「札幌では34年ぶり！」土日は季節外れの暖かさ　北海道の週間天気予報&気象予報士解説／2025年12月19日更新

北海道のあす20日(土)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃（こだま・あきら）気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。

【この記事の内容】
・ポイント解説
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気

土日は季節外れの暖かさになりますが、原因は冬将軍です。例年であればこの時期、大陸に冬将軍（強い寒気）が居座り、低気圧が大陸に近づくことはできません。

ただこの週末は、冬将軍は異常なほど控えめで、大陸に低気圧がやってきます。低気圧の周りは反時計回りに風が吹くため、北海道付近では南風が吹いて暖かい空気が流れ込みます。札幌では12月後半としては34年ぶりに、気温が10度以上まで上がりそうです。ただ、低気圧ということで、天気は崩れます。

土日の見通しです。
あす20日（土）は西側の地域で雨が降り、道北や道南で雨が強まるでしょう。日曜は各地で雨が強まります。午後は道北やオホーツク海側で雪に変わり、10センチくらい降りそうです。道路の冠水や傾斜地でのなだれ、土砂災害、河川の増水などに注意して下さい。

よ～い土日！この土日に用意、準備すべきことをお伝えします。

雨で湿度が高くなるため、ホコリが舞いにくく、大掃除をするにはよい天気と言えそうです。ベランダの掃除や窓、網戸の掃除、部屋の掃除機がけをして、新年を迎える用意をしましょう。
気温が高いので、外での作業もこの時期としては苦にはならないかもしれません。
雨と暖かさを有効に利用しましょう。

稚内の駅前のロータリーは真っ白です。
あす20日（土）は雨が降り、この雪はとけますが、日曜は再び湿った雪が積もるため、路面状況の変化に注意して下さい。

あす20日（土）の天気と気温です。
日本海側や太平洋側西部で雨が降るでしょう。最低気温は札幌で6度、道南の江差は10度です。最高気温は10度前後で、函館は13度まで上がります。

江差は、気温が5度以上と高くなっています。今夜はさらに気温が上がります。布団やパジャマ選びに気を付けて下さい。

あす20日（土）の時間ごとの天気。道央・道南からです。
札幌や倶知安、千歳は朝晩を中心に雨、函館や浦河は一日を通して雨が降るでしょう。雪の多い傾斜地でのなだれや河川の増水などに注意して下さい。

道北・空知です。
朝晩を中心に雨で、名寄や羽幌周辺は降り方が強まるでしょう。最高気温は10度くらいです。路面はツルツル、ザクザク、グチャグチャと変わりやすいでしょう。

道東・オホーツク海側です。
曇り空で、朝晩は海岸部の一部で雨が降るでしょう。最低気温は北見で今朝より16度も高い‐5度の予想です。日中は雪どけによる道路の冠水などに注意して下さい。

十勝の広尾町です。サンタランドのイルミネーションが見えます。今年のクリスマスはサンタさん、北海道に暖気と雨雲を連れてきそうです。

週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
日曜の午後は急速に気温が下がり、道北やオホーツク海側で10センチくらいの雪が降りそうです。水曜は気温が上がり、イブは雨やミゾレが降るでしょう。

太平洋側です。
日曜は東部でも雨が強まるため、なだれや土砂災害などに注意して下さい。月曜と火曜は晴れても寒く、水曜から木曜は広く雨や雪が降るでしょう。

３日間の札幌です！土日月の天気をもんすけでお伝えします！
気温は高いですが、土日とも午前を中心に雨が降り、傘が必要です。日曜の最高気温は朝に観測され、日曜午後から一気に寒くなります。路面状況の変化に注意して下さい。

文・イラスト： HBCウェザーセンター気象予報士児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ！」の番組内でも独特（？）なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設！予報士のゆる～い日常も見られますよ。

連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
月～金曜日に翌日からの天気予報をお伝えしているほか、暮らしに役立つお天気コラム記事もお届けしています。

※19日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。

編集：Sitakke編集部IKU