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父「字が汚くて読めないわ〜」目の前で読書感想文をビリビリに...毒親育ちの女性が心身の不調の末、たどり着いた「気持ち」【マンガ】

  • 2026.11.7
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過去を振り返って見えてきた「本当の気持ち」

昔の嫌な出来事を思い出しても、「もう終わったことだから」と片づけてしまうことがあります。ところが、当時は平気だと思っていた経験が、大人になってからの考え方や人間関係に影響していると気づく場合もあるでしょう。いちこさん(@1ch1k0_comic)の漫画『毒親育ちADHDリケジョが○○するまで』は、幼少期から現在までを振り返る作品です。その時系列には、過去の出来事を整理し、自分の感覚を取り戻していく過程が重なっています。

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©️『毒親育ちADHDリケジョが○○するまで』/ いちこ

「感じない」で乗り越えた幼少期

小学生のいちこさんは、父親から繰り返し叱責され、学校でも担任から厳しい扱いを受けていました。読書感想文を何度も書き直させられた際には、つらさや痛みを感じないようにする方法を思いつきます。さらに、常に最悪の未来を想定し、嫌な出来事も「これでよかった」と思い込むようになりました。

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©️『毒親育ちADHDリケジョが○○するまで』/ いちこ

なぜ、子どもが自分の感情を消そうとしたのでしょうか。怒られる状況を自分では止められないなら、せめて傷つかないようにする。いちこさんにとって、それは当時を乗り切るための方法だったと考えられます。ただし、感情を抑える習慣は、つらいときだけ都合よく働くものではありません。本人も後に、自分の気持ちが分からなくなるなどの影響を振り返っています。

家族を支えるうちに消えた本音

少女期になると、両親の関係が悪化し、いちこさんは家族の間に立つ役割を担います。家庭内別居が始まると、両親の伝達係にもなりました。

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©️『毒親育ちADHDリケジョが○○するまで』/ いちこ

ここで印象的なのは、やりたくない役割を続けながら、「やりたくない」と思っていることにさえ気づけなくなっていたという振り返りです。相手の機嫌を優先し続けると、「私はどうしたい?」と考える機会そのものが減ってしまうのかもしれません。幼少期に身につけた「感じない」という対処法が、少女期には自分の希望を後回しにする形で表れているようにも見えます。

実家を出ても残っていたもの

県外の大学に合格したいちこさんは、一人暮らしを始めます。友達や恋人ができ、家に帰ることも楽しみになりました。しかし、突然涙が出たり、会話中に頭が真っ白になったりすることは残っていました。

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©️『毒親育ちADHDリケジョが○○するまで』/ いちこ

生活する場所が変わっても、長年の間に身につけた考え方まで、すぐに変わるとは限りません。その後、仕事で出会った人たちから「本音を言わない」と繰り返し指摘されたいちこさんは、なぜ自分は本音を言わないのかと考えます。そして、忘れていた高校時代の記憶と向き合い、幼少期から続く経験を見つめ直すことにしました。

過去を描いて現在に追いつく

この漫画は、幼少期から順番に出来事を並べただけではありません。大人になったいちこさんが、当時は言葉にできなかった感情を、一つずつ確かめていく記録でもあります。

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©️『毒親育ちADHDリケジョが○○するまで』/ いちこ

最終話では、漫画を描くようになってから、違うと思ったことを断ったり、過去の話を人にできたりするようになったと語っています。以前は家の話をすると人が離れると思っていたのに、話すことで信頼できる人が増えたという変化もありました。一方、あとがきでは、完全な回復にはまだ至っていないことも明かしています。だからこそ、漫画が現在に追いついたところで終わる構成には意味があるのでしょう。過去をすべて解決したからではなく、今の自分の言葉で過去を見つめられるようになったところで、いったん筆を置いたのです。幼少期のいちこさんは、傷つかないために「感じない」ことを選びました。現在のいちこさんは、漫画を通して、そのとき何を感じていたのかを確かめています。今後、心境や状況が変われば、再び漫画を描くかもしれないとも語っています。過去を振り返る作業はここで一区切りを迎えましたが、自分の気持ちを確かめながら生きる時間は、これからも続いていきます。


X(旧Twitter):いちこ(@1ch1k0_comic)

 



 

▶︎「作者が過去の記憶を開いた理由…?」毒親育ちADHDリケジョが○○するまで【第1話を読む】

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クリエイター情報

いちこ

人生ふりかえりコミックエッセイ「毒親育ちADHDリケジョが○○するまで」連載中。誰かの変化のキッカケになったら嬉しいです。 化粧品の研究開発者|臨床心理学に興味しんしん|水族館と博物館とカレーもだいすき

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