妻を蔑む夫、愛想尽きて離婚届を"お守り"に資金集め → 一歩近づいた"別れ"がグッと離れていった娘の言葉に「そっか」

主人公の美穂は、夫と小学生の和花娘と3人暮らし。何を聞いても我関せずで、夫との間には会話はありません。

誕生日も祝うどころか飲みつぶれて帰ってくる始末で、愛も期待も尽きた美穂は離婚届をもらい、お守り代わりにすることに。

自立のために、美穂は仕事を始めました。

山口カエさんの『妻にだけ優しくない夫』をご覧ください。

娘を悲しませたくない。美穂が決めた苦渋の覚悟

最近、和花の機嫌が悪いことを心配する美穂と亮。ある日帰宅すると、「離婚しないで…」と泣いて訴えました。

美穂の引き出しのハンコを探す時に、偶然見てしまったそう。悲しい思いをさせていると痛感した美穂は、これ以上悲しませないために、和花が大人になるまでは離婚できないと考えます。

その後も自分を雑に扱う亮と接しながら、「私が我慢すればいい」と涙を流すのでした。

そして和花の中学の入学式。和香は亮にスマホをねだります。ところが美穂には、「私とお父さんと仲良く暮らしてくれたらいい」と願いを伝えるのでした。

自分をないがしろにする亮に耐えてきた美穂。離婚のために努力し、自立への道を切り開こうとしたものの、やはり娘の気持ちを裏切ることはできませんでした。娘の涙を前に、美穂は自分の幸せよりも“和花を守ること”を選びました。その気持ちを知っている和花も、心からの願いを伝えずにはいられなかったのでしょう。

イラスト:山口カエ

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