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「もう消えたい…」育児×障害に限界を迎えた妻。SOSに気づいた夫は<目覚めたら、母になっていた>

  • 2026.9.25

みなさんは妊娠中で、すでに出産予定日を過ぎていました。
産婦人科へ向かう予定だったある日、スーパーからの帰り道で突然倒れ込んでしまったみなさん。なんとか帰宅したものの、その後、激しい吐き気に襲われて総合病院へ搬送されます。そして、そこで2週間もの間、意識を失っていたのです。

赤ちゃんは帝王切開で誕生し、目を覚ましたときには母になっていたみなさん。医師から「くも膜下出血」を起こしていたこと、その影響で右目が失明したことを告げられます。さらに、記憶力や判断力などに障害が残る「高次脳機能障害」と診断されました。

みなさんは、生まれたばかりの娘を乳児院に預け、4カ月間リハビリに励みます。退院後、ようやく愛娘を腕に抱くことができ、家族での新しい生活を楽しみにしていました。しかし、慣れない赤ちゃんのお世話に加え、障害による日常生活の不自由さも重なり、次第に憂うつな気持ちが募っていき……。

追い詰められていく心に、夫が気づいた異変

「ねえ、泣きやんでよ……」

あやしても泣き続けるわが子を前に、みなさんは次第に気持ちの余裕を失っていきました。障害による不自由さから家事も思うように進まず、「消えてしまいたい」と思うことも増えていきます。

さらに、「娘をかわいいと思えないことがある」と感じる自分を責め、みなさんはますます追い詰められていきました。そんな様子を心配した夫と一緒に精神科を受診すると、みなさんは「うつ状態」と診断されたのです。

◇ ◇ ◇

産後は、慣れない育児や睡眠不足などが重なり、心身ともに大きな負担がかかることがあります。つらい気持ちが続いたり、「消えてしまいたい」と感じたりするときは、ひとりで抱え込まず、家族や身近な人に気持ちを伝えるほか、産婦人科や精神科・心療内科などの医療機関、地域の「こども家庭センター」に相談することもひとつの方法です。地域によっては、母子の心身のケアや育児支援を専門とする訪問看護を利用できる場合も。

また、つらい気持ちを抱えているときや、すぐに誰かに相談したいときは「#いのちSOS」(0120-061-338)や「よりそいホットライン」(0120-279-338)など、24時間対応の電話相談窓口もあります。

心や体からのSOSを見過ごさず、周囲の人や専門機関を頼ることも、自分自身と赤ちゃんを守るために必要なことだと、前向きに受け止めたいですね。

監修:関根直子(助産師)


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。


著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん

ベビーカレンダー編集部

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