1. トップ
  2. 「AK-47」の異名を持つエリザベス女王の側近、アンジェラ・ケリーが映画化へ。王室の秘密を暴露?【ピーチズのOM(F)G!】

「AK-47」の異名を持つエリザベス女王の側近、アンジェラ・ケリーが映画化へ。王室の秘密を暴露?【ピーチズのOM(F)G!】

  • 2026.9.28
Getty Images

リバプールの港湾労働者と看護師(裁縫師説もあり)の娘として誕生し、エリザベス女王の最側近にまで上り詰めたアンジェラ・ケリー。彼女のサクセスストーリーがドキュメンタリー映画として製作されることが決定した。サセックス公爵夫妻やファーギーことセーラ・ファーガソンの帰国、故ダイアナ妃の弟チャールズ・スペンサー伯爵の回顧録出版で揺れるイギリス王室にとって新たな頭痛の種になりそうな予感。人気長寿連載セレブウォッチャーPeachesが、そんなケリーの素顔に迫る。
※ポンド円表記は2026年9月24日現在の通貨レートで算出。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

ドキュメンタリー映画の制作が進行中

現在68歳のケリーを追うドキュメンタリーは、ロンドンの制作会社「53 Degrees Global」が中心となり、Walt Disneyと共同で進めていると「TIME」誌などが報じた。その内容は、ケリーや彼女を知る人々へのインタビューやエリザベス女王の公務に同行した際のアーカイブ映像で構成されると見られている。ジュディ・デンチがヴィクトリア女王を演じた『Queen Victoria 至上の恋』(’97)の脚本家ジェレミー・ブロックが現在、脚本を執筆中と報道されているので、シチュエーションに応じては俳優を起用した再現ドラマ的なシークエンスも導入されるようだ。ブルーカラーの娘が高貴な生まれの女王といかにして強い絆を培い、「女王陛下の個人秘書兼顧問、およびキュレーター(宝飾品・勲章・衣装)」という名刺を持つに至ったのかが描かれるはずだ。

Chris Jackson / Getty Images

女王のスカウトでメイドから王室の従業員に!

エリザベス女王がバルモラルで死去した際は寝室に控えていて、庭を散策中だったチャールズ3世国王よりも早く、女王逝去を知ったケリーとはどのような人物なのだろうか? リバプールの労働階級出身のケリーがエリザベス女王と出会ったのは1992年のベルリン。駐ドイツのイギリス大使だったクリストファー・マラビー卿の邸宅に女王夫妻が滞在した際に、メイドとして働いていたケリー。彼女の慎重な振る舞いや機密保持の姿勢に感銘を受けた女王が、バッキンガム宮殿の専属スタッフであるアシスタント・ドレッサーの面接を受けるように提案し、見事採用。1994年からは王室の従業員として働き始めた。

写真:エリザベス女王の葬儀に出席したケリー

WPA Pool / Getty Images

王室所有の洗礼式用ガウンのレプリカも製作

当時のシニア・ドレッサーだったペギー・ホースは引退目前。彼女と違って感性が若かったケリーはエリザベス女王に「おみ足が綺麗だから、もっと見せましょう」と提案したり、カラフルな色合いの衣類を提案したり。ホースが選んでいた古臭いワードローブを一新し、誰もが思い浮かべるエリザベス女王のエレガントで愛らしいアイコニックなスタイルを作り上げたのは彼女の功績だ。3年後にはシニア・ドレッサーに昇格したケリーは、エリザベス女王の衣装だけでなく、ユージェニー王女やベアトリス王女のドレス、王室の子どもが洗礼式で着用するロイヤルガウンのレプリカなど、多岐にわたって活躍している。

写真:2018年に行われたルイ王子の洗礼式にて

WPA Pool / Getty Images

単なる衣装係を超えた、女王とのパーソナルな絆

エリザベス女王がファッションに自信を持てるよう助言しただけでなく、公務の際には会う人々のバックグラウンドや文化を調べて、それに応じた色合いや模様の衣類を準備するなど努力を重ねたケリーはすぐに女王の信頼を勝ち得た。同じような体型で靴のサイズも同じだったため、女王が靴擦れを起こさないように新しい靴を履きならすのもケリーの役目だった。ユーモアの感覚も非常に似ていて、エリザベス女王との関係性は徐々にパーソナルなものに変わったようだ。一緒にティータイムを楽しんだり、テレビを見たり、互いに本音を打ち明けあっていた可能性もある。エリザベス王太后が崩御した2002年には「パーソナル・アシスタント(個人秘書)」の肩書きを与えられていて、さらに親密になったと思われる。

写真:左から当時BFCのCEOだったキャロライン・ラッシュ、エリザベス女王、アナ・ウィンター、ケリー。2018年のロンドン・ファッションウィークにて

Aflo

メディアには内部情報を暴露! 「ティアラ・ゲート」に関するリークも

王室の従業員は全員、NDA(秘密保持契約)に署名していて、ケリーも例外ではない。しかし彼女は、エリザベス女王の許可を得て2012年には著書『Dressing the Queen: The Jubilee Wardrobe(原題)』を、そして2019年には『The Other Side of the Coin: The Queen, the Dresser and the Wardrobe(原題)』を上梓。メディアともいい関係を築いていて、ゴシップ誌に登場する「王室に近い情報源」の一つがケリーだったのは間違いないだろう。実際、有名となった「ティアラ・ゲート」に関しては、ケリー自身が少しづつ細部を変えながら複数のメディアにリークしている。

Leon Neal / Getty Images

誰もが知る「ティアラ・ゲート」とは、ヘンリー王子とメーガン妃の結婚式をめぐり、ケリーとメーガン妃の間で、ティアラの着用に関する確執があったとされる騒動のこと。

ヘンリー王子側の言い分は、著作『Spare(原題)』に記されている。それによると、エリザベス女王が結婚式でメーガン妃に着用を許可したティアラの貸し出しを、ケリーが意図的に拒否した上に「身震いさせるような目つきで睨みつけた」という。

なぜケリーが女王のティアラの貸し出しを拒否したのか。その理由は、メーガン妃とヘアスタイリストのリハーサルが宮殿外で行われるため、「宮殿の外に持ち出すためには従者と警備担当者が必要」だったからという。ケリーが王子を鋭い眼差しで睨んだかどうかは当事者しか知りようがない。

一方、ケリー側の言い分では、ヘンリー王子が「この件について祖母に報告することは許さない」と言い放ったという。もちろんケリーは即座に女王の部屋に行き、涙ながらに全てを報告したのだった。ケリーの言うことを事実として受け止めた女王はヘンリー王子を呼び出し、激しく叱責したと伝えられている。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

女王の真珠をつけて宮殿を闊歩?

女王の信頼が篤いのをいいことに、ケリーはしばしば越権的な言動をしていたようだ。あるとき、ケリーは女王陛下のお気に入りだったパールのアクセサリーをつけて宮殿内を闊歩していたという。驚く上級スタッフに対し「真珠は肌に触れていないと黄ばむため、女王陛下から着用を許可されている」と言い返したとか。真珠は汗や皮脂を付着したまま放置すると黄ばむと言われているので、これはケリーの図々しい言い訳! 宝飾品の管理者のわりには、ちょっと無知だったかも。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

付いたあだ名は「AK-47」

前述した本の出版もだが、側近という立場を利用していたケリーは、女王専属のデザイナー、アリソン・ボーダムとタッグを組んでブランド「ケリー&ボーダム」をローンチするなど、利益を得られるプロジェクトを次々と「女王の承認」として実現させてきた。王室の影の実力者として知られた彼女の道を塞ごうものなら、排除されるのは必至。気に入らない王室従業員を切り捨ててきた彼女を嫌う人は多く、アサルトライフルと同じ「AK-47」と言うあだ名で呼ばれていた。彼女自身がこのあだ名を気に入っていたと言うから、ずいぶん胆っ玉の太い女性だ。

WPA Pool / Getty Images

ケリー嫌いの筆頭はチャールズ国王だった!

ケリーを嫌った人の筆頭は、どうやらチャールズ3世国王だったよう。ケリーが出版した2冊目の書籍にエリザベス女王がポケットに手を入れている写真を使ったのだが、この写真が「不適切」と激怒したと伝えられている。母親であるエリザベス女王の優しさにケリーが付け込んでいると感じたのだろう。もちろん国王自身のスタッフからケリーの悪評が伝わっていたことも考えられる。だってAK-47なのだから。

Ian Forsyth / Getty Images

エリザベス女王の崩御後、チャールズ3世国王は、ケリーを解任。女王がケリーに与えていたウィンザー城敷地内の王室所有のコテージの鍵を変え、支給していた携帯電話を使用停止に! エリザベス皇太后の崩御後、彼女のドレッサーを務めていたジャッキー・ミーキンを引き継いだカミラ王妃には、ケリーを雇う気がゼロだったようだ。直接的な対決はなかったものの、カミラ王妃とケリーの間にはある種の緊張関係があり、それは身分差から生じたものと思われている。

Pool / Getty Images

国王による厄介払いは、映画にどう影響する?

ケリーを解任するにあたり、チャールズ3世国王はヨークシャーにある王室所有の46万ポンド(約9631万円相当)のバンガローを終身貸与し、引き換えに新たなNDAを結んだと言われている。その契約にはエリザベス女王から許可を得ていた3冊目の本の出版禁止が含まれているし、「キング」や「パレス」という言葉を商業目的で使用できない契約になっているという。チャールズ国王としては厄介払いに成功したと思ったようだが、AK-47は黙って引き下がるような女性ではなかったようだ。今年の4月に行われたエリザベス女王生誕100周年記念の祝賀行事に招待されなかったことがケリーの怒りに火をつけ、ドキュメンタリー映画でエリザベス女王の寵愛を訴える気になったのかもしれない。

写真:エリザベス女王生誕100周年を記念して開催された展覧会『エリザベス2世:スタイルで綴る生涯(Queen Elizabeth II: Her Life in Style)』を訪れたカミラ王妃とチャールズ国王

Neil Emmerson / Getty Images

今後の動向に注目が集まる

ケリーが製作に協力するドキュメンタリーでは、王室の秘密や暗部を暴露する可能性もある。彼女といい関係でなかったチャールズ国王夫妻やサセックス公爵夫妻ら王族はもちろん、王室スタッフたちも今、戦々恐々としているはずだ。

Getty Images
Getty Images
Getty Images
元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ