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「開けて」押し入れを叩く音。翌朝「開けなかった?」答えると「妹が」青ざめ「震え上がった」真相とは

  • 2026.8.22

今回は、友人の舞奈さん(仮名)から直接聞いた話をご紹介します。祖母を亡くしてから誰も住んでいない実家で、舞奈さんは忘れられない一夜を過ごしました。今でも雨音を聞くたびに、その声が耳の奥によみがえるそうです。

大雨で帰れなくなった夜

パートの帰り、私は忘れ物を取りに実家へ立ち寄りました。祖母が亡くなってからは空き家で、家の中は時間が止まったように静かです。

用事を済ませてすぐ帰るつもりでしたが、外は前が見えないほどの大雨。仕方なく、その日は寝室に布団を敷いて泊まることにしました。

押し入れから聞こえた声

夜中、廊下をゆっくり歩く足音で目を覚ましました。ギシ、ギシと近づいた音は、寝室の前でぴたりと止まります。続いて、押し入れの中から「コン……コン……」と叩く音がしました。

布団を頭までかぶって息を殺していると、小さな女性の声で「開けて……」と聞こえたのです。

ふすまは少し開いていた

明け方、今度は耳元で「なんで開けてくれないの」とはっきり聞こえ、私は飛び起きました。しかし、部屋には誰もいません。ただ、閉めたはずの押し入れのふすまだけが、数センチ開いていました。

朝一番で近所の叔母を訪ねて話すと、叔母は青ざめ、「押し入れを開けなかった?」と聞いてきたのです。

叔母が隠していた過去

「どういうこと?」と問い詰めると、叔母はうつむいたまま重い口を開きました。昔、祖母の妹が病気を苦に、あの押し入れの中で命を絶ったというのです。それ以来、夜になると叩く音や「開けて」という声を聞いた人が何人もいたのだとか。祖母は「夜に開けたら、向こうへ連れて行かれる」と家族に言い続けていたそうです。

「そんな大事なこと、どうして黙っていたの!?」と詰め寄ると、叔母は「知っていたら泊まれなかったでしょう。もう何年も何もなかったから……」と謝りました。それ以来、私は実家へ一人で入っていません。今も雨の日になると、あの声だけが鮮明によみがえります。

【体験者:40代・パート勤務、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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