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22年前、大ヒットアニメ主題歌を放った“少年2人” 色気と強さを宿した“重なる歌声”

  • 2026.2.21
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

「22年前の冬、あのアニメのオープニングが流れる瞬間、胸が高鳴らなかった?」

2004年2月。街はまだ冷たい風に包まれていたけれど、テレビの向こう側からは、そんな寒さを吹き飛ばすような熱い旋律が響いていた。当時、私たちはテレビ画面に釘付けになりながら、新しい冒険の始まりを予感していたものだ。

タッキー&翼『One Day,One Dream』(作詞:小幡英之・作曲:吉川慶)――2004年2月11日発売

タッキー&翼にとって3枚目のシングルとなる本作。それぞれが個々の活動でも輝きを放つ中で、二人が揃った時に放つ「無敵感」のようなものが、この一曲には凝縮されている。

荒野を駆け抜けるような圧倒的なスピード感

『One Day,One Dream』の最大の魅力は、世界の色が変わるような、圧倒的なまでの疾走感にある。軽快なビートと、空を駆け抜けていく様なギターやストリングス。それは単なるポップスの枠を超えて、聴く者をどこか遠くの、まだ見ぬ場所へと連れ去ってくれるような力強さに満ちていた

この楽曲のアレンジャーを務めたのは、数々の名曲を手がけてきたCHOKKAKU。彼の真骨頂ともいえる、緻密かつダイナミックな音作りが、タッキー&翼のボーカルと見事な化学反応を起こしている。デジタルな質感と肉体的な熱量が混ざり合い、聴き手の鼓動を自然と早めていくような構成は、まさにプロの職人芸といえるだろう。

滝沢秀明の芯のある凛とした歌声と、今井翼のどこか色気を感じさせるしなやかな歌声。この二つの個性が重なった時、楽曲には不思議な立体感が生まれる。どちらか一人が欠けても成立しない、この二人だからこそ描き出せた「夢の形」がそこにはあった。

物語と共鳴し、少年の心に刻まれた記憶

この曲を語る上で欠かせないのが、人気アニメ『犬夜叉』(日本テレビ系)との繋がりだ。主人公たちの姿と、この曲が持つ「強い意志」は見事にシンクロしていた。毎週、オープニング映像と共に流れるこのメロディは、子供たちにとって単なる主題歌以上の意味を持っていた。

それは、困難な状況にあっても前を向くための、一種の合言葉のようなものだったのかもしれない。まだ何者でもなかった私たちの背中を、静かに、でも力強く押してくれたのだ。

アニメの世界観を壊すことなく、それでいてアイドルとしての華やかさを失わない。その絶妙なバランス感覚こそが、20年以上経った今でも多くの人々の記憶の中で、この曲が輝き続けている理由の一つといえる。

季節が巡っても色褪せない「あの日の約束」

今、改めてこの曲を聴き返してみると、当時の空気感が鮮やかに蘇ってくる。放課後の教室、部活動の帰り道、あるいは自室でテレビをつけていたあの時間。私たちはこの曲を通じて、自分自身の「夢」や「目標」を投影していたのかもしれない。

時代は変わり、二人の歩む道も変化していった。それでも、この曲に刻まれた熱量は、当時の音源の中にそのまま封じ込められている。それは、いつまでも色褪せることのない青春の記録であり、かつて少年だった大人たちへの、最高のギフトでもある。

「いつか見た夢を、今も持ち続けているだろうか」

そんな問いを自分に投げかけたくなる時、この曲は再び私たちの心の中で、あの日のままの熱を帯びて鳴り響く。静かな夜にヘッドフォンを耳に当てれば、あの疾走するビートが、再び明日へと向かう勇気を与えてくれるはずだ。


※この記事は執筆時点の情報に基づいています。