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「絶対に追い越さないで」アメリカで年間4,000万件違反の“深刻な実態”…在米日本人が警鐘、スクールバスに関わる交通ルール

  • 2025.10.7
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photoAC(画像はイメージです)

カリフォルニア州最北の港町で暮らす亜希ダウニングさんが、日常や防犯対策を紹介する『Channel AKD』。ネイティブアメリカン(先住民)の一つである“ユロック族”に嫁いだ自身の暮らしを通じて、異文化の魅力や、ユロック族のリアルな生活を発信する動画が人気を集めています。

今回は同チャンネルにアップされている数多くの人気動画の中から『【要注意】アメリカのスクールバスは絶対に追い越してはいけません!正しいルールと注意点まとめ』という動画を紹介します。この動画では、スクールバスに関わるアメリカの交通ルールについて紹介されています。

いったい、アメリカではどのようなルールがあるのでしょうか。

違法なスクールバス追い越しの実態

今回のテーマは「スクールバスのルール」について。

アメリカではスクールバスに関する違反が多く、とても重要な問題とされているといいます。

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出典:Channel AKD

各州のおよそ10万人のスクールバス運転手が協力した昨年度の調査では、1日で約22万5,000件もの違法追い越しが確認されました。アメリカの年間登校日数は約180日間あり、年に約4,060万件発生していることになります。

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出典:Channel AKD

一昨年のデータでは、スクールバスの乗降ゾーンで6名の児童が犠牲となっており、1970年から昨年度までの55年間では累計1,264名にのぼります。これは子どもだけの人数であり、保護者や事故を起こした運転手などを含めれば、さらに多くの命が失われていることに。

違法な追い越しは珍しいと思いきや、実際にはかなりの件数が確認されています。違反をするのはアメリカ人だけではなく、在米の日本人も含まれることから「身近なものと捉えてほしい」と配信者さんは注意を呼びかけました。

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出典:Channel AKD

州によって罰則内容は異なりますが、いずれも厳しく、最高で約1,000ドルの罰金や運転免許停止処分が科されることがあります。さらに、スクールバスにはドライブレコーダーが備えられているケースが多く、違反はすぐに発覚します。「誰にも気づかれなかったからラッキー」ということにはならないのです。

なかには、軽微な交通違反で入国禁止となった例もあり、「交通違反は誰にでもあること」とは思わないことが大切です。配信者さんは「気を付けていきましょう」と注意を促しました。

スクールバスの追い越しルール

そこで、配信者さんの住むカリフォルニア州を例に、スクールバスの基本ルールが紹介されました。州によって細かいルールは異なるものの、おおむね共通しているため、カリフォルニア州の内容を参考にしつつ、それぞれの州のルールも必ず確認することが大切です。なお、ルールの詳細はDMV(車両管理局)のサイトで確認できます。

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出典:Channel AKD

まず、カリフォルニア州では、スクールバスのストップサインが出ていて、赤色のライトが点滅している場合は、すべてのドライバーが完全に停止することが法律で義務付けられています。これは、子どもたちが乗り降りしている合図であり、その間に道路を横断する可能性があるため、安全のために必ず止まらなくてはなりません。このルールは公道だけでなく私有地の道路にも適用されます。

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出典:Channel AKD

ここからは、道路の種類ごとに異なる4パターンのルールについての説明が続きます。

中央に黄色の二重線が引いてある2車線の道路の場合、スクールバスが止まっていて子どもが乗り降りしている間は、双方停車しなくてはいけないルールがあります。絶対に追い越してはならず、対向車もそのまま進んではいけません。

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出典:Channel AKD

センターターニングレーンのある片側1車線では、スクールバスが停まっていたら、真ん中のレーンにいる車も含めてすべての車が止まらなければなりません。

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出典:Channel AKD

片側2車線の4車線道路の場合、スクールバスと同じ進行方向の車だけが停止するルールです。スクールバスの反対車線を走る対向車は停止する義務はありません。

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出典:Channel AKD

片側2車線で真ん中に植え込みなどの障害物がある場合も、同じように進行方向の車はストップする義務がありますが、反対車線を走る対向車にその義務はありません。

これらのルールは、ほとんどの州で同じように適用されています。場所によって特殊な道路でのルールの違いはあるものの、おおよそはこのように決められているとのことです。

違反しないための対策

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出典:Channel AKD

ここで配信者さんが行っている対策について3つ紹介されました。

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出典:Channel AKD

1つ目の対策は、住んでいる地域のスクールバスの運行時間を把握し、できるだけその時間帯に車を出さないようにすることです。子どもを学校まで送るなど、どうしても出かける必要がある場合を除き、買い物などはスクールバスが動いていない時間帯に行くようにしているとのこと。スクールバスの稼働時間に運転する際は、「子どもは飛び出してくるもの」と考え、集中して運転するように徹底しているといいます。

2つ目の対策は、スクールバスが通るルートを避けることです。スクールバスのルートは変わらないため、普段の移動の中でその道を使わないようにするのも効果的だとしています。

3つ目の対策は、手前だけでなく遠くにも目を向けること。早めにスクールバスを確認できれば、状況によっては迂回することも可能だとしています。

このように、「自分は大丈夫」と過信せず、少しでも回避できる方法があるなら、それを選ぶ方が良いと配信者さんは呼びかけていました。

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出典:Channel AKD

 

最後にマメ知識として、運転免許証の試験について紹介されました。これからアメリカで運転免許を取得予定の人には注意点があるとのこと。

実技試験を受ける場合は、スクールバスの運行時間帯には予約を取らない方が良いといいます。というのも、スクールバスの稼働時間内に試験を受けた場合は、余計なリスクや注意点が増え、合格が難しくなるケースがあるようです。

実際に、配信者さんの知人のなかにはスクールバスが原因で不合格になった人もいるようなので、できるだけスクールバスの稼働時間をさけた予約がおすすめと話しています。

今回の動画では、スクールバスの追い越しに関する体験談を交えながら、交通ルールについて紹介していた配信者さん。最後に、今後も交通ルールだけでなくアメリカの多様なルールを伝えていきたいと語り、動画を締めくくりました。

自分は大丈夫と過信せずに…

スクールバスの追い越し違反は、想像以上に多く発生しているようです。重大な事故につながる危険もあり、特に子どもが乗り降りする場面では、一瞬の油断が取り返しのつかない結果を招きかねません。

だからこそ、配信者さんが呼びかけているように、自分は大丈夫と過信せず、ルールを正しく理解し守る姿勢が求められるでしょう。

こうして発信してもらえることで知識を得られ、違反や事故を未然に防ぐことにも役立ちます。今後もこのような発信を通じて、アメリカのルールについて学んでいきたいものですね。

動画:【要注意】アメリカのスクールバスは絶対に追い越してはいけません!正しいルールと注意点まとめ
協力:Channel AKD

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています


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