1. トップ
  2. 40代男性「物価高の影響で、家計を圧迫しています」効率的に貯金を増やす方法は?【お金のプロがズバリ回答】

40代男性「物価高の影響で、家計を圧迫しています」効率的に貯金を増やす方法は?【お金のプロがズバリ回答】

  • 2026.2.3
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「物価高で支出が増え、思うように貯金ができない」——そんな悩みを抱える40代は少なくありません。しかし、貯金1000万円を超える「貯め上手」な人たちは、決して日々血のにじむような節約や我慢をしているわけではありません。彼らが共通して実践しているのは、個人の意志の力に頼らず、無意識のうちにお金が貯まる「全自動の仕組み化」です。

今回、元厚生労働省勤務 1級ファイナンシャル・プランニング技能士の柴田充輝さんに、多忙な40代でも明日から実行できる「効率的な資産形成術」を伺いました。財形貯蓄やNISAを活用した具体的なステップから、人生を豊かにするための賢いお金の使い方まで、着実に1000万円を目指すための秘訣を詳しく解説します。

「意志」より「仕組み」!貯め上手が実践する全自動システムとは

なかなか貯金がたまらず支出がかさんでしまい困っています。やはり物価高の影響で、今までよりも支出が多く、それによって家計を圧迫しています。効率的に貯金額を増やす方法は何かを知りたいです。(40歳・男性)

---貯金1000万超えの人たちは、毎日家計簿をつけたり我慢したりしているのでしょうか?それとも、一度設定したら後は『全自動』で貯まるような仕組みを使っているのですか?

柴田 充輝さん:

「貯金1000万円を超える方々の多くは「全自動でシステム化」しています。毎日細かく家計簿をつけたり、日々我慢を強いられたりする方法は、実は長続きしないのです。

なぜ続かないかといえば、人間の意志の力には限界があるからです。「今月は節約しよう」と決めても、疲れているとき、ストレスが溜まっているときに、つい財布の紐が緩んでしまいますよね。これは意志が弱いのではなく、人間として当然の反応なのです。だからこそ、意志の力に頼らない「仕組み化」が重要になります。

成功している方が実践しているのは、給料が振り込まれた時点で、自動的に貯蓄や投資に回る仕組みを作ることです。具体的には、財形貯蓄制度を活用した計画的な貯蓄と、NISA口座を使った積立投資の併用が効果的です。

財形貯蓄は、給与から天引きされるため「手元に来る前に貯まる」というメリットがあります。たとえば手取り月収35万円の方なら、手取りから貯めようとすると強い意志が必要ですが、天引きで5万円を貯蓄に回せば、残りの30万円で生活する習慣が自然と身につきます。手元に残ったお金で生活する習慣がつくため、無理な節約をしている感覚がありません。

また、NISA制度を活用した積立投資を組み合わせることで、ただ貯めるだけでなく資産を増やす可能性も高まります。特に40代は収入が安定している時期ですから、毎月一定額を自動的に投資に回すことで、時間を味方につけた資産形成が可能になります。

この方法の素晴らしい点は、最初に設定さえしてしまえば、あとは何もしなくても自動的に貯蓄と投資が進むことです。市場が上がっても下がっても、感情に左右されることなく淡々と積み立てが続きます。意志の力に頼らず、仕組みの力で着実に資産形成ができるのです。」

休日の半日で完了!忙しい40代でも即実践できる具体的2アクション

---その『たった一つの習慣』を始めるのに、特別な知識やまとまった時間は必要ですか?仕事が忙しくてヘトヘトな40代男性でも、明日からすぐに真似できる具体的なアクションを教えてください!

柴田 充輝さん:

「経済に関する、特別な知識は不要です。ただし、基本的な仕組みを理解するための軽い勉強は、後々の資産形成に大きく役立ちますので、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいです。

具体的なアクションはシンプルです。まず財形貯蓄については、職場の総務部や人事部に「財形貯蓄を始めたい」と申し出るだけ(勤務先によっては、この制度は用意されていません)。必要書類に記入して提出すれば、翌月か翌々月から自動的に給与天引きが始まります。所要時間は手続き書類の記入だけなら30分程度でしょう。

次にNISA口座の開設ですが、ネット証券ならスマートフォンやパソコンから申し込みが可能です。本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証)とマイナンバーがあれば、1時間もかからず申し込みが完了します。

口座開設後の積立設定も、半日あれば十分です。どの投資信託を選ぶか、月々いくら積み立てるかを決めて設定するだけ。最初は全世界株式や全米株式などのインデックスファンドを選べば、難しく考える必要はありません。

つまり、休日の半日程度を使えば、人生を変える仕組みが完成するのです。忙しい40代だからこそ、一度だけ時間を作って仕組みを整えれば、あとは自動運転で資産形成ができます。

もしこれらの手続きを「面倒くさい」と感じて先延ばしにするようであれば、残念ながら資産形成には向いていないかもしれません。わずか数時間の手間を惜しんで、将来の数百万円、数千万円を諦めるのは、あまりにももったいない選択です。本気で貯金1000万円を目指すなら、まずはこの最初の一歩を踏み出す覚悟が必要です。」

我慢は逆効果?人生の満足度を高める「賢いお金の使い方」と見極め術

---貯金額を増やすために、趣味や飲み会をすべてカットすべきですか?効率よく貯めている人ほど、実は『お金をかけるべきところ』をハッキリさせている気がするのですが、その見極め方を教えてください。

柴田 充輝さん:

「すべてを我慢する必要は全くありません。むしろ、効率よく貯めている方ほど、メリハリをつけた支出をしています。

見極めのポイントは「その支出が、自分の人生を豊かにするか」という一点です。趣味をすべて削ってしまうと、人生が味気なくなり、結局ストレスから無駄遣いをしてしまうケースも多いのです。心から楽しめる趣味、自分の成長につながる趣味には、適度にお金をかけるべきです。

飲み会についても同様です。参加して「満足できるかどうか」が判断基準になります。たとえば、交流して新しい知識を得られたり、人脈が広がったりする飲み会は、自己投資として価値があります。純粋に楽しむための浪費、と割り切るのも良いでしょう。

逆に、仕事の愚痴や批判で終始するような飲み会は、時間もお金も無駄になりがちです。
具体的には、誘われたときに「この飲み会に参加して、私は何を得られるだろうか?」と自問してみてください。「学びがあるか」「大切な人との関係が深まるか」「心から楽しめるか」など、ひとつでも当てはまれば参加する価値があります。

月末に、その月使ったお金を振り返り、「本当に必要だったか」「満足度はどうだったか」を評価してみましょう。冷静に振り返ったとき、満足度が低い支出は翌月から削る候補です。

このように、お金を「使わない」のではなく、「価値あるものに使う」という発想が重要です。人生が豊かになる支出は維持し、そうでないものを削る。このメリハリこそが、幸せに貯蓄を増やす秘訣だと思います。」

我慢だけの節約は卒業。価値ある支出を楽しみながら資産を築くコツ

効率的に資産を増やすために最も必要なのは、強い意志ではなく「最初の一歩を踏み出す行動力」です。まずは財形貯蓄やNISAの設定を行い、給与から強制的に貯蓄・運用分を天引きする仕組みを整えましょう。一度設定してしまえば、あとは自動運転で資産が積み上がっていきます。

また、貯蓄を優先するあまり、すべての楽しみを犠牲にする必要はありません。支出のたびに「そのお金は人生を豊かにするか」を自問し、無駄な飲み会は断りつつ、心から楽しめる趣味には投資するというメリハリが重要です。仕組みによる「守り」と、価値ある支出による「攻め」を両立させること。それこそが、ストレスなく目標の1000万円へと到達するための最短ルートといえるでしょう。


監修者:柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1200記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】