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「月6万円で夫と2人で生活」年金だけで暮らす60代女性が“絶句”…物価高が生んだ『老後破綻』の過酷すぎる現実とは?

  • 2026.2.2
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「老後の楽しみ」という言葉が、これほどまでに遠く、空虚に響くことがあるでしょうか。

物価高騰が止まらない現代日本において、公的年金だけで生活を維持することは、もはや至難の業となっています。しかし、本当に深刻なのは財布の中身だけではありません。切り詰められた生活の先にあるのは、感情を押し殺し、未来への希望を諦めてしまう「心の貧困」です。

今回は、東北地方で夫と慎ましく暮らす60代女性・Bさんの体験談から、統計データには表れない高齢者世帯の「精神的な限界」に迫ります。

60代女性、月約6万円の年金生活 「数千円の出費も不安」

現在無職のBさんは、夫と2人で生活しています。月々の年金収入は約6万6千円。そのうち3万円を生活費として出し、残りから自分の携帯代やささやかな趣味の費用を捻出しているといいます。

「夫と2人で生活しているから、月々まかなえている」

物価が上がるなかで、年金は据え置き。貯金は減る一方で、先の見通しは不安しかないといいます。

「貯金もどんどん減っていく」「最近は、数千円の出費もハラハラです」

“無” 心を閉ざし、希望を失っていく日々

Bさんには、生活の変化だけではなく、自身の内面の変化も起こっているよう。

「心を閉ざして生きているような状態です。」

年金だけでは不安定な老後。生活のやりくりだけで精一杯な状況は、日々の暮らしの中から「楽しみ」や「心の余裕」を奪ってしまっています。

高齢者の多くが「老後の楽しみ」や「生きがい」を失っていく背景には、こうした慢性的な経済的プレッシャーが横たわっています。

私たちが直視すべきは、数字の裏にある「心の悲鳴」

Bさんの声は、決して特別なものではありません。地域格差や物価高という荒波の中で、多くの高齢者が「生存するだけで精一杯」という極限状態に置かれています。

今回の体験談が見せつけたのは、以下の切実な課題です。

  • 経済的困窮が「孤立」を招く: 交際費を削ることは、社会との接点を断つことに直結する。
  • 「心の安全保障」の不在: 生活保護の一歩手前で踏みとどまっている層へのケアが不足している。
  • 生きる意欲の減退: 経済的な圧迫が、高齢者のメンタルヘルスを深刻に脅かしている。

年金制度のあり方を議論するのはもちろん不可欠ですが、同時に、高齢者が「明日が楽しみだ」と、せめて一日一度は微笑むことができる社会をどう構築するか。Bさんの「無」という叫びは、私たち現役世代に対しても、未来の自分の姿として重い問いを投げかけています。


※本記事では読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。

アンケート実施日:2025年6月4日
投稿方法:インターネットサービスによる任意回答(自由回答式)
投稿者:60代女性・無職・東北地方在住