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【日曜日のネコ】難病を乗り越えいつも家族の真ん中に。自由気ままに暮らすスコティッシュフォールドのジル

  • 2026.9.27

40代になり、親との同居や見送りを経験して、心にぽっかりと穴が空いてしまうことはありませんか?横山恵美子さんの心を癒やし、家族に笑顔を取り戻してくれたのは、一匹のスコティッシュフォールドでした。子猫時代の深刻な病を家族の絆で乗り越え、今ではすっかり健康優良児に。猫がいるだけで、家の中の空気がふっと穏やかになる——そんな何気なくもかけがえのない、愛猫との豊かな日常をお届けします。

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様々な経験を経た40代後半。癒やしを求めて、もう一度猫と暮らしたい!

抜け毛を集めて作った帽子をかぶって。ふわふわのシルバーヘアが自慢です。

ジルは今年で9歳になるスコティッシュフォールドの女の子。スコティッシュはおっとりしていると聞いていましたが、自由気ままな性格で、いつも私たちを笑わせてくれます。

旅が好きで好きな時に好きな場所へふらりと出かけることができる、夫と2人の身軽な暮らしを楽しんでいましたが、約10年前に亡くなった母と「また猫を飼いたいね」と話していたことを度々思い出すようになり、もう一度猫と暮らしたいと思うように。そこからブリーダーさんのサイトをチェックするようになりました。

猫を飼うのはジルで2匹目。小学生の頃にチンチラの男の子を飼いはじめ、母と一緒に可愛がっていました。寝る時もいつも一緒で、すごく人懐っこい子でした。長生きの末、私が短大生の頃に亡くなってしまったのですが、その時はわんわん泣きましたね。

ブリーダーさんのところにいた頃のジル。

母の死と父との同居。心に空いた穴を埋めてくれた出会い

姉妹のように仲良しだった母が亡くなり、心にぽっかり穴が空いたような状態に。その後病気で体調を崩した父と同居を始めたのですが、慣れない同居生活でぶつかることも多く、癒しを求めていたのかもしれません。

次に飼うならスコティッシュフォールドがいいなと検索して見つけたのが、茨城のブリーダーさんが掲載していた生後3ヶ月くらいのジルの写真。ふわふわで可愛くて、まずは会いに行ってみようと夫と2人でブリーダーさんの元を訪れたのですが、あまりの可愛さにそのまま我が家に迎えることを決めました。名前は夫がつけたのですが、チャーリーズエンジェルのジルから。顔まわりの毛がファラ・フォーセットみたいだし、可愛いとかっこいいが共存しているジルみたいな女の子が好きだからだそうです。

ファラ・フォーセットを彷彿させるふわふわヘア。シャンプーもドライヤーも嫌がらず、されるがままのおりこうさん。

夜中に血を吐いて緊急入院!命の危険も覚悟した子猫時代

そこからジルとの暮らしが始まったのですが、数ヶ月後のある夜中、ジルが吐いている音がして目が覚めました。毛玉かな?猫はよく吐くし大丈夫かな?と思ったのですが、よく見たら血を吐いていたんです。目が赤くて様子がおかしかったので、朝になって病院があくのを待ってすぐに連れていきました。

今はすっかり元気なジル。キャットタワーに置いた猫ベッドがお気に入り。

「栄養剤を注射したので様子を見てください」とのことで連れて帰ったのですが、ぐったりしていて様子がおかしい。注射をしたところからずっと出血しているんです。またすぐに病院に連れていき検査をしたところ血小板がゼロだということがわかり緊急入院。輸血して酸素室に入ってもぐったりしていて、その時はもうダメなんじゃないかなと思いました。

猫には珍しい血小板減少症という病気だそうで、原因がわからず対処療法しかできないとのこと。ジルはまだ子猫だったので体力もなく、入院したまま様子を見ることしかできませんでした。投薬治療をしながら検査を続けても血小板はゼロのまま。一見元気に見えるのですがまた出血したら血が止まらず命取りになってしまうかもしれない。

「病院で亡くなるより家で」血小板減少症からの奇跡の生還

布をかけたキャリーバッグの中など、暗くて狭い場所がお気に入り。

そのまま3ヶ月ほど入院していたのですが、よくなる兆しが見えなかったので、「このまま病院で亡くなるよりは家で一緒に過ごしてあげたい」と退院させることを決めました。

家では投薬以外何もできないので、夫は毎日お腹をマッサージしてあげ、ジルもリラックスした様子でくつろいでいたので連れて帰ってよかったなと思いました。その1週間後に検査に連れていったら、ゼロだった血小板が少し増えていたんです。

 

高いところからじっと人間観察するのも好き。人の話もよく聞いています。

そこから1年ほどいろんな有名病院を探してはあちこちで検査をしましたが、原因や治療法はわからないまま。でも少しずつ血小板が増えていき、2歳になるころには正常値で安定し、完治というお墨付きをいただきました。

病院の先生も何が原因で治ったのかわからないとのことでしたが、家で家族と過ごしたのが一番の薬だったんじゃないかな。あの時連れて帰る決断をしてよかったなと思っています。すっかり元気になった今もジルは夫のマッサージが大好き。健康診断では太りすぎを指摘されるくらいの健康優良児になりました。

ジルのおかげでギクシャクしていた父との関係も良好に

ふと視線を感じるとじっと観察されていることも。スコティッシュはあまり賢くないと聞きましたが、人間の行動をよく観察して理解しているなと思います。

下の階に住んでいる父には食事を作って私が運んでいるのですが、朝食の時間になるといつも待ちかまえていて、私と一緒に父の部屋に行くのがジルの日課。
元々父はそんなに猫が好きじゃなかったのですが、人懐っこいジルは可愛いみたいで今ではすごく仲良し。ジルが来る前はちょっとしたことで言い合いになったりすることもありましたが、ジルが一緒にいることで、家族の空気が穏やかになりました。

リビングの真ん中がジルの定位置。お客さんがきてもひとみしりせずマイペース。

長期旅行にはなかなか行けなくなりましたが、家族の真ん中にジルがいると自然に笑顔になる。一緒に病気を乗り越えたこともあり愛おしさもひとしお。このまま元気で長生きしてほしいです。


【猫と暮らす人】 横山恵美子 よこやま・えみこ

GLOW初代読者モデルとして誌面やイベントなどで活躍。夫とジルと共に都内で暮らす。


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