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「庭の花がきれいですね」選挙カーの声がマイクに…。選挙期間中に注意したい“意外な身バレ経路”

  • 2026.1.31
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出典元;photoAC(画像はイメージです)

選挙期間になると、街中を走る選挙カーの音声が耳に入ってきます。

そんな中、動画配信やSNS投稿をしている人に向けた「選挙期間中は特に身バレに注意を」という呼びかけが話題になっています。

YouTuberやVTuberだけでなく、TikTokやInstagramのリール、ライブ配信を日常的に行っている人、さらにはゲーム実況や雑談配信を楽しむ子どもたちも無関係ではありません。

一見、個人情報とは無縁に思える「音」や「声」から、思わぬ形で居住地や個人が特定されてしまう可能性があるのです。

選挙カーの「音」だけで住所がバレる可能性も

動画投稿で見落とされがちなのが、映像ではなく「音」による情報漏えいです。

特に選挙期間中は、選挙カーのアナウンスが身バレのきっかけになることがあります。選挙カーでは、「〇〇区にお住まいの皆さま」「〇〇町の皆さま」といったように、かなり具体的な地名を読み上げることがあります。中には、マンション名や団地名を名指しするケースも。

もし、その音声が動画やライブ配信に入ってしまうと、視聴者は簡単に「この人、だいたいこの辺に住んでいるな」と推測できてしまいます。

さらに、候補者のフルネームを何度も連呼するため、その候補者の選挙区を調べれば居住エリアを絞り込むことも難しくありません。顔出しをしていなくても、声や生活音だけで情報がつながってしまう可能性があるのです。

画像内はあらゆる個人情報の“宝庫”

インターネット配信やSNS投稿の際に気を付けたいのは、“思いがけない”個人情報の流出です。

神奈川県警の公式Webサイトによると、スマホなどの位置情報をオフにした設定でも、画像内に載っている風景(店名、電柱、信号機、マンション名等)や、服装(制服、私服等)、持ち物(携帯カバー等)などから個人を特定されるケースがあるといいます。

具体的に、次のような危険な例があると指摘しています。

・何気なく投稿した内容に、他人の個人情報が写りこんでしまっていた
・無料動画配信サービスで自宅から動画配信をしたら、自宅を特定されてストーカー被害に遭った
・学校での出来事を投稿したら、制服から学校を特定され、学校前で待ち伏せされた
・普段の生活風景を撮影し投稿したら、映り込んだ電柱や店名から自宅を特定された
出典:インターネットを正しく使うためには(神奈川県警察)

また総務省も、カメラの性能が高まったことでピースサインから指紋が判別されたり、瞳に映ったものが見えたりする可能性を指摘しています。

警察や総務省は、下記の点に十分注意しながらSNSを利用するよう呼びかけています。

  • プライベートな情報をネットに投稿しない
  • 他人の個人情報が写り(映り)込んでいないか確認する
  • 画像から自分の住んでいる場所などの個人情報が分かってしまう内容でないか確認する
  • 信頼できる人にしか閲覧できない設定にする

個人情報が思わぬ形で漏れてしまう前に…

SNSでは、「たしかに住んでいるマンション名を叫んでいることもあった」「選挙カーからマイクで『庭に咲いている○○の花がきれいですね』と言われたことがある」といった実際の体験談のほか、「配信中に音入る可能性ある!気をつけよう」「今まで気にしてなかったけど自分も動画撮るとき注意しなきゃ」といった声が上がっています。

個人情報の流出や特定は、配信者だけでなく、日常的にスマホで動画を撮ってインターネットにあげることのある人すべてにとって、他人事ではない問題です。特に選挙期間中は、普段とは違う音や情報が街にあふれ、思わぬ形で個人情報が漏れる可能性があります。

総務省が呼びかけているように、一度インターネットに投稿した画像や情報は完全に消去することはできません。投稿前に「この音、この映像、大丈夫かな?」と、一呼吸置いて確認することが、自分自身だけでなく、家族や周囲の人を守るための大切な一歩となりそうです。


参考:
インターネットを正しく使うためには(神奈川県警察)
SNSで発信するなら気をつけたいこと(総務省)