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“座席上の棚”もNGなの？年末帰省の飛行機で…政府広報が注意喚起「取り扱いに要注意！」

  • 2025.12.25
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出典元：photoAC（画像はイメージです）

チケットの手配や宿泊先の確認など、出発前に準備することはたくさんありますが、特に飛行機を利用する人が見落としがちなのが「手荷物のルール」です。

なかでもスマートフォンやタブレットの充電に欠かせないモバイルバッテリーは、“発火する危険性”があるため持ち込みには制限があり、場合によっては空港で没収されることも。政府や国土交通省もSNSなどで注意喚起を行っています。

楽しい旅をトラブルなくスタートさせるために、飛行機でのモバイルバッテリーの正しい取り扱いを、改めて確認しておきましょう。

スーツケースに入れるのはNG

「政府広報オンライン」は12月19日、公式X（旧Twitter）で「モバイルバッテリーなどの取扱いに要注意！」と、旅行や帰省で飛行機を利用する人たちへ向けたメッセージを投稿しました。

飛行機を利用する際、モバイルバッテリーは“機内持ち込み手荷物”にはできますが、“預け手荷物”にはできません。つまり、必ず手荷物として機内に持ち込まなければならず、スーツケースなどに入れて預けることは禁止されています。

その理由は、モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池の特性にあります。強い衝撃や圧力が加わると、発熱や発火するおそれがあるためです。

貨物室でトラブルが起きると、すぐに対応できないため、大きな事故につながりかねません。そのため、異常が起きた際にすぐ対処できる機内への持ち込みが義務付けられているのです。

「機内持ち込み」にも条件アリ！容量（Wh）と個数制限

「機内持ち込みなら問題ない」と思いがちですが、モバイルバッテリーには容量や個数の制限があります。基準となるのは「ワット時定格量（Wh）」です。

持ち込めるのは、「ワット時定格量（Wh）が160Wh以下」に限ります。また、「100Whを超え160Wh以下のものは持ち込める個数が2個まで」と制限されています。

政府広報オンラインによりますと、ワット時定格量（Wh）が不明の場合は、下記の計算方法で数値を確認できます。

ワット時定格量（Wh）＝定格容量（mAh）×公称電圧（V）÷1,000

また、航空会社によってはモバイルバッテリーなどの取扱い方が異なる場合があるとのことで、事前に確認しておくことを推奨しています。

“座席上の棚”もNG 必ず手元で管理を

そして、機内に持ち込んだモバイルバッテリーは、座席上の収納棚（オーバーヘッドビン）に入れることは避けるよう求められています。基本は、前の座席の下など、手元で管理できる場所に置くのがルールです。

これは、万が一バッテリーが発熱したり、煙が出たりした場合に、すぐ異変に気づけるようにするためです。異常があれば、客室乗務員が迅速に対応できますが、収納棚に入れてしまうと発見が遅れ、被害が拡大する可能性があります。

少し面倒に感じても、安全のために必ず守りたいポイントです。

コードレスのヘアアイロンも要注意 確認すべきNG例

注意が必要なのは、モバイルバッテリーだけではありません。本体から電池を取り外せない、コードレスの電池（バッテリー）式のヘアアイロンやヘアブラシは、預け入れも持ち込みもできないケースがあります。

一方で、機内持ち込み手荷物や預け手荷物にする際の条件は、電池を取り外すか、「フライトモード」「機内モード」などを備えた製品についてはその機能を使用すること。

また、取り外した電池は預け手荷物にはできないため、必ず機内持ち込み手荷物にする必要があります。

そのほか航空法では、当然ながら爆発のおそれがあるもの、燃えやすいもの、凶器になり得るものなどの「危険物」は、飛行機内への持ち込みが禁止されています。

製品や航空会社によって扱いが異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

荷造りの最終チェックで、楽しい旅を

モバイルバッテリーは、今や旅行の必需品ですが、飛行機では扱いを間違えるとトラブルや事故の原因になります。

「預け入れしない」「容量を確認する」「手元で管理する」、この3点を意識するだけでも、安全性は大きく高まります。

せっかくの旅行や帰省を気持ちよくスタートさせるためにも、出発前にもう一度、手荷物の中身をチェックしてみてください。小さな確認が、大きな安心につながります。

参照：
飛行機へ持ち込めないもの（2025年版） お出かけ前に確認を！（政府広報オンライン）
モバイルバッテリーを収納棚に入れないで！（国土交通省）

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