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「一度預ければ安心」1,000万円を“年0.3%の定期預金”に入れた50代女性→数年後、銀行窓口で告げられた“予想外の事実”に絶句…

  • 2026.9.23
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

今回ご紹介するのは、金利上昇のニュースをきっかけに、自分の定期預金を見直した50代女性Aさんの体験談です。「一度預ければ、あとは高い金利のまま」と思い込んでいたAさんが、数年分の利息を取り逃していたと気づくまでのお話です。

ニュースを見て、通帳を開いてみた

この夏、大手銀行が相次いで定期預金の金利を引き上げたというニュースが流れました。日銀の利上げを背景に、預金の金利が上がってきているのです。

50代のAさんも、そのニュースを目にしたひとりでした。数年前にまとまったお金を定期預金にしていたことを思い出し、通帳を開いてみたといいます。

「そのときは特別な金利で預けたから、と安心してしまって。その後の金利には、あまり気を留めていませんでした」
通帳を見ると、預けたのは2023年の7月31日。満期も、毎年7月31日でした。

「今月末が満期なら、金利が上がるこのタイミングで預け直すのにちょうどいい」と考えたAさんは、窓口に相談に行きました。

高い金利は、最初の1年だけだった

窓口で担当者が中身を確認すると、Aさんが思っていたのとは違う状況が見えてきました。

Aさんが2023年に預けたのは、1,000万円の1年もの定期預金。キャンペーンの金利で0.3%ほどで、最初の1年でついた利息は税引き前で3万円ほどでした。

ただ、Aさんの定期は「元利自動継続」の設定でした。満期が来ると、元本と利息を合わせて同じ期間の定期預金に自動で預け替わる仕組みです。手続きが不要な反面、継続後の金利は、キャンペーンのときの金利ではなく、そのときの通常の金利(店頭表示金利)が適用されます。

Aさんの定期が自動継続されるたびの金利と、実際についた利息(1,000万円あたり・税引き前)は、次のとおりでした。

  • 2024年7月末の継続時:金利0.025% → 利息は年2,500円ほど
  • 2025年7月末の継続時:金利0.275% → 利息は年2万7,500円ほど

最初の年の3万円と比べると、2024年の継続時は大きく下がっています。この2〜3年、預金の金利は少しずつ上がってきましたが、キャンペーンのあとは通常の金利での継続が続き、Aさんはそのことに気づいていませんでした。

満期の通知は、来ないこともある

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

Aさんが気づけなかった理由は、もうひとつあります。満期のお知らせが届いていなかったのです。

かつては満期が近づくと案内のはがきが届くことが多くありましたが、近年は、自動継続の場合に満期のたびの通知を送らない金融機関も増えています。契約時に自動継続を選んでいると手続きが不要なため、通知そのものがないことがあるのです。

そのためAさんは、満期が来ていたことにも、金利が変わっていたことにも気づく機会がありませんでした。2023年に「特別な金利で預けた」という記憶のまま、その後の金利の動きを見過ごしていたのです。

2026年8月現在、定期預金の金利はさらに上がり、1年もので0.5%前後という水準になってきています。仮に同じ1,000万円をこの金利で預ければ、利息は年に5万円ほど。Aさんは金利が上がっていく数年の間、低い金利のまま、受け取れたはずの利息を取り逃していたことになります。

「特別な金利のまま、ずっと続いていると思い込んでいました。まさか、ほとんど利息がついていなかったなんて」とAさんは絶句した様子でした。

その後Aさんは、新しい金利が適用される日を待って再び窓口を訪れ、定期預金を組み直したそうです。「これからは、満期がいつなのか、自分で把握しておきます」と前向きに話してくれました。

定期預金を組むとき・満期のときに知っておきたいこと

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

定期預金を組む前に知っておきたい点は以下のとおりです。

  • キャンペーンの高い金利が適用されるのは、多くの場合、最初の預入期間だけ
  • 「自動継続」を選ぶと、満期後は手続きなしで同じ期間の定期預金に預け替わる
  • 自動継続後の金利は、キャンペーン金利ではなく、そのときの通常の金利(店頭表示金利)になる
  • 近年は、自動継続でも満期の通知を送らない金融機関が増えており、満期に気づきにくい
  • 預けたときの金利がずっと続くと思い込んでいると、低い金利のまま何年も過ぎることがある
  • 満期日は自分で把握し、金利の動きに合わせて見直す。満期での解約を希望する場合は、あらかじめ予約しておく方法もある
  • 満期前に引き出すと「中途解約」となり、約束の金利より低い金利しかつかないことがある

「一度預ければ安心」ではなく、満期のたびに金利や設定を確認することが、金利が動く時代の預け方につながります。定期預金の見直しについては、まずは取引先の金融機関に相談してみてください。


執筆・監修:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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