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父「母さんを障がい者にしたいのか」特性検査を受ける母を見守る娘に激怒→「違う!私は…」娘の本音に涙<無自覚ハラスメント>

  • 2026.9.5

間サエコさんは、小学6年生の娘・姫子ちゃんを育てるワーママ。困っている人を見ると放っておけず、つい手を出してしまいます。
ある朝、電車内で後頭部が絶壁の赤ちゃんの頭を、断りもせず「押せば治る」とつかんだサエコさん。母親を怒らせた自覚がないまま、いいことをしたと上機嫌で帰宅します。ところが、市の不審者情報にサエコさんにそっくりな人物が挙がり、娘の姫子ちゃんに指摘されようやく事態の深刻さに気づきます。それでも、サエコさんは「待ち伏せして謝る」と理解不足な状態。夫の付き添いで警察署へむかい、事情聴取を受けるも自分の気持ちばかりを話し、警察官から「相手に恐怖を与えたことが事実」と諭され、今後、一切接触しないことを条件に厳重注意となりました。喜ぶ姿に警察官はあきれ顔で相手の心情を再び説明。その後、家族に愚痴をこぼすサエコさんは、姫子ちゃんから「ママは発達障害かも」と言われ、娘の苦しい思いをぶつけられるのです。しかし、夫はそれを否定。病院へ行くことも認められず、サエコさんはモヤモヤを抱くのでした。

※発達障害とは、脳の働きが関係する障害で、自閉症を含む広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害などいくつかの障害が同時に現れることがあります。年齢や生活環境などによっても症状は様々です。

翌日、サエコさんは会社の同僚に「私って発達障害に見える?」と尋ね、配慮に欠けた発言がきっかけで上司から注意を受けてしまいます。そして帰宅後、医療機関を検索。ところが、夫は「調べなくていい!」と強く拒絶するのです。

一方で、自分の過去の行動に不安を募らせ、最近笑顔が減った姫子ちゃんが気がかりなサエコさんは、受診に前向きな様子。しかし、姫子ちゃんがサエコさんの思いに触れ、うれし涙を流す横で苦い顔をしていた夫は、その夜、サエコさんの健康保険証を意図的に隠します。
受診当日、「保険証がない」と慌てるサエコさんを助けるそぶりの夫は病院へ連絡しますが、「費用が高額になる」と知り、受診をキャンセルすることに。事情を知った姫子ちゃんは、諦めずに方法を探し始めます。その姿を見た夫は「お母さんを障害者にしたいのか」と問うのでした。

家族それぞれの思いが交差する

姫子ちゃんは、「私はお母さんと仲良く暮らすことを諦めたくないだけ」と涙ながらに思いを訴えます。

娘と夫が言い合うただならぬ様子に、サエコさんは戸惑いを隠せません。「保険証すぐ再発行するから。ね? ね?」とその場を収めようとしますが、それ以上どうしたらいいのかわからず、あふれる涙を止められないのでした。

発達障害かどうかを知るために受診することは、その人を「障害者にする」ことではありません。もし発達障害だとわかったとしても、それ自体が悪いことではなく、自分の特性を知ることで、これまで感じていた生きづらさの理由がわかったり、自分に合った工夫や周囲のサポートにつながったりすることもあります。

サエコさんを心配する夫にも思うところはあるのでしょう。しかし、本人が受診を望んでいるにもかかわらず、保険証を隠して受診を妨げることは別の問題です。大切なのは、周囲が「受けさせる・受けさせない」を決めることではなく、まず本人の気持ちを尊重することではないでしょうか。

自分や家族が日々の生活の中で困りごとを感じているときは、専門家に相談してみるのもひとつの方法です。自分の特性を知ることで、これまで感じていた生きづらさの理由がわかったり、自分に合った工夫を見つけたりできることもあります。


著者:マンガ家・イラストレーター ミント


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

ベビーカレンダー編集部

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