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便失禁も競技続行…22歳女子選手、謝罪して優勝返上「長距離ランナー12%が便失禁経験」「完全予防は困難」と擁護できるワケ

  • 2026.9.23

近年、ランニングとフィットネスを組み合わせたインドアスポーツとして世界的に注目されているHYROX。

1キロのランニングとワークアウトを8回ずつ交互に行うものだが、北京で行われたHYROXの大会で女子選手が物議を醸すことになった。

女子ソロ種目の世界記録保持を持つ22歳のジョアンナ・ヴィエトリクが便失禁した状態で競技を続行したのだ。

HYROXでは、競技中の唾吐きや鼻水を吹きかけることは禁止。にもかかわらず、便失禁した状態で競技を続けさせたことに対して、他の競技者に健康上のリスクを及すものだと激しい批判が起きた。

「他者へのリスペクトが欠けている」、「HYROXにはトイレがあるし、中断したところから再開できる」、「ルールも早急に改正すべき! それに彼女は本当に速くて、トイレ休憩から戻ってきても優勝できるほどだ」などとの指摘が寄せられた。

競技後、ヴィエトリクは「勝ちは勝ち」とのSNS投稿を削除したうえで、「心から申し訳ない」と謝罪。大会のポイントと優勝を返上するとした。

一方、彼女のコーチであるクリス・ベイエンスは擁護の立場をとっている。SNS上で「予期せぬ異常事態」だったとしつつ、「スポーツは不完全ながら極めて人間味あふれる瞬間を生み出すもの。議論自体は正当だが、ヘイトや個人攻撃はそうではない」とのメッセージを投稿していた。

実際、持久力系の激しい運動中に便意や下痢が起きることは珍しくないようだ。

『Guardian』によれば、持久系アスリートの約6割が、トレーニングや競技中に何らかの消化器症状を経験しているという。

「マラソンやウルトラマラソン(42.195キロ以上の距離を走る)、HYROXといった高強度の競技は、消化器系の不調や急な便意、下痢を引き起す絶好の条件が揃っている」とのこと。便失禁のリスクを低減することはできても、完全な予防は難しいかもしれないとも。

また、カナダ・ヴィクトリア大学の医学論文によれば、長距離ランナーの12%が便失禁を経験していたという。

筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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