1. トップ
  2. 恋愛
  3. 夫「今どこ!?結婚式始まるよ!」私「役所だよ」50件以上の鬼電!サヨナラ…結婚式中止で♡実は1週間前

夫「今どこ!?結婚式始まるよ!」私「役所だよ」50件以上の鬼電!サヨナラ…結婚式中止で♡実は1週間前

  • 2026.2.11

私は10年以上、ウェディングプランナーとして働いてきました。幸せそうに手を取り合う新郎新婦、涙を流す家族。そして「お互いを尊重し、一生を添い遂げます」という誓い。その幸せな瞬間を何百組と見てきました。だからこそ、自分の結婚だけは軽く決めたくなかった。
そんな私も2年の交際を経て入籍し、あとは結婚式を迎えるだけ。やっと、私の番だと思っていたのです。あの日、兄から電話が来るまでは。

兄の一言で、違和感が現実になった

結婚式の1週間前、兄から電話がありました。電話に出ると兄が「落ち着いて聞いてほしい。昨日の夜、繁華街でお前の旦那を見たんだ。……女と一緒だった」と言うのです。

私はすぐには信じられず「見間違いじゃない? 今、繁忙期で泊まり込みって言ってたよ?」と伝えました。すると兄は「信号待ちをしていたら、路地裏からお前の旦那が出てきたんだよ。やけに周囲を気にしてて、誰かに見られていないか確認するみたいだった。怪しいと思ったその直後に、少し遅れて女性が出てきたんだ。距離は近いのに、堂々とは歩かない感じで……妙に“他人っぽい間”があったんだよ」と兄は言いました。 そして決定的だったのが、女性の動きでした。女性は夫に近づくと、一瞬小指と小指を絡め、名残惜しそうにパッっと離れたと言います。そして女性はイタズラな笑顔を見せ夫も微笑み返し、その笑い方がまるで恋人……幸せそうな笑顔だったと言うのです。

私は喉の奥がカラカラになりました。兄は「お前に言うか迷ったけど、結婚式前に知っておいた方がいいと思ったんだ」と一言。その瞬間、私の中でバラバラだった“引っかかり”が一気につながりました。最近、帰宅が遅いのに説明が雑で、連絡がつきにくい時間が増えたこと。スマホを裏返して置く回数が増え「式の準備で忙しい」と言いながら、どこか浮ついた顔をしたり……。私は「疲れてるんだ」と思い込もうとして、 見ないふりをしていただけだったのです。兄の話は、その“見ないふり”を許してくれませんでした。 私は兄に「ありがとう。ちゃんと確かめるね」と伝え、静かにスイッチが入ったのを覚えています。

それでも私は「結婚式」をやるつもりだった

兄の話を聞いてから、 私はすぐに夫を問い詰めることはしませんでした。私が泣いても、怒っても、 きっと夫は「誤解だ」「大げさだ」と逃げると思ったから……。だから私は、笑顔で結婚式の準備を続けました。

ドレスの最終フィッティング。 席次表の確認。 当日の動線チェック。 ――皮肉なことに、 私はこの仕事の“プロ”。 結婚式が、どれほど特別でたくさんの人を感動と幸せな気持ちにしてくれるのか誰よりも知っていました。だからこそ、準備をしながら、何度も考えたのです。この人と、 この神聖な場所に立っていいのだろうかと。

結婚式は、 「これからも一緒に生きていく」と 胸を張って誓う場所。 嘘やごまかしを抱えたまま立つ場所じゃない。それなのに、裏切りがバレていないと思っている夫は「結婚式楽しみだね!」「やっと周りに夫婦だって知ってもらえるね!」と言うのです。

――その言葉を聞いた瞬間、胸の奥で何かがカチッと切り替わりました。「この人は 結婚式を“区切り”だと思っているんだ」と。結婚式は過去はリセット。 遊びは終わり。 あとは“ちゃんとした夫”の顔をすればいい。そう考えていることが、 痛いほど伝わってきたのです。私はそんな都合のいい区切りのために、結婚式を使われたくはありませんでした。神聖な場所だからこそ、嘘を抱えた人とは立てない。

私は、この結婚式を「リセットの場所」にするのではなく「終わらせる場所」にしようと……。

50件以上の鬼電

結婚式当日。 私は、式場ではなく役所にいました。戸籍窓口で番号を呼ばれ、淡々と手続きを進めます。

「離婚届の提出をお願いします」

書類を提出した直後、スマホが震え始めました。1件、2件、10件…… 画面には夫の名前がありました。気づけば、50件以上の鬼電。さすがに出ると、夫が「今どこ!?式始まるぞ!! ゲストも全員来てるんだぞ!!」と怒鳴ったのです。私は「市役所だよ」と告げました。すると夫は「は?なんでそんなとこに? 今日じゃなくてもいいだろ!!」と激怒。私は冷静に「今日じゃなきゃダメなの。離婚届、出したから」と報告しました。

続けて「入籍した日にサインしたよね。浮気したら即離婚って。絶対浮気しない自信があるって言ったの、あなたでしょ?」と一言。夫は「知ってたの……? 違うんだよ!もう終わらせるつもりだったんだ! 式が終われば、ちゃんと――」と呟きました。私は「式を挙げたら既婚者になるんじゃないんだよ! 入籍した時点で、もう夫婦になってるの!結婚式は、嘘を片づけるための場所じゃなくて幸せを誓う場所なの! その覚悟がない人は立てないよ」と告げ、私は電話を切りました。

結婚式は、誰かの嘘を綺麗にする場所じゃありません。こんな騒動を起こしゲストにも会場にも迷惑をかけ、神聖な場を守れたかと聞かれたら、迷いは残ります。この日のために着飾ってくれたり、予定を空けて来てくれたゲストに迷惑をかけてしまったので、説明とお詫びをしました。でも私は、私の人生を守る選択ができた。それが、私にとっての“誓い”でした。幸せな場を知っているからこそ、 私はその場所から逃げず、 自分の人生を選び直しました。

◇ ◇ ◇

結婚式は、誰かの嘘をきれいに見せるための舞台ではありません。信頼は、特別な日ではなく、何でもない日々の積み重ねでできています。だからこそ、違和感に気づいた人が「見ないふり」をやめたとき、人生はちゃんと立て直せるのかもしれませんね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる