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授業参観中…父親「うちの子に関わるな」突然クラスメイトに声をかけ始め…事情を聞いて“分かった真相”

  • 2026.10.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。元小学校教諭のみずいろ文具です。

子ども同士のトラブルが起きたとき、基本的に双方から個別に話を聞き、何があったのかを確認するようにしていました。

しかし、ときには学校が事情を把握する前に、保護者が直接動いてしまうこともあります。

ある年の土曜参観で起きた出来事は、今でも強く印象に残っています。

体育の授業中、突然保護者が…

その日のことです。

体育館では5年生が跳び箱の授業を行っており、多くの保護者が子どもたちの様子を見守っていました。

そんな中、跳び箱の順番を待つ列に並んでいたNさんのもとへ、一人の男性が突然歩み寄ってきました。

同じ学年のCさんのお父さんでした。

そして、Nさんに向かって、

「あんたのせいで、うちの子が悩んでるんだ。もう関わるな」

と強い口調で言ったのです。

突然、知らない大人からそんな言葉を投げかけられたNさんはショックを受け、その場で泣き出してしまいました。
周りの児童も驚き、とっさにその列を離れた子も大勢いました。

たまたま授業を見回りに来ていた管理職がすぐに間に入り、Cさんのお父さんをその場から移動させ、別室で話を聞くことになったのです。

父親が直接伝えた理由

事情を聞くと、CさんとNさんの間では以前からトラブルがあったことがわかりました。

主なきっかけは、放課後に一緒に遊んでいたオンラインゲームでした。

ゲーム中、Nさんが強い言葉を使うことがあり、Cさんはそれを気にしていたそうです。

Cさんから話を聞いていたお父さんは、

「何度やめてと言っても変わらなかったと聞いていた。子どもがずっと悩んでいたので、自分から直接言うしかないと思った」

と話しました。

我が子が悩んでいれば、何とかしてあげたいと思うのは当然です。

ただ、Nさんにとっては事情を知らない大人から突然、

「もう関わるな」

と言われた形です。

学校としては、相手の児童本人へ直接注意するのではなく、まず学校へ相談してほしかったとCさんのお父さんに伝えました。

後日、双方から事情を聞くと…

後日、改めてCさんとNさん、それぞれから事情を聞く機会を設けました。

話を聞いてみると、Cさんの訴えていたことには確かに事実もありました。

Nさんは、オンラインゲーム中に強い言葉を使うことがあったようです。

一方で、話を聞いていくと、それだけではないこともわかりました。

Cさんもゲームに夢中になり、午前0時を回ってもオンラインで遊ぶことがたびたびあったそうです。

ゲームをやめる時間が決まっていなかったり、感情的になったまま長時間遊び続けたりする中で、二人のやり取りも次第に激しくなっていったようでした。

学校では、確認できた内容を双方の保護者へ伝えました。

そして、それぞれの家庭でも、

「何時までゲームをするのか」

「エスカレートしてしまわないようにどうするのか」

「相手にどんな言葉を使うのか」

など、オンラインゲームで遊ぶ際のルールを改めて確認してもらうことになりました。

一方の話だけではわからない

今回、CさんがNさんとの関係で悩んでいたこと自体は事実でした。

Cさんのお父さんも、我が子を守りたいという思いから行動したのでしょう。

一方で、子ども同士のトラブルは、片方の話だけですべてを判断することはできません。

実際に双方から話を聞いたことで、Nさんにも見直すべき点があり、Cさんの家庭でもゲームの遊び方を考え直す必要があることがわかりました。

もちろん、子どもが深刻な被害を受けている場合など、状況によってはすぐに対応が必要なこともあります。

それでも、相手の子どもへ保護者が直接伝えることで、問題がさらに大きくなってしまう場合もあります。

双方の話を丁寧に確認したうえで、子どもたちにとってどのような対応が必要なのかを考えることが大切だと感じた出来事でした。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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