ヴァンドームやシャンゼリゼなど厳選8名所、パリでノエルのイルミネーションを追いかける。

2025.12.19

ノエルのイルミネーションがきらきら輝くと、パリの街中がお祭り気分に楽しく浮かれているよう。フォーブル・サントノレ通り、ヴァンドーム広場、モンテーニュ大通りなど、リュクスなブランドのブティックが立ち並ぶ通りでは眩いイルミネーションが見上げる人々を幻惑している。コンコルド広場から凱旋門へと続くシャンゼリゼ大通りでは、2kmのイルミネーションが世界中から集まる観光客たちの夢溢れる想い出作りに一役買って......大通りを歩くだけでなく、無数の豆電球が点滅する大通りを一度上から眺めてみてもいいだろう。

パリで魅力的なイルミネーションを探すなら上記に加え、デパートのある通り、高級ホテル前、そして市場通りだろうか。小さな通りのイルミネーションはかつては例えばエッフェル塔だったり花かごだったり、と通りにちなんだモチーフが延々と繰り返されて続くのが魅力的だったのだけれど、最近は豆電球をちりばめたタイプに変わっている。この手のイルミネーションは地方の小さな町ではまた健在だけれど、パリでは古いと見なされるのだろう。それはちょっと残念。とはいえ、光の街パリがさらにノエルのイルミネーションで飾られるとき、その美しさは一際である。クリスマスと新年を祝う電飾なので、1月の上旬まで愛でることができる。

シャンゼリゼ大通り周辺

シャンゼリゼ大通り。ブルレック兄弟がデザインしたクリスタルとブロンズの噴水が、ノエルのイルミネーションとともに輝くロン・ポワン広場。photography: Mariko Omura

並木の枝を飾るオレンジと白の豆電球の点滅は目にするだけでハッピーな気分に。赤や青の光に変わる時間帯もある。photography: Mariko Omura

通りのイルミネーションを上から眺める方法のひとつ。ルーフトップ・レストランであるAqua Kyotoでは、15時から18時はレスランHutongによるTea Time Whispers（39ユーロ）の時間となる。テラス席で甘辛5点による点心ティータイムを味わううちに通りのイルミネーションが点灯されて......という体験のおまけが。photography: Mariko Omura