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4人家族『電気代月3万円』高い?妥当?→お金のプロがズバリ回答。「平均の2倍以上」になる家庭に共通する“意外な盲点”

  • 2026.2.1
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

4人家族で電気代が「月3万円」。実はこの金額、全国平均を大きく上回る「危険水準」だということをご存知でしょうか?

とはいえ、闇雲にこまめな消灯を繰り返すだけでは、根本的な解決にはつながりません。大切なのは、努力の方向性を間違えないことです。

本記事では、高騰する電気代の正体を突き止め、意外と知らない「間違った節電習慣」をプロがズバリ指摘。今の時代に即した、最も効率的な「家計防衛策」を専門家が伝授します。

月3万円の電気代を左右する「住環境」と「家電」の盲点

---4人家族で月3万円という電気代が平均と比べて高いのか妥当なのか、その判断基準となる要素(住宅環境、家電の使用状況、季節要因など)には何があるのでしょうか?

中川 佳人さん:

「4人家族で月3万円という電気代は、全国平均と比べると高めの水準にあります。総務省の家計調査では、4人世帯の電気代は月1万2,000円台が目安とされており、3万円という金額はその2倍以上にあたるためです。

判断の軸としてまず確認したいのが住宅環境です。オール電化住宅では、ガス代が電気代に一本化されるため請求額は大きく見えます。また、戸建て住宅は集合住宅よりも外気の影響を受けやすく、延床面積が広いほど電気使用量は増えやすくなります。断熱性能が低い住宅では、冷暖房効率の悪さがそのまま電気代に跳ね返ります。

次に家電の使用状況です。10年以上前のエアコンや冷蔵庫は、最新機種と比べて消費電力が大きく、同じ使い方でも電気代がかさみがちです。さらに、家族それぞれが個室でエアコンや照明を使う生活スタイルも、使用量を押し上げる要因になります。

加えて、季節や地域性も無視できません。寒冷地や猛暑日が続く地域では、冷暖房の使用時間が長くなり、例外的に高額になるケースもあります。

このように、月3万円という数字は注意が必要な水準ではあるものの、住環境や生活条件によっては一概に異常とは言えません。平均と比べながら、自宅の条件を一つずつ照らし合わせて考えることが大切です。」

その節約、逆効果かも!エアコンの頻繁な操作や料金プランの誤解

---4人家族で電気代が月3万円かかっている家庭が、節約のために実践しがちな対策(例:エアコンをこまめにオン・オフするなど)が、かえって電気代を上げてしまうケースはありますか?

中川 佳人さん:

「電気代を下げようとして行った対策が、かえって請求額を押し上げてしまうケースは少なくありません。特に月3万円という高額な家庭ほど、その傾向が表れやすくなります。

代表的なのが、エアコンのこまめなオン・オフです。節約のつもりで頻繁に電源を切る方は多いのですが、エアコンは起動直後に最も多くの電力を消費します。短時間の外出ごとに停止と起動を繰り返すと、室温を戻すための高負荷運転が何度も発生し、結果的に電気代が増えてしまいます。一定時間内であれば、つけっぱなしの方が安く済む場合もあるのです。

また、冷蔵庫に関する誤解も多く見られます。小型の冷蔵庫に買い替えれば節電になると考えがちですが、食品を詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、常にフル稼働状態になります。冷蔵庫はサイズだけでなく、使い方が重要です。

さらに、オール電化住宅で夜間料金が安いプランを契約しているにもかかわらず、洗濯や食洗機を昼間に集中させているケースも要注意です。料金体系を意識しない生活リズムは、プランのメリットを自ら打ち消してしまいます。

節約で大切なのは『頑張ること』ではなく、『仕組みを理解すること』です。無意識に続けている行動が本当に効果的か、一度立ち止まって見直してみましょう。」

今日から実践!主要家電の見直しと「家族団らん」で進める賢い節電術

---4人家族で月3万円の電気代を無理なく削減するために、今日からできる最も効果的な節電対策を教えていただけますでしょうか。

中川 佳人さん:

「4人家族で月3万円の電気代を無理なく下げるためには、電気使用量の大きい部分から改善していくことが大切です。

家庭の電力消費は、エアコン、冷蔵庫、照明といった主要家電が大半を占めています。エアコンは、設定温度を夏は28度、冬は20度を目安にし、フィルター掃除を定期的に行うだけでも効率が大きく変わります。風量が改善されることで、設定温度を下げすぎなくても快適さを保てるようになるのです。

照明については、蛍光灯を使っている場合、LEDへの切り替え効果は非常に高くなります。一度交換すれば、その後は意識せずに節電が続く点が大きなメリットです。生活面では、家族が別々の部屋に分散せず、リビングで過ごす時間を増やすだけでも、空調や照明の使用数を減らせます。テレビや通信機器を一箇所に集約する工夫も有効です。

見落とされがちなのが電気の契約内容です。契約アンペア数が実態より大きい場合、基本料金を無駄に支払っている可能性があります。また、使用量が多い家庭ほど、従量料金の単価が安いプランへの見直し効果は大きくなります。
我慢を重ねる節電は長続きしません。生活の質を落とさず、仕組みと習慣を少し整えるだけでも、電気代は下げていくことができます。家族全員で無理のない範囲から始めることが、継続のコツと言えるでしょう。」

仕組みの理解が近道!無理なく続ける「スマートな節電」

電気代を抑えるために必要なのは、ただ我慢することではなく、消費電力の大きな家電の仕組みや契約プランを正しく理解することです。フィルター掃除やLEDへの交換、家族で過ごす部屋をまとめる工夫など、少しの意識改革で効果は確実に表れます。まずは現在の契約内容や生活習慣を見直し、家族全員でストレスなく続けられる節電アクションから始めてみましょう。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)(@YoshitoFinance

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。


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