男性にも搬送について説明しました。

本人に了承してもらい、体に負担をかけないよう注意しながら救急車へ収容し、搬送中も意識状態や痛みの変化などを確認しながら病院へ向かいました。

大きな容態変化はなく、到着後、転倒した状況や頭部と腰部を打ったことなどを医師へ申し送りました。

季節の変わり目に増える家の作業

今回のきっかけは、エアコンのフィルター掃除でした。

季節の変わり目には、エアコンを掃除したり、扇風機を片付けたり、衣類を入れ替えたりと、普段より家の中で高い場所に手を伸ばす機会も増えます。

踏み台を使う作業は、ほんの少しバランスを崩しただけでも転倒につながります。

特に頭や腰を強く打つと、その場では意識がはっきりしていても、医療機関での確認が必要になることがあります。

今回の男性も、「掃除をしていただけ」という日常の中で、思わぬけがにつながりました。

大げさに怖がる必要はありませんが、踏み台を使う時は足元を確認し、無理な姿勢で手を伸ばさないことが大切です。

何気ない家の作業でも、思わぬ事故につながることがあると改めて感じた事案でした。


ライター:とし
元救急隊員。消防で17年、主に救急隊として活動し救急救命士資格を取得。
現場経験をもとに、救急の分かりにくい部分を一般向けに噛み砕いて発信しています。


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