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月30万の高齢者住宅に「それだと遺産が」と口を滑らせた娘。「じゃあ」母の『究極の質問』に完敗

  • 2026.9.24

老後の生活で一番気になるのは、やはりお金の問題ですよね。子どもにまとまったお金を残してあげたいけど、自分たちの生活だって大切。今回は高級な施設への入居を考えていた、筆者が働く薬局の患者・前川さん(仮名・80代女性)の、お金に関するお話です。

高齢者住宅に入ると伝えたら

私は長い間、一人暮らしをしていましたが、最近は一人での生活に限界を感じ、サービス付き高齢者向け住宅への入居を考えるようになりました。ある日、娘が家へやって来た時に「今後はサービス付き高齢者住宅へ入ろうと思う」と伝えました。

すると娘は「いいんじゃない。ちなみにそういう施設って、どのくらいのお金がかかるの?」と聞いてきます。「今考えているところは利用料が月30万だそうよ」と私が答えると、娘はとても驚いた表情に。

遺産が減ってしまう

「月30万ってウソでしょ? もっと安いところにしなよ。ほら、近所の老人ホームとかさ。じゃないと私たちの……」と娘は何か続けて言おうとして、慌てて止まった様子。

「じゃないと何? お金がなくなって遺産として残らないってこと? こないだ隆之(息子・仮名)にも同じこと言われたよ」と静かに返すと、娘は「いや、まあそうなんだけどね。そこまでお金がかかるとは思ってなくて」と気まずそうに言いました。

じゃあ同じくらい、やってくれる?

そんな娘の姿を見た私は、笑顔で言います。「サービス付き高齢者住宅って、至れり尽くせりで本当に素敵な所なのよ。そのサービスと同じくらいの介護やお手伝いをしに来てくれるなら、他の安い施設も考えてもいいけどね。あなたや隆之はやってくれるかしら?」

娘は答えられませんでした。そんな娘を見て私は「あなたたちは私の老後の生活より、自分たちの遺産のほうが心配なのね。がっかりしたわ」と伝えました。

私のお金の使い道は

そして「生きている間は、私のお金は私のもの。だから自分のために使うわ。まあ、あなたたちも何か欲しいものがあったら言ってね。お金ではなく、物や気持ちを渡すから」と伝えました。

その後、私は希望していた高齢者住宅に入居し、毎日楽しく暮らしています。娘や息子が定期的に家族で遊びに来るので、孫にプレゼントを渡しています。

親子という深い関係だからこそ、大きなお金を前に本性が出てしまった出来事でした。

【体験者:80代・主婦、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:伊村 えりか
薬剤師歴12年。就業を通じて多くの人生や、悩み、奇跡などに直面し、それらを伝えるべく執筆活動を開始。職場や同世代の女性との会話をもとに、医療現場の裏側から家族の「あるある」まで、多岐にわたるテーマで執筆を手がける。子育てサイトのアンバサダーを務め、身近な視点を活かしたコラムを執筆中。

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