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英アンドリュー元王子、名誉はく奪の手続きが官報で正式発表

  • 2025.12.3
The Funeral Of The Duchess Of Kent

未成年者への性的暴行疑惑など数々のスキャンダルを受け、王室の称号と名誉のはく奪を発表されたアンドリュー元王子。12月1日(以下、現地時間)に発行された官報『The Gazette』の紙面で、ガーター勲章とロイヤル・ヴィクトリア勲章の登録簿から元王子の名前を抹消するよう、チャールズ国王から「2025年10月30日」付けで指示があったことが公表され、正式に手続きが行われていることが明らかになった。

性的暴行などの罪で有罪判決を受け、性的人身売買で訴追された後、拘置所内で自死したジェフリー・エプスタイン元被告との関係が取り沙汰されているアンドリュー元王子は、エスプタイン元被告との関係が表面化した2019年に公務を退き、生まれながらに保有していた「殿下」の称号を使用できなくなったほか、2022年には正式に告発されたことを受け、女王が軍の称号とパトロン職をはく奪した。

これに加えて最近、元王子がエスプタイン元被告と関係を断ったと証言した後も、彼と親しくしていたことがわかるメールが発覚。また、エスプタイン元被告の被害者の1人で、17歳のときに元王子と関係を持ったと訴えるヴァージニア・ジュフリー(今年4月に自死のため死去)の回顧録発売が重なり、批判が高まった。

元王子は10月17日にヨーク公爵をはじめとする称号を返上することを明らかにしたが、その後王室はさらに踏み込み、10月30日にアンドリュー元王子の称号を剥奪する手続きを開始したと公表。11月3日には王室事務局が官報で、「国王の特許状により、アンドリュー・マウントバッテン・ウィンザーは今後、殿下や王子といった称号の保持、および享受する資格を失う」と発表していた。

はく奪手続きが明らかになったガーター勲章は、イギリス最古かつ最高位の騎士勲章とされる。またロイヤル・ヴィクトリア勲章は、君主や王室に貢献した王室関係者に与えられる名誉あるもの。元王子は母であるエリザベス女王から、2006年4月23日付でガーター勲章ナイト・コンパニオンを、2011年2月19日付でロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・グランド・クロスを授与されていた。

Text: Tae Terai

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