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義母「息子の彼女に赤ちゃんができたの!」私「初孫はここですが?」義母が青ざめた裏事情

  • 2025.12.16

結婚してからというもの、私はずっと「子どもはまだ?」というプレッシャーと戦ってきました。同居中の義母は不妊治療中と知っていながらも「早くおばあちゃんになりたい」「孫はまだなの」とことあるごとに口にし、私の心をえぐってきます。

ある夕方、仕事から帰ると、義母はいつも以上に不機嫌そうでした。私が玄関に入るなり、お隣の娘さんが里帰り出産で戻ってくる、と話し始めました。

私が「楽しみですね」と返すと、義母は眉をひそめます。

「何が『楽しみ』よ! お隣さん、にこにこして『もうすぐ孫に会えるんです〜』なんて言ってくるのよ? こっちはいつまでたっても孫の顔が見られないのを知ってるくせに!」

あまりの言い方に、思わず言葉を失いました。義母はさらに続けます。「あなたたち、努力がたりないんじゃないの?」

息子がかわいそう!

こらえきれず、「さすがに言いすぎでは?」と伝えると、義母は一気にヒートアップしました。

「まわりはどんどんパパになってるのに、うちの息子だけ取り残されてるのよ!」義母は繰り返し「息子がかわいそうだ」と言い、ついには信じられないひと言まで口にしました。

「相性かしらね……。あなたが出ていってくれたら、息子も新しいお嫁さんとやり直せるのに」

そこまで言われてしまうと怒りよりも虚しさのほうが大きく、何も返せませんでした。それに、その言葉には妙な確信めいた響きがありました。「今すぐにでも相手が見つかる」と言わんばかりの言い方に、引っかかりを覚えたのです。

その夜、夫に話しても「母さんの口癖だよ」と軽く流され、気になる違和感は消えませんでした。母の肩を持つような夫の態度にも、どこか引っかかりが残ったのです。

妊娠報告に喜ぶ義母!「誰の……?」

不妊治療を続けながら義母の小言に耐えていたある日、義母からメッセージが届きました。

「聞いて! ついに赤ちゃんができたのよ〜!」文面の浮かれた様子が、いつもとあまりにも違いました。周囲の妊娠報告にはあれほど神経質になる人なのに——今日はやけに嬉しそうにしています。

「どなたの話ですか?」と聞くと、義母は即答。「決まってるでしょ〜。息子と新しい彼女の赤ちゃんよ!2カ月だって!」想像もしていなかった話に血の気が引きました。

どうやら義母は、夫が私に内緒で昔の彼女に会っていることに気付いたそう。ほんの少し義母が後押しをしたことで、夫と彼女は急接近したのだと楽しそうに話しました。義母がお膳立てしたこともあり、彼らが体の関係を持つようになるまでそう時間は掛からなかったと言います。

「ずっと相性が良さそうだと思ってたのよ〜。こうしてちゃんと結果が出て、本当に良かったわ!」あたかも最初から、この結果を望んでいたかのような文面に、背筋が冷たくなりました。

私はやっとの思いで「私と夫はまだ離婚もしていませんよね。それなのになんで……?」と返信すると、義母は悪びれもせず、あっけらかんとした声で言いました。「だって、あなたがなかなか赤ちゃんを授からないから。息子の人生が止まったままじゃかわいそうでしょ? あの子を『パパ』にしてくれる子をすすめただけよ」

まるで義母の計画通りであるかのような言い方でした。

初孫はここに

「孫はここにもいるんですけどね」とつい言ってしまったのは私。実は私も産婦人科で妊娠を告げられていました。


何度も流産を経験してきた私は、自分を守るために「期待しすぎてはいけない」と言い聞かせ、心拍が確認できるまでは夫にも義母にも知らせないと決めていたのです。

心拍が確認され、母子手帳を受け取った直後に届いた夫の別の女性との妊娠報告。あまりの皮肉なタイミングに胸が詰まりましたが、もう黙っている必要はありませんでした。

「え……今、なんて?」義母が動揺する声で聞き返してきます。

「私も妊娠を確認しました。心拍もあります。初孫は私のおなかの中にいますよ」

義母はしばらく固まったあと、裏返った声をあげました。「本当なの!? うちの息子の子よね!?」

もちろんおなかの子の父親は夫です。ほかの男性と会う時間など私にはありません。「必要ならDNA鑑定でもどうぞ」と、自分でも驚くほど冷静な声で言いました。

義母は「なんで今なのよ……もっと早くできていれば……」と嘆きましたが、私はあえて明るく返しました。

「とにかく、おめでとうございます。お孫さんが一気に2人できましたね」そして、言葉を区切ってはっきり告げました。「ただし、私は身を引きます。こんな計画を平気で進める人たちと一緒に子どもを育てたいとは思いません。家を出て離婚を進めます。夫には慰謝料と養育費をきちんと請求するつもりです」

夫の言い訳

そのすぐ後に夫から電話がかかってきました。「母さんから聞いた! 本当に妊娠してるのか!?」と焦った声です。

「妊娠は本当」と伝えると、夫は子どものように喜びました。しかしその明るさとは裏腹に、私の心はスッと冷めていくのがわかりました。

「別の女性ともパパになる準備してたんでしょ?」と問いかけると、夫は気まずそうに口ごもり「母さんが、そういう経験があってもいいんじゃない? って言うから……」と言い訳を始めました。

「私と結婚しているのに?」と返すと、夫は沈黙。そもそも私に隠れて会っていた時点で、“魔が差した”では済まされません。

それでも夫は平謝りし、「一緒に子育てをしたい」と懇願しましたが、私の心はもう動きませんでした

妊娠の真相

数日後、引っ越しの準備をしている私のもとに、夫と義母がやってきました。

「子どもは祖父母や夫婦、家族みんなで育てるものよ!」手のひらを返したような義母の態度に、思わず苦笑い。

「急にどうしたんですか? 相性が良い彼女は?」と尋ねると、義母は大きなため息をつき、夫が代わりに説明しました。

浮気相手の“妊娠”は嘘だったそう。結婚願望の強い彼女が、夫との将来を期待して「妊娠している」と言ったと話します。それでも嘘は嘘。結局ボロが出て、早々にバレてしまいました。

「戻ってきてほしい」「一緒に子どもを育てよう」と、夫も義母も必死でしたが、私の答えはひとつ。「無理です。いくら子どもが欲しいからと言って、私を陥れようとする人とは安心して子育てできません」

夫も義母も何か言おうとしましたが、もう私の気持ちは揺らぎませんでした。どれだけ言い訳を並べても、裏で別の女性と関係を持っていた事実が消えるわけではないからです。

私は最後にゆっくりと言いました。「本当に残念ですね。余計な画策せずいつも通りに過ごしていれば、希望どおりパパとおばあちゃんになれていたのに」言葉を失った2人をおいて、私は静かに家を後にしました。

♢♢♢♢♢♢

家族の形はさまざまですが、大切にしたいのは安心して子どもを育てられる環境です。また、一緒に子育てをする相手には、信頼も欠かせません。

無理に形を整えるより、心が安定する関係を選ぶことも大切です。今、自分なりの家族の形を見つけられるといいですね!

【取材時期:2025年11月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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