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結婚相談所の「入会10年選手」【婚活のプロがみた】共通点とは…?

  • 2026.1.15
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

「入会10年選手」と呼ばれる、結婚相談所で長く活動を続けている女性会員たち。
結婚は諦められない一方で、譲れない気持ちが積み重なり、活動が長期化してしまう背景とは。

結婚相談所で仲人をしているテイカです。
結婚相談所には、短期間で成婚する人がいる一方で、10年以上活動を続けている人もいます。

今回は、40代で入会し、結婚への思いを持ちながらも長期化してしまった女性たちに共通して見られる傾向について、現場の視点からお話しします。

 アラフォーで入会したときの、切実な動機

アラフォーで入会された当初、多くの女性が
「可能性は少ないかもしれないけれど、できれば子どもがほしい」
と話されます。

時間が限られていることは本人も分かっている。決して軽い気持ちで始めたわけではありません。
私自身も、その思いを受けて「できるだけ早く動いた方がいい」と感じていました。

こうした女性たちは、これまで仕事をきちんと頑張ってきた方が多いのも特徴です。
責任感が強く、任された役割を途中で投げ出さない。
周囲から一定の評価を得ながら、自立した大人として生きてきた人たちが多いです。

だからこそ、「結婚も中途半端な気持ちではできない」「選ぶ以上は失敗したくない」という思いが強くなります。

 条件が悪いわけではないからこそ起きるズレとこだわり

長期化している女性たちは、学歴や仕事、家庭環境など、条件面が大きく劣っているわけではありません。
大手企業に勤め、収入も安定している方も多い。

ただ、その分、無意識のうちに「選ぶ側」の視点から降りにくくなってしまうことがあります。
分かりやすい魅力を持つ同世代の男性に目が向き、時間だけが過ぎてしまう。
申し込みを受けた中で条件的に釣り合って見える相手と会っても、気持ちが動かないまま次に進めなくなるのです。

交際に入っても関係が深まらないケースは少なくありません。
会っている間も、どこか面接官のような目線で相手を見てしまう。
「価値観が合わない」という言葉が出てきますが、話を聞いてみると、その理由は些細なことだったりします。

服装や身だしなみ、何気ない所作など、関係を重ねる中で調整できる部分で気持ちが止まってしまう。
条件が整っているからこそ、細部に目が向きやすくなってしまうのです。

 条件と理想が噛み合わないまま続く違和感

「リードしてくれる男性がいい」と言いながら、実際には自分のペースや価値観を優先したい。
こうしたズレに、本人が気づかないまま活動が続くケースもあります。

たとえば「お店を決めるにも確認が多くてスマートじゃない」と不満を持ちながら、
自分から提案して相手の負担を減らすことには抵抗がある。
「それくらいは男性にしてもらいたい」というこだわりが残ってしまうケースをいくつかみてきました。

一方で、本人が思い描く「できる男性」は、必ずしも同じ価値観を持つ相手を選ばない。
この噛み合わなさが、関係を前に進めにくくしてしまいます。

仲人の声が届かない領域と、誰も悪くない停滞

時間をかけて話を聞き、同じ説明を繰り返し、少しずつ考え方が変わり、成婚に至った方もいます。
ただ、すべてのケースで同じ関わり方ができるわけではありません。

仲人には、どうやっても踏み込めない領域があります。
言語化できない譲れなさや、本人の中で整理しきれていない思いに触れる場面もあるからです。

「結婚を諦めているわけではない」と言いながらも、
相手に求める条件ばかりが増え、自分が関係を育てる側に回る意識が動かない場合、
仲人として距離を取らざるを得ない瞬間もあります。

長期化の理由は、年齢や条件だけではありません。
関係を「選ぶもの」として見続けてしまうと、育てていく視点に切り替えにくくなります。

誰かを責める話ではなく、なぜ同じ場所に留まり続けてしまうのか。
その構造を知ることが、立ち止まったときの一つの手がかりになるのかもしれません。


ライター:テイカ
結婚相談所仲人。日々の面談を通して、婚活の現場で起きているリアルな変化を発信している。