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“月5万円”を積立定期預金に入れた40代女性→「自動で貯まっている」はずが…3年後、入金の記録を目にして“立ち尽くしたワケ”

  • 2026.10.12
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。FPで家計と貯蓄計画の相談を数多く受けてきた柴田です。毎月決まった額を自動で積み立てる方法は、貯蓄の王道です。ただ、「自動」という言葉を信じすぎると、思わぬ穴が開くことがあります。

今回は、積み立てているつもりで半年分が抜けていた40代のAさんのお話です。

「毎月5万円」は自動で貯まっているはずだった

Aさん(40代女性)は3年前、子どもの進学に備えて積立定期預金を始めました。毎月27日に、生活費の口座から5万円が自動で振り替えられる設定です。「一度設定すれば、あとは勝手に貯まる」と考え、通帳は引き出しにしまったままでした。

3年がたち、高校の入学費用を準備しようと通帳を記帳したときのことです。180万円になっているはずの残高は、150万円しかありませんでした。ページをさかのぼると、半年前から入金の記録が途切れています。

「解約した覚えもないのに、どうして止まっているの…。」Aさんは通帳を持って立ち尽くしました。

止まった原因は「給料日の変更」だった

話を聞いていくと、原因が見えてきました。半年前、ご主人が転職し、給料日が25日から月末に変わっていたのです。

一方で、積立の振替日は27日のままでした。給料が入る前の27日には、口座の残高が5万円に届かない月があったようです。月末には給料が入るので、カードの引き落としや生活費の支払いには困りません。だからこそ、気づくきっかけがなかったのです。

積立定期預金は、振替日に口座の残高が積立額に足りないと、その月の積み立ては行われません。残高の分だけ一部を積み立てる、ということもなく、その月は丸ごと見送りになります。翌月に2か月分をまとめて振り替える、ということもないのが一般的です。後日あらためて振り替えを行う銀行もありますが、対応は銀行によって異なります。

さらに、積立が見送られても、銀行から連絡が来るとは限りません。預金の規定で「特に通知することなく、その日の振替を中止する」と定めている銀行もあります。

30万円は「貯めたつもり」で使っていた

今回のケースで貯金し損ねたのは、5万円の6か月分で30万円です。

私が一緒に家計を振り返ってみると、この30万円は口座に残っていませんでした。積み立てに回るはずだったお金は、生活費の口座に置かれたまま、日々の支払いに少しずつ消えていたのです。Aさんは「積み立てている」と認識しているので、口座に残ったお金は使ってよいお金だと考えていました。

これが、自動積立が止まったときの怖さです。貯蓄が減るだけでなく、気づかないうちに支出が増えてしまいます。入学費用の支払いまで残り半年。30万円の穴を埋めるには、毎月の5万円に加えて、さらに月5万円を上乗せする必要がありました。

積立を止めないための3つの習慣

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

同じことを防ぐために、私は3つのことをおすすめしています。

1つめは、振替日を給料日の直後にすることです。給料日が変わったら、積立の振替日も一緒に見直してください。

2つめは、引き落とし口座の残高に余裕を持たせることです。カードの支払いと積立の振替日が近い場合は、日をずらすだけでも残高不足を防げます。

3つめは、年に2回ほど、通帳の記帳やアプリで入金の記録を確かめることです。ボーナスの時期など、確認する月を決めておくと忘れません。

そもそも残高が5万円を切る家計が問題

ただ、私がAさんにお伝えしたのは、振替日の話だけではありません。そもそも、給料日の数日前とはいえ、生活費の口座の残高が5万円を切ること自体が問題だと、私は思っています。残高にそれだけの余裕しかない家計は、積立が止まる前から、収支がぎりぎりだったということです。

そこで、Aさんには3か月分の支出を書き出してもらいました。すると、使い道のはっきりしない現金の引き出しや、家族でほとんど使っていない動画配信サービスの会費などが見つかりました。細かく積み上げると、月に2万円ほどです。こうした支出を見直し、生活費の口座には常に1か月分の生活費を残しておく。そのうえで積立を続けるという形に、家計を組み直しました。

残高不足で止まった積立は、家計の体力が足りていないことを知らせるサインでもあります。自動の設定を直すだけでなく、家計そのものを見直すきっかけにしてみてください。

まとめ

Aさんは振替日を毎月1日に変更し、抜けていた30万円は冬のボーナスで補うことにしました。あわせて毎月の支出も見直し、生活費の口座には常に1か月分の余裕を持たせるようにしました。「自動だから安心、ではなくて、自動だからこそ確認が必要なんですね」と話していました。

積立は、始めるときよりも続いているかを確かめるほうが大切です。しばらく通帳を見ていない方は、この機会に記帳してみてください。


執筆・監修:柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,500記事以上の執筆実績あり。


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