マイリー・サイラスもお墨付き。モダンなゴールドのエンゲージメントリングへの注目が再燃

2025.12.5

12月1日（現地時間）、ロサンゼルスで開催された映画『アバター：ファイヤー・アンド・アッシュ』のワールドプレミアに参加したマイリー・サイラス。その左手薬指にはダイヤモンドがあしらわれた指輪が輝いていて、プレミアに同席した恋人のマックス・モランドとの婚約を世間にさりげなくアピールした。

翌日、関係者がふたりの婚約を認めたことを『Page Six』が報道し、マックスの父親もソーシャルメディアでふたりを祝福。一家揃ってレストランで食事をした際に撮った、笑顔で抱き合うマイリーとマックスのツーショットに、ハートやシャンパンなどの絵文字を並べた微笑ましいキャプションを添えて投稿した。（婚約を発表したのは今月だが、自身の誕生日である11月23日にインスタグラムにあげた写真で、マイリーはすでにダイヤモンドの指輪を着用している。目ざといファンはこのころからふたりの婚約を噂していた）

Global Premiere Of 20th Century Studios' "Avatar: Fire And Ash"

プレミアには定番のロマンティックかつゴシックフェミニンな装いで登場したマイリー。2026年春夏コレクションで発表されたグッチ（GUCCI）の黒いフィッシュテールスカートのストラップレスドレスにメシカ（MESSIKA）によるシルバーのジュエリーを合わせ、レッドカーペットにふさわしい華やかなコーデを完成させた。

だが、やはり周囲の目を引いたのは彼女の新しいエンゲージメントリング。ロサンゼルスを拠点とするジャッキーアイシュ（JACQUIE AICHE）が手がけたカスタムデザインのもので、14Kイエローゴールドの太いバンドに、クッションカットのダイヤモンドがあしらわれている。ヴィンテージのような昔ながらの魅力と現代的なディテールの両方を詰め込んだ、ロマンティックでエレガントなスタイルのリングだ。

テイラー・スウィフトやセレーナ・ゴメスのように、昔からオーバルやマーキースカットのダイヤモンドを縦向きに留めた婚約指輪を選ぶ人が多い。だが、マイリーのリングにはゼンデイヤと同じイースト・ウェストセッティングでダイヤモンドが留めてある。伝統的なセッティングとは違い、ダイヤモンドを横向きに留めるセッティングで、モダン派の花嫁の間で人気を集めている。

マイリーはもちろん、同じく今年婚約を発表したデュア・リパの影響で、イエローゴールドのエンゲージメントリングの注目度は再上昇していると、ジャッキーアイシュの広報活動をサポートするフランチェスカ・シモンズ・コンサルティングの創設者フランチェスカ・サイモンズは言う。

「（彼女たちの婚約指輪は）重厚感のある彫刻的なデザインで、現代らしさと自信に満ちています。個性や自分らしさを大事にする人が増えているため、このようなゴールドを使用した大胆なシルエットのピースの人気が高まっているのです。タイムレスでありながら、表情豊かで芸術性が感られ、チャンキーなセッティングもまた、デザインの美しさと機能性を絶妙に両立させています」とサイモンズは続ける。「重みのあるゴールドが存在感を醸し出し、大きめのダイヤモンドにも負けないしっかりとした土台となり、それがファッション性と実用性を兼ね備えたデザインを実現させるのです」

「チャンキーなゴールドのリングは、セレブ愛用者も多いジャッキーアイシュを代表するスタイルです」とUS版『VOGUE』のジュエリー・ディレクターのデイジー・ショー＝エリスはかつて語った。「イースト・ウェストセッティングはアール・デコ時代に人気で、5年くらい前までは市場にほとんど出回っていませんでした」

イースト・ウェストセッティングの利点のひとつはカラット数の高い宝石にも対応できることだ。それによって、インパクト大のデザインが叶う。現に、ゼンデイヤのエンゲージメントリングにあしらわれたダイヤモンドも5から6カラットと推定されていて、マイリーのものは4から5カラットと言われている。

「イースト・ウェストセッティングはあまりフォーマルになり過ぎず、カラット数の高い宝石をよりモダンでフレッシュな形で見せてくれるので、今風のスタイルのエンゲージメントリングを求めている人にぴったりです」とニューヨーク発のファインジュエリーブランド、ダイン（DYNE）の創設者のサラ・ナリチは言う。幸せを掴むと同時にトレンドのきっかけを作ったマイリー。末長くお幸せに！

Text: Anna Cafolla Adaptation: Anzu Kawano

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