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ディオール×アライア、ふたつの美を巡って。

  • 2026.5.26

La Galerie Diorラ ギャラリー ディオール[ シャンゼリゼ ]

アライアが収集した600点は主にクリスチャン・ディオールの手によるもの。後継者のイヴ・サン=ローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレとジョン・ガリアーノによるルックを少し、という割合。常設の13テーマのうち9つで約100点を展示。写真は花をテーマにした「魔法の庭」から、ディオールが幼少期を過ごしたグランヴィルの家を背景に1950~55年のドレス5点を展示。

Fondation Azzedine Alaïaアズディン・アライア財団[ マレ ]

アズディン・アライア財団では、1階中央に黒い服、両脇をカラーでまとめた会場構成で56点を展示。上階の12点は、厚手素材の構築的なジャケットなど。両展覧会のキュレーションはモード史家オリヴィエ・サイヤールが務めた。

ディオール×アライア、それぞれの展覧会を巡る。

手前から、アズディン・アライア1988年秋冬プレタポルテ、クリスチャン・ディオール48年春夏オートクチュール、49年秋冬オートクチュール。

2カ所で同時開催されたふたつの展覧会。どちらも、2017年に亡くなったアズディン・アライアが生前買い集めて大切に守っていた2万点近いオートクチュールピースに含まれていたディオールの約600点が出発点となっている。ちなみに彼がコレクションを始めたのは、1968年にクリストバル・バレンシアガがクチュールメゾンをクローズした際にそのアーカイブを購入したことがきっかけだったそうだ。

56年、故郷チュニスを離れてパリに来た21歳のアライアは、クリスチャン・ディオールのアトリエに雇用された。提出書類の不備ゆえか数日間でメゾンを去ることになるのだが、その経験は彼には強烈な思い出として残る。10代の頃からモード雑誌を介してディオールの仕事を敬愛していた彼。彫刻を学んだ彼にとって、建築的な構想による服を生み出す特別なクチュリエだったのだ。アズディン・アライア財団での展覧会は、アライアのクリエイションと彼が集めたディオールの服の計70点を並列して構成されている。師の仕事に多大なる影響を受けていたアライア。ボリューム、色使い、装飾、インスピレーション源……両者のクリエイティビティが美しく対話する展覧会だ。

ポースレーヌ・ピンクとディオール・レッドを集めた「ディオールのカラーパレット」。
「ディオールの舞踏会」。
メゾン創設前のロベール・ピゲ、ルシアン・ルロンの時代の2点も展示している最初のテーマ「クリスチャン・ディオール(1905~57年)」。
ビデオによる服の構造の解説も見どころの「ドレスの建築」。
有名な「A」ライン、「Y」ラインも含め48年の「エレ」ラインから57年「フュゾー」ラインまでの7体が並ぶテーマ「アリュール」。

ラ ギャラリー ディオールでは、アライア財団が所蔵するディオールピースから選んだ約100点を、常設展示の中の9つのテーマで展示。後継者のイヴ・サン=ローランからジョン・ガリアーノまでの作品も少し含まれるが、ほとんどがディオール自身によるクリエイションだ。師の創造性に対する愛と情熱を込めてアライアが入手したクチュールピースが満たす会場には、ディオールの歴史が生き生きと蘇り、来場者たちの心を捉えている。

『La Collection Dior d’Azzedine Alaïa』展
La Galerie Dior
ラ ギャラリー ディオール
~5/17
11, rue François 1er 75008
01-82-20-22-00
ⓂFRANKLIN D. ROOSEVELT
開)11:00~19:00
休)火、5/1
料)一般16ユーロ

『Azzedine Alaïa et Christian Dior, Deux maîtres de la Haute Couture』展
Fondation Azzedine Alaïa
アズディン・アライア財団
~5/24
18, rue de la Verrerie 75004
01-87-44-87-75
ⓂHÔTEL DE VILLE
開)11:00~19:00
休)5/1
料)一般11ユーロ

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