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結婚相談所で知り合った男性との初デート前…届いたメッセージに“恐怖に近い感覚”を覚えたワケ【婚活のプロは見た!】

  • 2025.12.5
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※Google geminiで作成 ※イメージです。

私が婚活アドバイザーとして駆け出しだった頃、今でも印象に残っているアラサー女性の会員様がいます。

地方で忙しく働いていた彼女。「もうアラサーなんですけど、大丈夫でしょうか」と涙ぐんでいた姿は今も忘れられません。

初めてのお見合い。アラサー女性が受けた洗礼

彼女は医療従事者という肩書きもあり、プロフィールには幅広い層から申し込みが入っていました。その中には、彼女の職業に惹かれ「パワーカップルになりたい」という意図が透けて見えるものもありました。

そんな中で迎えた初めてのお見合いは、爽やかな雰囲気を持つ男性でした。プロフィールの印象も良く、私も良いスタートになると期待し、最初の挨拶のみ同伴することにしました。

しかし当日、規定の10分前の集合時間になっても彼は現れず、連絡もありませんでした。開始時間を10分過ぎてようやく颯爽と登場した彼は、私の挨拶にも軽く「ああ…」とさらりと返すだけで、遅刻への謝罪は一切なし。その時点ですでに嫌な予感がしていました。

嫌な予感は的中…彼が放った一言とは

お見合い後、彼女は当相談所に立ち寄り、「最初に“結婚の条件は猫2匹の世話”って言われました…」と力なく笑いました。

今まで出会うことのなかったタイプの爽やかな男性に、いきなり洗礼を受けてしまった形です。

連絡なしの遅刻を悪びれもせず、初対面で一方的に自分の条件を突きつけてくる。思いやりのない人との結婚生活は、この先ずっと苦労が続く可能性も考えられます。

このお見合いは迷わずお断りとし、「最初に感じた違和感はだいたい当たるものですよ」と彼女に伝えました。

その後別の方と仮交際に繋がるも…

その後、彼女は別の男性と仮交際が成立しました。プロフィールも誠実そうで、彼女自身も前向きな気持ちでスタートを切りました。しかし最初のデート前に、「結婚後の住む場所や働き方を一方的に提案されて困っている」という連絡が入りました。

やり取りの内容を見せてもらうと、男性は彼女のフルネームから勤務先をインターネットで探し当て、周辺の家賃相場や地域の福祉、生活圏まで詳細に調べてメッセージを送ってきていたようでした。

まだお見合いで1回会っただけの段階にもかかわらず、あまりに一方的で踏み込みすぎた提案が続き、彼女は強い違和感と恐怖に近い感覚を覚えていました。

面談で状況を整理すると、男性は自分の描く“理想の未来像”に彼女を当てはめようとしていただけで、もちろん彼女自身の意向や希望は一度も確認されていませんでした

このような、一方的に境界線を越えてくるタイプの方は、関係が深まるにつれて相手の自由を尊重しなくなるなど、行動がエスカレートするケースも指摘されています。彼女の心の負担と安全を最優先に考え、先方相談所と協議して交際を終了してもらいました。

違和感は、あなたを守る最初の警報装置

婚活の現場では、デート3回目で真剣交際を打診されることもあり、特に若い人は展開が早いこと自体は珍しくありません。しかし本当に大切なのはスピードではなく、「相手があなたの気持ちを確認しながら進めているかどうか」という点です。

距離を縮めるのが早くても、相手の気持ちに耳を傾けながら歩調を合わせてくれる人もいます。

一方で、自分の理想だけで話を進め、相手の意向を一切聞かず読み取ろうともしないタイプは、たとえ穏やかに見えても注意が必要です。

違和感は、あなたを守る最初の警報装置です。展開の早さや相手の熱量に流される必要はありません。相手があなたの気持ちをどう扱い、どう尊重しているのか。その姿勢を丁寧に見ていくことが、後悔しない選択につながります。焦らず、自分の感覚を信じながら進んでみてください。



ライター:トウカ

婚活アドバイザー・仲人として、多くの会員さまの活動をサポートしています。現場での日々の相談を通して感じたことや、実際のエピソードから得た気づきを言葉にしています。