1. トップ
  2. ビジネス・マネー
  3. 3ヶ月で12回通院した50代女性→「通院保証があるから6万の給付金が出る」はずが…保険会社に告げられた“想定外の事実”にあ然

3ヶ月で12回通院した50代女性→「通院保証があるから6万の給付金が出る」はずが…保険会社に告げられた“想定外の事実”にあ然

  • 2026.10.18
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

大学卒業後、国内大手生命保険会社に35年間勤務し、営業や営業所長、企画、事務などを経験してきた「あしふみ」です。

「医療保険に通院の保障を付けているから、病院に通えば給付金が出る」

そう考えている方は多いのではないでしょうか。ところが、通院給付金は「通院したこと」だけで支払われるとは限りません。契約によっては、入院していることが前提になっています。

今回は、3か月で12回の通院を終えた57歳女性が、請求の段階で初めてその条件を知った事例をご紹介します。

※個人が特定されないよう、内容の一部を変更しています。

「通院1回5000円」のはずだった

Aさん(仮名・57歳)は、40代で加入した医療保険を続けていました。

入院給付金に加えて、通院給付日額5000円の保障を付けた契約です。加入時に「通院の保障もあると安心ですよ」と勧められたことは覚えていました。しかし、年月がたつうちに「病院に通えば1回5000円出る保険」と思い込むようになっていました。

ある日、Aさんは体調を崩して外来で処置を受けました。医師からは「入院の必要はありません。通院で様子を見ましょう」と言われました。週1回ほど通い、3か月で通院は12回になりました。診察代や薬代、タクシー代を合わせると、出費は4万円を超えました。
「5000円×12回で6万円。出費の分は取り戻せるはず」

治療が一段落したところで、Aさんは保険会社に請求方法を問い合わせました。

「今回は入院を伴っていないため…」

「お客さまのご契約の通院給付金は、入院給付金のお支払い対象となる入院をされ、退院後に通院された場合が対象です。今回は入院を伴っていないため、お支払いの対象外となります」

書類を見直すと、通院給付金の欄には確かに「退院後の通院」と書かれていました。12回分の費用は、すべて預貯金から支払うことになりました。

「入院後の通院」が前提の契約は多い

通院給付金は、Aさんの契約のように「入院後の通院」を対象とするものが多く見られます。入院前の通院まで含める商品もあります。

一方で、厚生労働省の調査では、病院の平均在院日数は短くなる傾向にあります。外来治療の広がりに合わせて、入院を伴わない通院を対象とする商品も増えてきました。所定の手術後の通院や、がんの放射線治療・抗がん剤治療のための通院を対象とするものなどです。どちらが優れているかではなく、「自分の契約がどのタイプか」を知っておくことが大切です。

条件を満たしても「回数分」とは限らない

undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

入院後の通院でも、通った日数がそのまま給付されるとは限りません。一般的には、「退院後120日以内」などの対象期間や、「1回の入院につき30日まで」などの支払日数の上限があります。薬を受け取るだけの日は対象外となることが多く、同じ日に複数の医療機関を受診しても1日分として扱われるのが一般的です。

たとえば「退院後120日以内・30日まで」の契約で35回通院した場合、受け取れるのは5000円×30日の15万円です。

なお、外来で受けた処置が契約上の「手術」に当たれば、手術給付金の対象になる場合があります。通院給付金が出ないときも、ほかに請求できるものがないか確認しましょう。

通院が始まったら確認したい3つのこと

Aさんは「通院保障という名前を覚えていただけで、中身は確かめていなかった」と振り返ります。通院が始まったら、次の3点を確認しておきましょう。

  1. 入院が必要か:支払条件に「入院」「退院後」という言葉がないか
  2. いつまで、何日分か:対象期間と支払日数の上限
  3. どんな通院が対象か:手術後や特定の治療のための通院、薬だけの日の扱い

保険証券には給付日額しか書かれていないことも多く、細かな条件は約款や「ご契約のしおり」で確認する必要があります。わかりにくい場合は、早めに保険会社へ「この通院は対象になりますか」と聞くのが確実です。

保障の名前だけでなく、受け取れる条件まで知っておくこと。それが、治療中の家計に「思っていたのと違った」を持ち込まないための備えになります。


※通院給付金の支払条件、対象となる通院の期間、支払日数の上限、薬の受け取りや手術の取り扱いなどは、保険会社・商品・契約時期によって異なります。詳しくは保険証券や約款、「ご契約のしおり」をご確認いただくか、加入先の保険会社へお問い合わせください。

執筆・監修:あしふみ
大学卒業後、国内大手生命保険会社に35年間勤務。個人・法人営業、営業所長、企画・販売促進、事務部門などを経験。FP2級の知識と保険実務の経験を生かし、保険や家計に関する情報を分かりやすく伝えている。


【エピソード募集】お金にまつわる「えっ!」と思った体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ