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ツアラーなのに、見た目はほぼレーサー!? 170PSの「Multistrada V4 Pikes Peak」に新カラー登場

  • 2026.9.29

170PSのV4を積む最もスポーティなムルティストラーダが、さらにレーシーになった。「Multistrada V4 Pikes Peak」2027年モデルには、MotoGPのデスモセディチGPやPanigale V4 Rを思わせる新カラーを採用。ツアラーとは思えない攻めた姿で登場した。

MotoGPとSBKの“戦うドゥカティ”を投影。17インチ×170PSで走りもスポーツ志向

ドゥカティが創業100周年を迎えた2026年、「Multistrada V4 Pikes Peak」に新たなカラーリングが加わった。

今回のデザインでモチーフとなったのは、ドゥカティが世界最高峰のレースで走らせているマシンだ。

MotoGPを戦うデスモセディチGPと、スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に参戦するPanigale V4 R。そのレーシングマシンから着想を得て、ドゥカティ・チェントロ・スティーレとドゥルディ・パフォーマンスが共同で新しいグラフィックを作り上げた。

カラーやグラフィックだけを見ると「新色追加」というニュースだが、そもそもMultistrada V4 Pikes Peakは、通常のMultistrada V4とは明確にキャラクターが異なる。

その名は、米国で開催される伝説的なヒルクライム「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」におけるドゥカティの成功に由来する。

Multistrada V4 Pikes Peak
Multistrada V4 Pikes Peak

ドゥカティ自身も、初代Multistrada 1200のコンセプトをより直接的に受け継ぐモデルと位置づけており、ツーリング性能を備えながら、ワインディングでのスポーツライディングを強く意識したクロスオーバーだ。

その性格を象徴するのが、前後17インチのホイールだ。

一般的なアドベンチャーモデルではフロントに19インチや21インチを採用することも多いが、Pikes Peakはフロントにも17インチを採用。5本スポークのマルケジーニ製鍛造アルミホイールに、ピレリ「DIABLO ROSSO IV」をフロント120/70 ZR17、リヤ190/55 ZR17のサイズで組み合わせる。

さらにアルミ製片持ちスイングアームと、電子制御セミアクティブサスペンション「Öhlins Smart EC 2.0」を装備。前後サスペンションのストローク量は170mmを確保し、スポーツライディング時のサポート性能とツーリングでの快適性を両立させている。

エンジンは1,158ccのV4グランツーリスモ。

最高出力170PSを発揮するV4エンジンには、MotoGPで培われた考え方を取り入れたカウンター・ローテーティング・クランクシャフトを採用する。

これはクランクシャフトをホイールとは逆方向に回転させることでジャイロ効果の一部を相殺し、方向転換時の軽快感を引き出すためのもの。大柄なクロスオーバーでありながら、スポーツバイクのようなハンドリングを狙うPikes Peakらしいメカニズムだ。

電子制御も充実している。

Multistrada V4 Pikes Peak
Multistrada V4 Pikes Peak

ライディングモードはRace、Sport、Touring、Urban、Wetの5種類。Ducati Vehicle Observer(DVO)、Ducati Wheelie Control(DWC)、Ducati Traction Control(DTC)、Engine Brake Control(EBC)などを搭載し、6.5インチTFTディスプレイやクイックシフター、クルーズコントロールなども標準装備する。

ブレーキはフロントにφ330mmダブルディスクとブレンボ製Stylemaラジアルマウントキャリパーを組み合わせる。

こうしたPikes Peak本来のスポーツ志向を、さらに分かりやすく見せたのが今回の新カラーというわけだ。

新しいグラフィックはMotoGPとWorldSBKのファクトリーマシンに使われるデザイン要素を融合。レーシングマシンを思わせる色使いやグラフィックによって、車体全体にスピード感を与えている。

もともとPikes Peakにはカーボンファイバー製フロントフェンダーやビーク、公道走行可能なアクラポヴィッチ製チタニウムサイレンサーが標準装備されている。

さらに低いスモークタイプのウインドスクリーン、ゴールドアルマイト仕上げのオーリンズ製フロントフォーク、V4ロゴ入りシート、ビーク部分のDucati Corseエンブレムなど、通常のMultistrada V4とはひと味違うディテールが与えられている。

そして2027年モデルでは、車両を購入したあとにカスタムするのではなく、ファクトリーの段階から自分好みに仕立てられる「Ducati Factory Made」にも対応する。

Pikes Peakでは、標準の新カラーにレッドの鍛造ホイールを組み合わせることが可能で、ブレーキキャリパーもレッドまたはブラックから選択できる。

さらに高さの異なるシート、追加のカーボンファイバー製パーツ、補助ライトなどを選べるほか、サイドパニアとトップケースを含むフルラゲッジも用意される。

つまり、17インチホイールと170PSのV4を生かしてワインディングを楽しむ仕様にも、長距離ツーリングまでこなす仕様にも、オーナーの使い方に合わせて仕立てられる。

スポーツ性能を前面に押し出しながら、旅にも使える。

その二面性こそがMultistrada V4 Pikes Peakの面白さであり、MotoGPとWorldSBKのマシンを思わせる今回の新カラーは、その「スポーツ側」のキャラクターをさらに強く打ち出したものだ。

Multistrada V4 Pikes Peak 2027は、すでに欧州のドゥカティディーラーで販売が始まっており、Ducati.comでもコンフィギュレーターが公開されている。

日本での価格や発売時期については、今回の発表では明らかにされていない。

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