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母親の「すぐ戻る」を信じ続けた子供たちの末路…『あまりに残酷な結末』に心が震える“バッドエンドの名作”【3選】 

  • 2026.2.10

ハッピーエンドではなく、報われなさや理不尽さなど、どうしようもない結末を観たとき、何故かその作品を忘れられなくなり、心を揺さぶられるものです。

今回は日常の延長線上でもありながら、救いようのない結末に辿り着く3作品を紹介します。観たことを後悔するかもしれませんが、忘れられない作品となるでしょう。

『告白』

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松たか子 (C)SANKEI

配信:U-NEXT、Amazon Prime Video、DMM TVほか

湊かなえさんのベストセラー小説の実写化。

中学校教師である森口悠子(松たか子)は、終業式の教壇で『自分の娘を殺したのは、このクラスの生徒だ』と衝撃的な告白をします。特定された生徒への復讐を行うのです。その事がきっかけで、他の生徒や保護者、教師を巻き込み、不幸の連鎖が始まっていく物語。

復讐が完遂されたとしても、誰も救われず、反省や更生によって大団円を迎えることもありません。最後のシーンで、松たか子が放つ「なーんてね」という一言が、復讐相手を更なる地獄へ落としたかのようなシーンとなっています。そのなんともいえない微笑みが、心や倫理観を揺さぶってくる作品になっていることでしょう。

『葛城事件』

配信:U-NEXT、Amazon Prime Video、DMM TVほか

金物屋を営む父親の清(三浦友和)は、息子たちに抑圧的な支配を行っていました。長男は精神的に追い詰められ、妻(南果歩)は心を病み、次男(若葉竜也)は無差別殺人事件を起こして死刑囚となるのです。崩壊していく家族の様子を描いた物語です。

父親の無自覚で、自分勝手な愛により、家族が壊れていきます。しかし、父親は悪くないと思い、日常を過ごしているのです。どこにでもある家庭でありながらも、人を殺めるという過ちを犯し、それでも何が悪かったのか正解がない結末となっています。よくある家庭環境なのに、最悪な末路となってしまうことが、心を揺さぶる要因なのかもしれません。

『誰も知らない』

配信:Amazon Prime Video、DMM TV、Netflixほか

1988年に発生した「西巣鴨子供置去り事件」を元に作られています。

母親のけい子(YOU)は、「すぐ戻る」と言いながら、家を出てしまいます。長男の明(柳楽優弥)は、母親の言葉を信じ、弟妹を守りながら暮らし続ける。しかし、学校にも行ったことのない子どもたちの生活は、時間とともに破綻し、子どもたちは社会から完全に切り離されていくのです。

子ども達だけで、健気に生きようとする姿には、心を揺さぶられます。社会に気付かれることなく、命が失われていく様子は、何とも言えない気持ちになるでしょう。実際の社会問題でもある「育児放棄」を救えないもどかしさと罪悪感、残酷さを感じる作品となっています。

もし違う選択をしていれば…

今回紹介した3作品は、家庭や学校という本来なら守られる場所で事件となっています。

物語のどこかで、誰かが違う選択をしていれば避けられたかもしれないと思う物語でありながらも、避けられない現実があるのです。だからこそ、救いようのない結末があり、観終わったときには残酷さも感じるのです。しかし、観終わった時、いつもの日常が何か違って見えるかもしれません。


※記事は執筆時点の情報です