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「もう引っ込めよ」バスケ部の紅白戦で煽る先輩→【吹っ切れた私】を見た顧問が先輩に放った一言とは

  • 2026.9.28

これは、筆者が中学生の時の話です。
バスケ部の紅白戦でのこと。
いつもプレー中に小言を言うA先輩を怖がっていた私が、途中から吹っ切ってプレーしたことで流れが変わる。
さらに試合後、A先輩にとどめを刺した顧問の一言とは──?

怖い先輩とのマッチアップに緊張

中学のバスケ部では、たまに2、3年生を混ぜた紅白戦が行われていた。
私が特に苦手だったのが、同じポジションのA先輩。
練習でもマッチアップする機会が多かったが、とにかく怖かった。

上下関係が厳しい部活だったこともあり、先輩には基本的に逆らえない。
なかでもA先輩は後輩への当たりが強く、なぜか私は目をつけられていた。

練習中にミスをすると舌打ちされ、「下手くそ」と言われる。
最初のころは「すみません」と謝っていたが、何度も続くうちに謝るのはやめた。
言い返すわけではない。ただ、何を言われても反応しないようにしていた。

「邪魔」「下手くそ」と続く小言

そんなA先輩とマッチアップした紅白戦でも、いつものように小言が飛んできた。
ディフェンスで私が前に入ると「邪魔」「触るな」
パスをカットされたり、シュートを外したりすると「だっさ」「下手くそ」

私は何も言わずにプレーを続けていた。
ただ正直なところ、A先輩の機嫌を気にしながらプレーすることが当たり前になっていた。

強く当たったら何か言われる。
抜こうとしたら怒られる。
そんなことを考えているうちに、自分から動きを小さくしてしまっていた。

そしてA先輩から「もう引っ込めよ」と言われた瞬間、なぜか急に腹が立った。

怖がるのをやめて思うようにプレーした

「なんで私、バスケしてるのにこの人の機嫌を気にしてるんだろう」
そう思ったら、急に馬鹿らしくなった。

「もう、一歩も引かない」
「A先輩に対して気を使うのはやめる」
そう自分に言い聞かせる。

そこから、ディフェンスでは今まで避けていた接触も逃げずに守った。
オフェンスでも遠慮せずに仕掛けた。
A先輩を抜いて味方につなぎ、空いたところでは自分でもシュートを打った。

A先輩がイライラしているのは分かった。
ずっと小言を言っていたからだ。
それでも、もう気にしなかった。
吹っ切った私は、今までとは別人のように動けた気がした。

試合後、顧問がA先輩に放った一言

紅白戦が終わると、顧問が私に「今日は良かった」と声をかけてくれた。
そしてA先輩に向かって、
「お前も変わる努力をしろ。抜かれるぞ」
と一言。
A先輩は不満そうな顔をしながら、「はい……」と小さく返事をした。

顧問がどこまで気づいていたのかは分からない。
ただ、私が途中からA先輩を怖がらずにプレーできていたことは、ちゃんと見てくれていた。

その後も、A先輩と仲良くなったわけでもないし、話すようになったわけではない。
でもこの日の紅白戦をきっかけに、A先輩の小言は減った。
私も、気を使ってプレーするのをやめることができた日だった。

【体験者:40代・女性、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Qolyコラムニスト:maki
学生時代からスポーツ・部活動に打ち込んできた40代。現在はサッカースクールに通う子供の親として、スポーツと関わりを持つ。自身の経験談はもちろん、チームメイトや友人・知人から聞いたスポーツにまつわるリアルなエピソードを中心に取材し、スポーツの現場で起きた人間ドラマをコラムとして執筆している。

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