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元宅配員が明かす、会社宛ての荷物が迷子になる理由…住所と会社名だけでは届け先が決まらないワケ

  • 2026.9.23
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出典:photoAC※画像はイメージです

皆さんこんにちは、元宅配員のmiakoです。

会社宛てのお荷物というと、事務所の受付にお届けすれば済むもの、というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、会社によって配達のルールはさまざまで、住所や宛名だけでは、どこにお届けすればよいのか判断に迷う場面も少なくありませんでした。

今回は、そんな会社への配達の中で、いつもと違う小さな違和感に気づき、正しい届け先へとたどり着けた出来事についてお話しします。

会社ごとに異なる、配達のルール

宅配便は個人のご自宅だけでなく、会社にもお荷物をお届けします。

会社への配達というのは、その会社によってルールがまったく異なるものでした。

すべての荷物をまとめて事務所へ届ける会社もあれば、荷物は倉庫の指定場所へ置き、受領印だけ事務所へもらいに行く会社、部署ごとに配達するよう指示される会社、逆に部署への立ち入りが禁止されている会社など、その会社ごとの決まりに従って配達をする必要があったのです。

電話番号を頼りに、届け先を見分ける

以前担当していた、とある会社の荷物には、代表住所と代表の電話番号が記載されていました。

その場合は、総務のある事務所へお届けするのが基本です。

しかし、その会社は敷地が広大なため、たまに代表住所ではなく、部署ごとの住所で荷物が届くことがありました。

それにもかかわらず部署名が書かれていなかったり、代表住所で届いても電話番号が違うために、お届けすべき部署が異なっていたりと、配達のたびに困惑することが珍しくありませんでした。

特に多かったのが、代表住所と会社名で届いたため総務へ届けようとしたところ、電話番号が違うという理由で、別の部署へ持っていくよう指示され、配達に時間がかかってしまうというケースです。

そのため引き継ぎの際、先輩から仕事用の携帯電話に、電話番号と部署の名前を登録しておくことを勧められました。

その電話番号に実際に発信することはめったにありませんでしたが、番号を検索することで、代表番号であれば総務へ、そうでなければそれぞれの部署へお届けするという、その会社ならではのルールにいち早く対応できるようになったのです。

いつもと違う番号に気づいて

ある日のこと、その会社宛ての荷物で、電話番号が代表番号ではないものが届きました。

いつものように仕事用の携帯電話で検索したのですが、登録されていない番号だったのです。

そのため、一度総務へ向かうことにしました。

「こんにちは、宅配便です。このお荷物はどちらにお届けすればよろしいですか?」

総務の事務所に入り、入り口近くの受付にいた40代くらいの男性に声をかけると、「すぐにお調べします」と対応してくださいました。

そのまま総務で預かってもらえることもありますが、大体は届け先まで配達することになります。

「すみません、この建物の東隣にある建物の中にいる作業者に渡してもらっていいですか?誰でも構いませんので」

正しい届け先を確認して配達

届け先がわかれば、もう一度荷物を持ち、お届けに向かいます。

事務所を出て東隣の建物に入るとすぐ、ヘルメットをかぶって作業をしている方が何人かいました。
作業していた方はすぐに私の存在に気づき、近くでパソコンを操作していた30代くらいの男性と目が合いました。

「宅配便です。こちらの建物へお届けをと指示されたのですが」

そう言って荷物を見せると、「ああ、わかりました」と言ってサインをして受け取ってもらえました。

今回は作業の手をすんなり止めていただけましたが、中には作業中でなかなか手を止めるタイミングが読めず、しばらく待つこともあります。

「お忙しいところありがとうございました」

そうお伝えして、その場を後にしました。

次の配達のために、情報を共有

車に戻ると、早速仕事用の携帯電話に新しい番号を登録します。

仕事用の携帯電話は、その日稼働する人が一日持ち歩くもので、私が休みの日には別の同僚が使うこともありました。

そのため営業所に戻ったあと、同じエリアを担当する同僚たちにも、新しい部署への配達が増えたことと電話番号のことを共有しました。

誰が担当することになっても次からはスムーズにお届けできるよう、情報を互いに引き継ぐことを大切にしていたのです。

会社宛ての荷物は、住所や宛名だけでは届け先がひとつに定まらないことがあります。

もし会社宛てに荷物を送られる際には、電話番号や部署名、担当者がいる場合は担当者名まで、なるべく詳しく明記しておいていただけると、届け先の確認がスムーズになります。

現役の宅配員の方々にとっても、お客様にとっても、荷物が迷うことなく必要な方のもとへ届く日々が、これからも続いていくことを願っています。



ライター:miako
宅配ドライバーとして10年以上勤務した経験を生かし、現場で出会った人々の温かさや、働く中で積み重ねてきた"宅配のリアル"を、経験者ならではの視点で綴っています。
荷物と一緒に交わされてきた小さなエピソードを、今は文章としてお届けしています。


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