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「参加資格がありませんでした」J通算100得点超えの39歳、無念を吐露も熱く現役続行を宣言

  • 2025.12.18

今シーズンJ3の栃木シティでプレーしたFW都倉賢(39)が無念の胸中を吐露した。

祖父に外交官の都倉栄二さん、伯父に作曲家の都倉俊一さんをもつことで知られる都倉。

幼稚舎から慶応へ通ったエリートでありながら“プロサッカー”という茨の道を選び、20年を超えるプロキャリアの中でJ1・J2を合わせて100得点以上を記録してきた。

39歳を迎える今シーズンはJFLのいわてグルージャ盛岡から栃木シティへ期限付き移籍した。

ただJ3を制し、来季J2に初昇格するクラブで9試合1得点に終わり、今月3日に契約満了での退団が発表された。

来年には不惑の40歳を迎えるが、17日、自身のXで「本当は、今日と明日開催されるトライアウトに参加する予定でした」と明かした。

各クラブを契約満了となった選手たちが新たな活躍の場を求めてアピールする『JPFAトライアウト』。

今年は17、18日に大阪府内で開催されており、総勢60名が参加した。

都倉は過去にもJPFAトライアウトに参加しており、「年齢…、それこそステレオタイプというか。みなさん年齢でやっぱり区別すると思うんですけど、きょう見てもらったら分かる通り、情熱だとかそういうのは生で見てもらわないと伝わらないものがあります。同じチームにいる方たちは僕のパーソナリティーやサッカーへの情熱は分かりますけど、それ以外の方たちは伝わらないと思ったので。僕自身まだまだ死ぬまで現役でやり続けたい。そういった意味も含めて、きょうトライアウト参加できたのはすごく良かったかなと思います」と語っていた。

今年もそのトライアウトに参加する意思を持っていたというが、それは叶わなかったという。

「今年から『Jリーグ所属選手のみ参加可』というルールがより厳格化され、レンタルでグルージャから栃木シティに来ていた僕は、所属元がJFLのため、今回トライアウトへの参加資格がありませんでした」

このトライアウトに参加する選手の中には、所属がJFLのクラブの選手もいる。ただ厳密には、彼らは保有元がJリーグのクラブだ。

都倉の場合、今年もJリーグでプレーしたものの保有元の盛岡がJFLのクラブだったため参加できなかったようだ。

都倉は「ルールなので仕方ありません」としつつ、熱い言葉で現役続行を宣言した。

「でも、この場を借りて宣言します。都倉は、身も心もボロボロになるまで、挑戦し続けます。トライアウトに参加できない分、来季に向けて、すでに身体づくりは始めています。関係者の皆さま。都倉の情熱は消えていません。むしろ、さらに燃え広がっています」

その後、「この状況は吉田松蔭的にゆえば「身はたとえ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも留め置かましサッカー魂」この思い、届け!!!」とも綴っていた。

筆者:佐伯洋(編集部)

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