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「この歳でまた職探しなんて」40代で派遣切りにあい絶望。3月末に届いた『1通のメール』に「震えた」

  • 2026.2.24

真面目に続けていれば、いつか報われる。そう信じて働いてきたはずなのに、現実は思うようにいかないこともあります。特に環境の変化が多い春先は、心が追いつかなくなる瞬間もあるものです。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。

画像: 「この歳でまた職探しなんて」40代で派遣切りにあい絶望。3月末に届いた『1通のメール』に「震えた」

突きつけられた「派遣切り」の現実

年明けの面談で、派遣先の上司から「4月からの契約は更新できない」と告げられました。

40代、特別な資格はありませんが、それでも任された仕事には誰よりも誠実に向き合ってきたつもりです。
「このまま真面目に頑張っていたら、もしかしたら社員登用もあるのでは」という期待が全くなかったかというと嘘になります。

それだけに、「契約終了」という冷淡な言葉を突きつけられた瞬間、頭の中が真っ白になりました。

最後まで誠実に

帰りの電車の窓に映った自分の顔は、思った以上に疲れ切っていて、思わず目を伏せました。

この年齢でまた職探し?
再就職できる保証なんてどこにもないのに……?

情けなさと将来への強い不安で、不意に涙がこぼれそうになるのを必死でこらえるしかありませんでした。

けれど、一晩泣いて迎えた翌朝、私は心に決めました。
「惨めなまま終わりたくない。最後くらいは、誰が見ても完璧な仕事をして去ろう」

誰が見ているわけでもない、派遣の事務仕事かもしれない。
でも、契約を切られたからといって、いいかげんに終わらせるようなことはしたくありませんでした。

それは、自分なりの意地だったのかもしれません。

最終日に届いたメール

それから最終日まで、私は完璧な引き継ぎ資料を作成し、デスクの隅々まで磨き、淡々と業務をこなしました。

そして迎えた最終出勤日の夕方。
最後に念のためチェックしておこうとメールボックスを開くと、1通のメールが届いていました。

送り主は、1年前に退職した他部署の元部長。
本文を読むうちに、思わず手が震えました。

「退職後、新会社を立ち上げたが、事務の要となる人が不足している。君のあの丁寧な仕事ぶり、使う人への気配り溢れる資料作成を思い出し、ぜひ力を貸してほしいと思っているのだが、どうだろうか?」

という、全く予想外のスカウトの連絡だったからです。

私の仕事を、私の姿勢を、覚えてくれている人がいた!
その事実が胸にじんわりと広がっていくのを感じました。

無駄な仕事なんてない

派遣切りにあったあの瞬間は、ただただ辛くて、自分の価値を否定された気分でした。
けれど、組織の一部としてではなく、私自身の真面目さを見てくれていた人は、確かにいたのです。

努力はすぐに報われなくても、思いがけない場所で新しい扉を開いたり、花を咲かせたりすることもあるのですね。

「捨てる神あれば拾う神あり」という言葉を、心から実感した出来事でした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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