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  2. 2年だけ放送された【幻のバラエティ番組】現代の地上波とは毛色が違う“女性キャリアの確立”に繋がった一作

2年だけ放送された【幻のバラエティ番組】現代の地上波とは毛色が違う“女性キャリアの確立”に繋がった一作

  • 2026.2.1

時代の変化と共に、地上波のテレビ番組の毛色が変わっている。昔のテレビの方が面白かったと感じる人もいれば、今とのギャップに違和感を覚える人もいるだろう。

そんな一昔前のバラエティー番組のひとつ『女子アナの罰』をご存知だろうか。本記事では、深夜帯に放送されていた『女子アナの罰』を紹介していく。

あらすじ

女子アナの罰とはTBSのバラエティー番組で、2012年7月から2014年3月まで約2年間放送されていた。TBSに入社した若手の女子アナ達が演者となる番組で、彼女たちの素顔をさまざまな方法で深掘りしていく。

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田中みな実(C)SANKEI

MCは今もテレビで大活躍しているオアシズ・大久保佳代子さん、サンドウィッチマン・伊達みきおさんの2人で、サンドウィッチマン・富澤たけしさんはナレーション(DJトミー)として番組を支える。女子アナは回によって演者が異なるが、特にキャラクターが目立っていたのが田中みな実さん、加藤シルビアさんの2人だ。気の強い女性を演じる2人を中心に、TBSの女子アナのキャラクターが際立っていた。企画は女子アナをいじるような内容で、現代ではなかなか取り扱うことがない、女子アナの素顔に踏み込む企画ばかりだ。

女子アナブームの中で盛り上がった企画内容

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加藤シルビア(C)SANKEI

そもそもテレビの中で見る女子アナは、知的で華やかな印象でいわばテレビ局の顔だ。ただ素の姿もそうなのだろうか?女子アナの「高嶺の花」のイメージを崩して、笑いを生む構造となっていた。

例えば私服ファッションショー対決では、大久保さんと伊達さん、そして番組プロデューサーが彼女たちの私服を採点。最も低い点を獲得した女子アナが、罰ゲームを受けている。審査する3人や収録現場にいる他の女子アナが、品性や清潔感についていじっているのが新鮮だ。大久保さんと伊達さんは、女子アナに対して愛のあるイジリを展開しているのが分かる。

女子アナブームは悪なのか?

そもそも当時は“女子アナブーム”と言われていて、いち会社員でありながらアイドルのように扱うことが社会現象となっていた。そういった扱いをされることに違和感を覚える女性アナウンサーもいたかもしれない。しかし知名度が上がることで、退社後にフリーアナウンサーやタレントとして活躍する女性が増加したのも事実だ。

“女子アナブーム”のもっと前は、女性アナウンサーの起用は少なかった。女性アナウンサーは25歳頃に退職するイメージが付いていて、その後のキャリアが確立されていなかったそうだ。こういった背景を考えると『女子アナの罰』は、女性が社会で長く活躍するひとつのきっかけになったといえる。女性アナウンサーをこれほどフィーチャーしていじるバラエティー番組はあまり見かけないが、現代ではYouTubeやInstagram、Xで個性を活かして発信するアナウンサーもいる。時代に合わせて、発信する場所・内容が少しずつ変化しているとも捉えられる。

『女子アナの罰』は現代では新鮮なバラエティー番組

『女子アナの罰』は“女子アナブーム”の中で生まれたバラエティー番組で、その当時のテレビが求めていたアナウンサー像を映している。現代の女性アナウンサーの売り出し方と比べるとギャップが大きいものの、当時のバラエティー番組の役割を果たしていたといえるだろう。

また、大久保さんと伊達さんというバラエティーのプロがMCをすることで、より女子アナ達の個性が引き出されていた。この2人はバラエティー番組に不慣れな女子アナたちを間違いなく支えていた。