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部長「使えない。」→自ら送ったメールに書いてあって、5年分のえこひいきが一瞬で崩れたワケ

  • 2026.9.22
SHUFUFU

5年間、私は「実力不足」だと信じ込もうとしていた。
でも心のどこかでずっと、引っかかっていた。——本当にそうなのか、と。

「君には荷が重い」が口癖の部長

配属されてすぐに気づいた。部長の目には、人によって明らかに「色の違い」があった。

声をかける相手、飲みに連れていく相手、プレゼンの機会を与える相手。
全部、決まっている。

私は違った。何か提案しても「うーん、君には荷が重いんじゃないか」と一言で蓋をされる。

同期のK君が同じ提案をすると「おもしろいな、やってみろ」。
その違いに最初は首をかしげ、やがてじわじわと傷ついていった。

「人事評価は俺が決める」——公言する人間の怖さ

転機は入社3年目の評価面談だった。

「Kは今期Sだ。よくやってる。お前は……Cだな」

理由を聞くと、「なんとなく」。それだけ。

後日、こっそり教えてくれた先輩がいた。
「部長、飲みの席で言ったらしいよ。『人事評価は俺が決める、気に入らないやつはずっとCだ』って」

——そういうことか。

怒りよりも先に、どっと疲れが来た。
戦う気力を根こそぎ持っていかれるとはこういうことか、と思った。

5年間、ただ仕事だけをしていた

私はその日から、作戦を変えた。
「部長に気に入られる努力」をやめて、「仕事の記録を残す努力」に切り替えた。

提案書には必ず日付と自分の名前を入れた。
会議の発言はメモに残した。
客先からの評価メールは全部フォルダに分けて保存した。

部長の顔色は見ない。ただ、淡々と。

誰かが私の手柄を横取りしても、黙っていた。
証拠はある。急がなくていい——そう自分に言い聞かせながら。

誤送信された「一通のメール」

5年目の秋、部内の全員宛にメールが届いた。

差出人は部長。件名は「Re: 【要確認】今期評価の調整について」。

人事部からのメールに返信する際、宛先を「全員に返信」にしてしまったようだった。

……? 評価の調整なんて、本来は人事と上長だけでやり取りするものだ。

嫌な予感がして開くと、そこには部員全員の査定リストが添付されていた。
氏名・評価点・部長のコメント付きで。

コメント欄を見た瞬間、画面の前で固まった。

K君の欄:「◎ 次期昇格候補。優先的に高く付けること」
私の欄:「△ 伸び悩み。評価はCで固定」
ほかにも、気に入られていない数人に対して「業務から外して様子見」「目立つ成果は付けない」といった、あからさまな冷遇の指示が並んでいた。

人事に宛てたメールとはいえ、客観的な実績を無視して個人的な感情で査定を操作しているのは一目瞭然だった。
部長は人事だけに送るつもりの「裏の記録」を、誤って部内全員に晒してしまったのだった。

職場の空気が、音を立てて変わった

メールが届いてから30分も経たないうちに、部内がざわついた。

「これ……本物だよね」
「『目立つ成果は付けない』って何……? 私たちの評価、最初から決まってたってこと?」

PC画面を見つめたまま立ち尽くす人、小声で集まって囁き合う人。

そこへ、外回りから戻ってきた部長が顔を真っ赤にして駆け込んできた。

「今のメールは誤送信だ! 手違いだから、全員すぐに削除して見なかったことにしてくれ!」

しかし、誰も画面を消そうとはしなかった。
すでに誰かが人事部とコンプライアンス窓口にメールを転送していたのだ。

昼過ぎ、人事部長と担当者が部内にやってきた。
「部長、別室で話を聞かせてください」——静かだが、有無を言わせない声だった。

その後の調査で、部長が5年以上にわたり、業務実績ではなく個人的な嗜好だけで人事評価を操作していたことが正式に認定された。
影響を受けていた社員は私を含めて7人。評価は遡って再審査されることになった。

K君もまた、青ざめた顔で自分のデスクに突っ伏していた。彼は何も悪くない。ただ「気に入られた側」にいただけだ。

部長は役職を解かれ、別部署の窓際へと異動になった。 異動の日、廊下ですれ違ったときにふと目が合った。 部長は気まずそうに目を逸らした。 私から掛ける言葉は、何ひとつなかった。

静かに続けていてよかった

再審査の結果、私の評価はこの5年で3度、本来より2段階低く付けられていたことがわかった。

上司が変わり、翌期から私は新しいプロジェクトのリーダーを任された。
提案書の山は、ちゃんと日付と名前が入ったまま、フォルダに残っていた。

あのとき「戦わない」を選んで、記録だけ続けていてよかった。
部長を追い詰めたのは私じゃない。
部長が、自分で全部やってくれた。

さいごに

5年もの間「自分が足りないのかも」と思わされ続けた日々は、本当につらかったと思う。それでも黙々と記録を積み重ねていた姿には、胸が熱くなる。同じように「なぜか評価されない」と感じている人に、ちょっとだけ届けばいいなと思う話だった。あなたの職場は、大丈夫ですか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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