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「叔父の30年前の通帳に200万円残っている」相続人が来店…銀行員が確認すると?→発覚した“予想外の事実”に「驚いた」

  • 2026.10.9
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出典:photoAC ※画像はイメージです

こんにちは。くまえり銀行員です。
今日は、亡くなった叔父の部屋から見つかった、30年ほど前の古い定期預金通帳をめぐる出来事をご紹介します。

相続手続きの際、最終記帳から30年経った200万円残高の通帳が持ち込まれました。

「時効だから無駄だ」と諦めかけていた相続人の方。古い通帳を手がかりに過去の取引記録をたどると、叔父本人がすでに別口座へ資金を振り替えていたという意外な事実が判明します。

「もう古いから」と自己判断せず確認することの大切さと、当時の預金の真相についてご紹介します。

30年前の通帳に記された200万円。その後どうなったのか

私も通帳を見ながら、「30年前の定期預金で、記載された200万円はその後どうなっているのだろう」と気になりました。

通帳に残っている数字だけでは、現在の預金の状況までは判断できません。そこで、当時の取引について確認することになりました。

30年ほど前の旧行名の通帳だったため、現在の情報だけでは分からないこともあります。そこで通帳の記載内容を手がかりに、過去の取引記録をたどっていきました。確認を進めるなかで、当時の資料から手がかりが見つかり、さらに伝票を取り寄せることになりました。

そこに残されていた記録を確認すると、予想していなかった事実が分かったのです。

叔父本人が、すでに別の口座へ振り替えていた

当時の伝票には、叔父本人が別の口座へ預金を振り替える手続きをした記録が残っていました。

どうやら叔父は通帳を紛失していたものの、預金については別の口座へ振り替える手続きを済ませていたようです。

つまり、古い通帳に200万円の残高が記載されていたからといって、その200万円が30年間そのまま残っていたわけではありませんでした。通帳には当時の残高が残っているように見えても、その後の手続きによって預金は別の口座へ移されていたのです。

この事実を相続人の方にお伝えすると、「30年も前の古い口座を調べることって出来るんだ。正直、もう廃棄するしかないだろうなって諦めてました」と驚いた様子でした。

私自身も、古い通帳を見ると、記載されている内容がそのまま現在の状況を示しているように感じてしまいそうになります。しかし、今回のように、通帳を失くした後でも本人が別の手続きをしているケースがあります。

古い通帳に残された数字だけでは分からない事実が、過去の記録をたどることで見えてくることもあるのです。

「もう古いから」「もう無駄だろう」と自己判断してしまえば、そこで確認は終わってしまいます。今回の出来事を通して、古い通帳ほど、見た目だけで判断してはいけないのだと改めて感じました。

相続で思いがけず昔の通帳が見つかったときは、自己判断で処分せず、まず金融機関に相談してみる。残された通帳が、亡くなった方のお金の動きを知るための手がかりになることもあります。


ライター:くまえり銀行員

金融機関の窓口業務に携わり、日々さまざまなお客様対応を経験。忙しい日常の中で起こりがちな銀行手続きの行き違いやトラブルを、窓口の内側から見た視点で、読者に寄り添いながら伝えています。「知らなかった」がトラブルにつながらないよう、銀行で実際に起きた出来事をもとにお届けします。


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