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「トレンドだから」とヘルプマークをグッズ化した社長→その後、社長を襲った“異変”に「自業自得」【マジクソかんぱにー】

  • 2026.6.28

助けが必要な場面でも、うまく周囲に伝えられなかったり、自分の弱さを見せることに抵抗を感じたりすることはありませんか?周囲に気づいてもらえず、一人で苦しさを抱えてしまうケースも少なくないようです。

かつての体験談をもとにしたショートドラマを多数発表している「マジクソかんぱにー」の『赤十字印』は、"ヘルプマークの重さ"をテーマにした作品です。

※本記事の内容はフィクションです

【赤十字印】どうか配慮ある行動を #ショートドラマ

「ビジネスにするしかないっしょ」ーー社長とのすれ違い

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@buzzdrama0617

険しい表情を浮かべた白石は、納得できない様子で社長に問いかけました。

「ヘルプマークをグッズ化って何考えてるんですか?」

しかし社長はまったく気にした様子もなく、軽い口調で言い返します。

「そうカッカすんなって。見た目も可愛いし、今トレンドだからビジネスにするしかないっしょ」

その言葉に、白石はさらに強い口調で反論しました。

「そんなことしたら本当に必要としてる人たちが困ります」

すると社長は、不思議そうな顔をしながら問い返します。

「本当に必要としてる人たちって何?」

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社長の質問に対して、「え?」と怪訝な顔をする白石。

「調べたら障がい持ってない人でも着ける権利があるっていうじゃないか」

「それは大前提に配慮を持った上での話で」

白石が反論しても、社長は考えを変える様子を見せません。

社長はさらに続けます。

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「俺は世の中を優しい世界にしたいんだよ。これを着けてるだけでみんな優しくしてくれる、気遣ってくれる。着けてるだけで無条件に思いやりを持ってもらえるんだよ。そんな優しい世界になったらお前も嬉しくないか?」

一瞬納得しそうな表情を見せた白石ですが、すぐに言葉を返します。

「そんなの優しさでも何でもないと思います。社長は本当に必要な人の気持ちがわからないからそんなことが言えるんです」

そう言い残し、白石は頭を下げてその場を立ち去りました。社長はその背中を見送りながら、小さくため息をつきます。

社長自身に訪れた変化

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それからしばらくして、社長自身にも大きな変化が訪れていました。

場面は変わり、暗い部屋でパソコンを見つめる社長の姿が映し出されます。そこへナレーションが流れました。

「売れるものは何でも売っていく。利用者の気持ちを考えなかった結果、俺は事業に失敗しパニック障がいになった」

頭を抱え込む社長の姿が映ります。

変わってしまった社長への社員たちの反応

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日中、パソコンに向かう社長のもとへ社員たちが集まります。

「資料の確認、お願いします」

「あとこれも。今日中にお願いします」

しかし、以前のような覇気はなく、社長は力なく答えました。

「あぁ」

その様子を見た男性社員が、不思議そうに声をかけます。

「どうかしました?」

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「今日は難しいかも」

すると周囲の社員たちも、以前とは変わってしまった社長に次々と言葉を投げかけました。

「前までの社長なら余裕でしょ」

新実も不満げな表情で続けます。

「社長が休んでる間も、こっちはクレーム対応で大変だったんですよ?」

「いや、俺…」

社長は言葉を詰まらせながら、隣に置いていたリュックを手に取り、ヘルプマークにそっと触れます。

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「これだから…」

その姿を見た男性社員は腕を組みながら言いました。

「でも社長それ、おしゃれで着けてるだけですよね?」

「いや違う」

さらに新実も冷たい口調で言葉を重ねます。

「今ではそれのせいでうちの会社も倒産寸前なんです。そんなもん早く外してください、見たくもない」

新実の言葉に反応する男性社員。

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「お前も着けてただろ」

「やめてくださいよ」

次々と責め立てられるなか、社長の表情はみるみる苦しそうに変わっていきます。呼吸も徐々に荒くなっていきました。

「社長?」

「大丈夫ですか?」

駆け寄った白石の言葉

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社長の異変に気づいた白石は、慌てて社長のそばへ駆け寄ります。

「落ち着いて。深呼吸して」

呼吸を整えようとする社長に、白石は静かに声をかけました。

「社長、わかりましたか?みんなが着けてたらもうそれは意味がないんです。こうやって本当に必要な人は信じてもらえない。何かあってからじゃ遅いんです」

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白石は社員たちのほうへ向き直ると、真剣な表情で続けます。

「あなた達もこのマークを着けてる人がいたら、症状の重さに限らず耳を傾けてあげて。決してみくびらないで」

新実が問いかけます。

「でももし、ファッションで着けてたらどうするんですか?」

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白石は迷うことなく答えます。

「たとえ恥をかいたとしても、少しでも手助けになる可能性があるなら寄り添ってあげてほしい。ヘルプマークは助けてって言えない人が出す唯一のサインだから」

その言葉を聞いた社長は、苦しそうな表情のまま白石に視線を向けます。

「白石、悪かった、本当に」

「助けてって言えない人が出す唯一のサイン」ーー女性社員の言葉が問いかけるもの

ヘルプマークをビジネスチャンスとして扱っていた社長が、自身がパニック障がいを抱えることで、その意味を痛感していくこの作品。コメント欄では「ヘルプマークは本当に困ってる人がつけるんだよね」や「社長は自業自得」といった声が寄せられました。

ヘルプマークの意味や、その背景にある事情について改めて考えさせられる作品でしたね。

※本記事の内容はフィクションです

紹介作品

コンテンツ提供協力

かつての体験談をもとにしたショートドラマを多数発表しているクリエイター集団。上司と部下、それぞれが抱える苦悩や葛藤など、社会人なら誰もが共感できる作品が高い評価を得ています。

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