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周りからの「かわいそう」を集めるのが“被害者姫”の戦い方。まんまと騙される男性社員たち【著者インタビュー】

  • 2026.2.20

【漫画】本編を読む

「自分の意見を主張せず、争いごとが嫌いでニコニコしている」そんな“いい人”のアヤ。優しく気遣いのできる彼女は職場の愛されキャラだ。しかし彼女は無言で相手の罪悪感を刺激する「被害者姫」だった――。あらゆる手段を使って自分を被害者側に見せ、周囲の同情を集めて相手を加害者に仕立て上げる。一番かわいそうな立場を死守しようとするアヤに待っている結末は……?

攻撃的な言葉を発さずに、相手を追い詰めていく“受動的攻撃”をテーマに描かれた『被害者姫 彼女は受動的攻撃をしている』(水谷緑/竹書房)。昨年放送されたドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」の原作者であり、本書の著者でもある水谷緑さんに、本書を描いたきっかけやアヤが取る受動的攻撃について話を伺った。

――アヤは職場で受動的攻撃を発揮し、周囲の「かわいそう」を集めます。何かにつけてアヤを庇おうとする同僚・剛田について「いるいる、こういう人!」と思いました。

水谷緑さん(以下、水谷):ハキハキした女性をめんどくさがって、自分を頼りにしてくれる女性を好む男性っていますよね。そんな剛田もアヤの掌で転がされているわけですが……詳しくは本編を読んでみてください(笑)。

――アヤは職場でも家庭でも自分の気持ちを主張しません。意見を言わないというのも受動的攻撃のひとつだそうですが、意見を言わないだけで受動的攻撃になるのでしょうか?

水谷:その瞬間、意見を言わないだけだと攻撃力は低いかもしれませんね。長時間継続してずっと意見を言わないとか、ため息をついたり、相手が罪悪感を覚えたりして初めて攻撃になるので。

――となると相手の反応を気にしない人には受動的攻撃は効かないということですか?

水谷:そうですね。言葉をそのまま受け取るタイプの方には効かないと思います。例えば自分が決めた飲食店に入って、相手があまり食べていなかったりちょっと沈んだ様子だったりすると「自分の選んだお店が悪かったのかな」と大体の人は思ってしまうじゃないですか。そこをまったく気にしないような人には受動的攻撃は効かないと思います。意外と相性がいいかもしれません(笑)。

取材・文=原智香

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